風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

神奈中バスGW10日間フリーパスの旅10(山手、横浜港) [Last]

2019-07-10 | 神奈川
9日目からの続きです。

● いよいよラストデー      

いよいよ、GW最終日になりました。
明日からまた普段通りの日々に戻るため、バス旅を催行するか一日休養日にするか考えます。
昨日で終わってしまうのも何となく寂しかったので、午前中で終わる無理のないルートをとることにしました。

● 今日のタイムテーブル



一日コースの予定を立てていましたが、今日はサクッと短め、半日コースに変えます。
ガーデンや墓地には昨日行ったし、動物園は別の機会にすることに。
一番楽できれいなルートを選びます。

● 今日の予定ルート



帰省ラッシュで道路が混んでいることを考えて、遠出はしません。
目的地は横浜港周辺です。

● [1本目] 「新横浜駅前」⇒「保土ケ谷駅西口」

1本目は、7:37「新横浜駅前」発「保土ケ谷駅西口」行きの[121]系統。

まず保土ヶ谷まで行きました。

● [2本目] 「保土ケ谷駅東口」⇒「港の見える丘公園入口」

2本目は、8:30「保土ケ谷駅東口」発「桜木町駅前」行きの [11]系統。
昨日と同じ、桜木町行きの11番バスに乗り、山手の丘へ向かいました。
山手エリアを通る11系統バスは、神奈中一のおしゃれルートだといわれています。

バスの右側先頭席に座りました。
前に桜木町から保土ヶ谷に乗ったとき、バスの中は混んでおり、写真を撮るのははばかられました。
今日は、まだ朝の8時半なので、保土ヶ谷からの乗客は3人。



中村橋から元米軍住宅の根岸の丘までぐっと上がり、そこから尾根づたいに山手方面に向かう道は、かなりくねくねとした細道です。
乗客はハイカラな建物を見られて気分が良くても、バスの運ちゃんは緊張を強いられる道です。



● 山手の西洋館

山手にやってきました。西洋館のベーリックホール。
まだ開館前なので、誰もいません。



山手西洋館のエリスマン邸。
もう少ししたら、訪問客がおおぜいやってくることでしょう。



横浜で一番有名な外国人墓地の前を通りました。
ここもまだ開いていません。



その向かいにある横浜地方気象台。
1927年(昭和2年)に建てられた、アールデコ調の建物です。

● 港の見える丘公園

9:05に「港の見える丘公園前」で下車。
こんな早めの時間にここに来たのは、初めてかもしれません。



観光客のいない朝の公園は、静か。
犬を連れた近所の人同士があいさつし合う、落ち着いた雰囲気です。



緑がぐんぐん成長するこの季節は、ベイブリッジがうっそうとした木々の向こうに見えます。
じきに、葉っぱの影に隠れてしまいそう。



赤いきりんたち(ガントリークレーン)が見える辺りは、本牧埠頭です。



● 大佛次郎記念館

大佛次郎記念館やその隣のイギリス館は、9時半に開館します。
あと15分ほど待てば開きますが、今日は見学しません。
もう何度も訪れているし、観光客で混む前に、先に進みたいからです。



大佛次郎記念館の前のバラ園。
早咲きのバラが咲いていましたが、満開になるのはまだちょっと先ですね。



うーん、ロマンチック!『美女と野獣』の世界のよう。

● フランス山

うっそうと緑が生い茂る、森のようなフランス山を散策。



1896年(明治29年)にフランス領事館が建てられた場所で、その遺構があります。
(トマソン階段だわ)とひそかに喜びます。



建物のそばには、井戸水を汲み上げるための風車がありました。
明治期、山手の丘の上水道は不完全で、井戸を引く方が早くて確実だったそう。
これは当時の形を想像して再現した、赤い羽根のモニュメント。
すてきです。

● アメリカ山

坂を下ってフランス橋をくぐり、車道を渡ってみなとみらい線「元町・中華街駅」の上に上がると、そこはアメリカ山公園。
道路を挟んで、フランス山とアメリカ山があるのです。



ここも、もう少ししたらバラの名所になりそう。
コデマリならぬオオデマリの白い花も、たわわに咲いていました。

● ガーデンネックレス



海岸通りに出て、ガーデンネックレス横浜2019会場へ。
昨日は訪れたのは里山ガーデン、こちらはみなとエリアです。



庭園の向こうには氷川丸。山下公園を歩きます。

● 大桟橋の客船

そこから海沿いの遊歩道を通って、大桟橋へ。



桟橋から眺める赤レンガ倉庫とみなとみらい。



反対側には、山下公園と氷川丸。

● 豪華客船来港中



大桟橋には豪華客船が来ていました。
こちらは飛鳥2号。
グアムからやってきて、ここに10時間停泊中。



こちらはにっぽん丸。
久慈からやってきて、ここに8時間停泊中。
少し離れた大黒ふ頭にはMSCスプレンディダ号、山下ふ頭にはスター・レジェンド号が来ているとのこと。

昨日は、クイーン・エリザベス号を含む外国大型客船が、3隻来港したそうです。
客船好きにはたまりませんね。

にっぽん丸から「来年も待ってまーす!また、よろしくお願いしまーす!」という声が聞こえてきました。
見ると、甲板に数名のスタッフの人たちが出て、陸に向かって手を振っていました。

建物に入ると、大勢のトランクを引いた熟年な方々の姿。
ここ横浜港で下船した乗客たちです。
数台のシャトルバスが、彼らを桜木町駅まで運んでいきました。

● ピア象の鼻
 
ウォーターフロントを歩きます。
ちょっと雲が多い日で、写真の出来映えは今一つ。
そう暑くないのはいいのですが。



象の鼻パーク。ピアには遊覧船がたくさん停まっていました。



日本大通りに出て、バスを待ちながら辺りを散策。
県庁を前にして、右は港、左は横浜スタジアム。
広い開放感あふれる通りです。

● [3本目] 10:25「日本大通り」⇒「桜木町駅前」

3本目は「日本大通り」発「桜木町駅前」行きの [11]系統。
終点には30分に着きました。

● [4本目] 「桜木町駅前」⇒「保土ケ谷駅東口」

大混雑しているだろう横浜駅周辺道路には寄らないことにして、ここでUターンします。
次は、5分後の10:35発。同じ運転手なので、休憩が短くて大変だわ。
山手の丘の狭いくねくね道を対向車とすれ違うのは、なかなか骨が折れそうですが。
みんな慣れていて、苦労しないのかしら。

4本目は、10:40「桜木町駅前」発「保土ケ谷駅東口」行きの [11]系統。

大勢の乗客がどんどん乗りこんで、予定より5分遅れての発車になりました。
「5円玉、大丈夫ですか?」と聞いた人がいました。
「大丈夫ですよ」との答えに(そうなの?)と内心驚きます。
イマドキの運賃箱は、1円玉だって判別するんだそう。
有能ですね。

● 中華街



中華街前を通りました。
タクシーの影になってしまいましたが、ちらりと見えたチャイナタウンは、安定の混みっぷり。
連休最終日ですからね。

元町・中華街駅は、川を挟んで元町側と中華街側にそれぞれ改札があります。
それぞれの改札そばには「元町入口」「中華街入口」とバス停があります。
一人の乗客のおばさまが「元町・中華街駅前で降りたいんですが」と運ちゃんに尋ね、いったん「中華街入口」で降りかけたものの、「ここは違いましたわ」と言って、次の「元町入口」まで乗って行きました。
これは、慣れないと混乱しそう。
歩くとけっこう距離があるので、間違えるとダメージは大きいです。

● 根岸の急勾配

根岸の丘を抜け、元米軍住宅敷地前の坂から一気に下る一直線の道。
実際には、結構な勾配です。



運転免許をとったばかりの頃、夜にこの道を通ったことがあります。
暗くて視界が悪い中、ハードな傾斜を降りねばならず、マニュアル車の慣れないシフトダウンに変速ショックを起こしながら、必死にエンジンブレーキとフットブレーキをかけつづけました。
無我夢中でしたが、なんだか浮遊感もあって、スリル満点かつ謎のハイ気分になったことを思い出します。(危険!)

11:34に保土ヶ谷駅到着。次の新横浜行きは11:53に出ます。
121系統にしては珍しく、無駄のない乗り換えです。

● [5本目] 「保土ケ谷駅西口」⇒「新横浜駅前」

5本目は、11:53「保土ケ谷駅西口」発「新横浜駅前」行きの [121]系統。

これが、今日最後のバスになります。
どの席に座ろうと考えて、バスの中を見通しやすい、後部座席に行きました。

毎日乗っていたのに、見飽きるほどは景色を見ていなかったなあと思います。
朝の最初の便では眠くて寝ていくことが多く、夜の最後の便では疲れて寝ていくことが多い、つまり居眠り率が高かったためです。
だから、ほぼ毎日乗り続けていたのに、10日たっても新鮮な気分。

● 新横浜駅

12:41に新横浜駅に着きました。



JR新横浜駅構内は、トランクを引いて家に帰る人々が大勢いました。
崎陽軒のブースには、連休初日のような長い行列ができていました。



● 横アリセクゾ

駅を出ると、大勢の女子たちが列を作ってアリーナ方向へと歩いて行きます。
みんな、Sexy Zoneのライブに向かう人たち。
今日、5/6(月)はアリーナライブ最終日。13:00と17:30の2回、きっちり行われるようです。
おつかれさまです!



まだ明るいですが、横浜アリーナ前の人込みはスゴイです。
画像ではよくわかりませんが、道路向こうのアリーナ側に渡る勇気が出ないほどの熱量です。

帰宅したのは13:10。
午後はゆっくり休んで、身体の疲れをとりました。

● 今日の乗車データ

この日は神奈中バスに5本、正規運賃1100円分、乗りました。
乗車時間は129分で、歩数は11980歩でした。

連日この2、3倍の本数に乗っていたため、5本は(少なっ!)と思いますが、この感覚を早く普通に戻さなくてはなりませんね。

● 実際のタイムテーブル



● epilogue

「2019年ゴールデンウィーク神奈中10日間フリーパス」を使いたおしたこの連休。
期間中に乗った神奈中バスは、ちょうど120本になりました。
120本(゚〇゚;) !
単純計算で、一日に12回バスに乗ったことになります。
はじめは壮大なGWの無駄使いかなと思いましたが、こんなチャレンジはそうそうできない、いい機会でした。

    <10日間の行き先>
    1日目 月夜野
    2日目 宮ケ瀬ダム
    3日目 大磯
    4日目 (雨日のため休み)
    5日目 JAXA相模原
    6日目 日向薬師
    7日目 相模湖
    8日目 辻堂海岸
    9日目 里山ガーデン
    10日目 横浜港

前半は、まだ行ったことがない遠距離の場所中心に周りました。
後半は、自分にとってなじみ深い場所を久しぶりに訪れました。
メリハリをつけられて、さんざんバスに乗ったものの、毎日飽きることはありませんでした。

こんな太っ腹なフリーパスを出してくれた神奈中さん、どうもありがとうございます!!!
そして、安全運転をしてくれた運転手さんたちに、120回のありがとうを贈りたいと思います!!!


我が家のスミレ


今回のバス旅で学んだことを、箇条書きにしました。
  ・無理しない
  ・計画と実際は違う
  ・とりあえずやれるとこまでやってみる
  ・やらないと何もない
  ・自分の力でどうにもならないことは気にしない
  ・過程を楽しむ
  ・深刻になり過ぎず、やる気を持って
  ・慣れるとコツがわかって楽になる
  ・身体が資本
  ・いき詰まったら視点を変えてアイデア勝負で突破口を探す

終わってみれば、楽しい思い出ばかりが残るもの。
ただ最終日以外は、正直どの日もけっこうキツい行程でした。
そんな中から搾り出てきた、こうした実感。
今後の日々に、生かしていきたいと思います。

今回の物好きなチャレンジに延々お付き合いくださって、どうもありがとうございました。
無駄だらけのようで、実際にはとても意義深かったこのトライアル。
こんなことをする酔狂な仲間が、ほかにも増えてくれればいいなあと思っています☺





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