風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

20年ぶりのズーラシア 1

2020-02-13 | 神奈川

● prologue

週末になると雨が降っていた10月。
久しぶりに晴れたので、ズーラシアに行ってきました。
正式名称は、よこはま動物園ズーラシア。横浜市営の動物園です。

昔から横浜市にある野毛山動物園は、なんと無料。
これまで何度も存続の危機にさらされましたが、そのたびに、市民に支えられてどっこいがんばっています。

野毛山が基準になっている横浜市民にとって、ズーラシアの入園料(800円)はなんとな~くお高い感じがしますが(恵まれてることですよね)、「生命の共生・自然との調和」をメインテーマにした、総面積約53.3 haの日本最大級の敷地は、十分満足のいく文句なしの動物園になっています。
毎週土曜日は、小・中・高校生が無料というのも嬉しいですね。

● 開園20周年

1999年にオープンしたズーラシアは、今年(2019)で開園20周年。
え~、できてからそんなにたつんですか。

その記念に、今年の年間パスポート購入者には、もれなくオカピのトートバッグがついてきます。


オカピはおしりがチャームポイント

私は、ズーラシアに一度しか行ったことがありません。

オープンしたての頃、「旭区のどこかにある横浜の内陸部」というイメージしか持たずに、カーナビなしの車で向かったら、広大な田畑が広がる土地でさんざん迷ってしまいました。
その時の苦手意識が強くて、それから足が遠のいてしまったのです。

ただ、今年のGWに「神奈中バスの10日間パス」で訪れた里山ガーデンフェスタの会場は、ズーラシアの隣にありました。
バスで行ったら結構楽なんだと、気が付きました。

ズーラシア行のバスは、中山駅や鶴ヶ峰駅から出ていますが、横浜からも走っていることと知りました。
本数は少ないですが、何回も乗り継ぐよりも便利。
(思っていたよりも行きやすそう)と思って、20年ぶりに訪れることにしたのです。

一緒に行くのは、やっぱり開園以来だという友人。
「園内はまだ完成してなくて、いろいろ作ってる途中だったので、もっと後になってから行こうと思ってたら、もう20年経ってたの?」と驚いています。
私たちみたいな人、意外と多かったりして?

 ● アクセスルート

相鉄バスの乗り場は、横浜駅西口の駅前中央バス乗り場のほかに、天理ビルの周囲に2カ所あります。
ズーラシア行きのバス停は、高速バス発着場の方にありました。

本数が少ないためか、バスの時間が近づいてくる頃には、結構な人数の行列になりました。
乗客はみんな、終点のズーラシアまで行くような格好をしています。

● 正門前のトピアリー

40分ほどバスに乗って、正門前に着きました。

 

入り口前で、サントリー「SWEET MEMORIES」のペンギンのようなトピアリーが出迎えてくれました。
動物園にペンギンがいるのかな?


ペンギンって、水族館にも動物園にもいますね。
カワウソも。あの辺りの動物って、ニーズが高いんですね。

● ハロウィン

入り口を入ると、象と小象の像が出迎えてくれました。
月末のハロウィンの仮装をしています。
大きな象は、仮装させるのも大変そう。



● 園内バス

まずは、正門と北門を結ぶ園内バスに乗りました。


(c) ZOORASIA


近づいて見たら、なんかすごいデザインだった―!
「これシマウマ?」「オカピじゃない?」
運転手さんの横には、乗客のベビーカーがたくさん折りたたまれて置かれていました。
結構場所を取るベビーカーですが、バスではたたんで、みんなは座席に座ることで問題解消です。

● アフリカのサバンナ

ズーラシアには、約110種類の動物がおり、珍しい動物もいます。
そんな中、動物園といったら何を連想しますか?
私はライオンやチーター、つまりサバンナの動物たちを思い浮かべます。
バスを降りた北門前には、アフリカのサバンナエリアが広がっていました。

● リカオン

まずは、リカオン!
個人的に親近感がある名前ですが、世界に8000頭くらいしかいない、絶滅危惧種です。

日本では、ズーラシアと富士サファリパークにしかいません。
上野動物園にも多摩動物園にもいないのね~。

 

貴重で希少なリカオンですが、ここには12頭もいます。
日本で初めて自然哺育に成功した群れで、親子や兄弟と言ったファミリーなんだそう。

 

はじめは(どこにいるの?)とキョロキョロ探しましたが、全く見つけられず。
そのうちに、岩のようなものがムクムク動き出し、大きな耳がぴんと立って、顔が出てきました。
耳が大きくてかわいい!
二頭おり、仲良くぴったりとくっついています。
見つけにくい保護カラーは、隠れる場所の少ないサバンナの動物だからでしょうか。

一頭が立ち上がって、こちらの方にやってきましたが、またすぐに元の場所に戻って草の中に寝そべり、姿が見えなくなりました。

ちょっとでも、全身が見られたのでラッキー!
身体はとてもスリムで、動いている音は全くしませんでした。

小ぶりのハイエナっぽいですが、ハイエナはネコ科で、こちらはイヌ科だそうです。

● ケープハイラックス

次にいたのは、ケープハイラックス。
名前のイメージから、カモシカのようなすらりとした動物を想像していたら、どっこい、モルモットのような小動物でした。
かわいい!

 

人間にとっては爽やかな、過ごしやすい日ですが、アフリカで暮らす彼らにとっては寒いのか、岩場の上に身を寄せ合って、じっとひなたぼっこしていました。

● ライオンのあくび

お次は百獣の王、ライオン!
外にいたオスライオンは、ノッシノッシ、というよりもウロウロと、辺りを動き回っていました。

建物の中にはメスライオン。岩の上に寝そべっています。
美しいなあと見とれていると、いきなり大口を開けて、「クワアア・・・!」とあくびをしました。


 

 


(あくび萌え~)と思いながらなおも見ていると、視線に気づいたのか、おもむろに「ん?」とこちらを見ました。

うわー、目が合った!
うーん、やっぱりカッコイイ!
イケメン過ぎてドキドキです。
メスだけど、ライオンキングは君だ!

● キリンの水飲み

すっかりサバンナムードになったところで、お次はキリン!

今年の5月にアミメキリンの子供が生まれたと聞いていたので、お母さんキリンの足元に赤ちゃんがいないかな~と探しましたが、いません。
もしや、このなんかちょっと小ぶりなキリンが、仔キリン…?

子どもといっても、生まれた時にすでに170cmくらいはあるらしいので、あきらかに私たちよりはビッグです。
いくら赤ちゃんでも、しゃがんでかわいがるというわけにはいかないんですね。

一頭のキリンが、水面をじっと見つめていたかと思うと、前脚を追って首を曲げ、水を飲み始めました。
おお~!
なんか興奮します。




キリンが水を飲む姿って、教科書の端に書かれたパラパラ漫画で眺めたくらいで、実際に見たことがありませんでした。
ダイナミック。あれほど大きな身体をぐらつかせず、首を水面の高さに下げるのは、観ていても大変そうです。

広大な敷地に作られたズーラシアでは、動物たちをかなり自然に近い環境で飼育しているため、実際のサバンナにいるような姿を見られます。

● ミーアキャット

ミーアキャットのコーナーには、大きなおばけカボチャがデーンと置かれています。
ハロウィンですからね。


中身がくりぬかれたムード満点のお化けカボチャですが、彼らはもちろんそんなことはお構いなし。
(なんかわかんないけど、おいしいものがある~!!)と、喜び勇んでせっせと食べていました。
カボチャの中に入って、中からむさぼっている子もいました。 

● 間近なチーター

そしてチーターのコーナーへ。
さて、どこにいるのかな?と広場の奥に目を凝らしたら、目の前にいましたよ!

ゴリラなどはヒトに近いので、興味津々でガラスのそばにやってくるのもわかります。
でもこの人慣れしない誇り高き獣が、こんなに近くまで来てくれるもの?

ガラスがなかったら、ナデナデできるのに~。
その前に引っかかれるか、ガブリとかぶりつかれていそうですが。

近くで見ても、毛並がつやつやとしてきれい。
チーターはヒョウのようなドット柄だと思っていたら、しっぽはトラに似たストライプなんですね。ハイブリッドのいいとこ取り!?

間近でチーターを見られて、感激です。

● サイ


サイもいましたよ。
サバンナにいて当たり前の動物だと思っていましたが、密猟の乱獲により、今では絶滅の危険がある動物です。
サイの角が高値で取引されるせいですね。

さらに絶滅寸前の絶滅危惧種、クロサイもいました。
サイって、よく見ると、恐竜の姿かたちに近いなあと思います。
トリケラトプスみたい。でも絶滅しないで~。
ああ、また増えてほしいものです。

● 南国の鳥


きれいな南国の鳥もたくさんいました。みんな羽根を膨らませて、もふもふにふくれています。

アフリカの鳥さんたちは、羽毛をまとっていても、もう寒いんでしょうね。

 

● 部族の家でランチ

お昼時間になりました。園内のところどころにカフェテリアがありますが、大勢の人でどこも満席。
外のベンチもいっぱいで、芝生にピクニックシートを敷いてランチを食べている人たちもたくさんいます。

カフェテリアでお弁当を買い、空いているベンチを探しながら歩いて行くと・・・。

 

アフリカの部族の家を模した中に、自動販売機があるのを見つけました!
ちょっとこれ、シュールすぎない?
でもベンチもあったので、そこで食事にしました。

前に、ケニアのマサイ族の集落を訪ねたことがあります。
家は水牛のフンを塗り固めて作ったと教えられて、息が詰まりかけましたが、乾燥し風化していたので、匂いは気になりませんでした。

ここは、それっぽく作っていますが、模型なのでもちろん匂いません。
食後には、ドリンクの自販機の横で売られているセブンティーンアイスを食べました。
アフリカの部族の家の中でアイスクリームを食べるなんて、現実にはあり得ないことかも。

昼になり、少し日差しが強くなってきたので、大勢の人がここにきては、アイスを買っていきました。
もしかすると、ここは横浜で一番セブンティーンアイスが売れる自販機かもしれません。

その2に続きます。


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2 Comments

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Unknown (アネッティワールド)
2020-02-14 01:03:14
ズーラシア、面白い名前なんですね。
動物園好きですよ。猿の前では動けません。
雄のライオンは猟をしないなんてズルいですね。
キリンの🦒首長いので凄い血圧だろうな!
でないと頭まで血液行かないもんね。
なのに水を飲む時は一気に頭下げてますね。
脳卒中ならないのかな?
なんて想像しません?
動物達の不思議面白いですね。
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アネッティさんへ (リカ)
2020-02-14 14:21:58
はい、Zooとユーラシア大陸を合わせた造語で、一般公募で選ばれた名前だそうです。
たしかに猿山の前では時間を忘れますね~。
キリン🦒があの長い足を曲げて、ゆっくり首を下げていくのは、スローモーションのようで、すっかり見とれました。

けっこう長い間、同じ体勢で水を飲んでいたので、大量に飲んでいるのか、少~しずつ飲んでいるのか、知りたくなりました☺

動物って、見ていると本当に飽きませんね~。天王寺動物園にも行ってみたいです!🦁
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