その2からの続きです。
● 秋の石山寺へ
部屋に戻り、一息ついてから、外出しました。
京阪電鉄に乗り、終点の石山寺駅で降ります。
そこから瀬田川沿いの遊歩道を歩いていくと、川ではカヌーに乗っている人がいました。
西国33観音の札所の石山寺には、夏に訪れており、今回は母のリクエストを受けての再訪です。
8月に参拝した時には、暑さでモウロウとしていたなあと思い出します。
木々は緑から紅葉に変わり、ずいぶん寒くなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b4/10a80d30c9c4dac4d88026be1ca55b3f.jpg)
10分ほど歩いて、石山寺に到着しました。
立派な山門の仁王像は、運慶・湛慶親子の作と伝えられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/c3/c672c4b835075a95b5ccebf9ad0ccf18.jpg)
● くぐり岩と鯉
巨大な鯉。大きすぎィ!
くぐり岩をくぐる人のサイズと比べてみてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/dd/923a2ac368616dece83bf9df79ea90cb.jpg)
急な石段を上りつめたところにある、ダイナミックな珪灰岩を見て、その迫力に驚く母。
ちょっとした石の国です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/aa/183da64bda1ecd16c994fb456fc02d75.jpg)
● 紫式部とムラサキ
本堂には、紫式部が「源氏物語」を執筆したとされる「源氏の間」があります。
紫式部と、AIロボットのムラサキに再会。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/20/28c385c6fdc64c32105500cd3073949b.jpg)
● 紅葉たけなわ
本堂の横にあるのは、石山寺の鎮守社として慶長7年(1602)に作られた三十八所権現社。
ここの雰囲気がとても好きです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/c1/7d13b0ba37f20327a2c989a6c8d1d63d.jpg)
真っ赤に染まった紅葉の向こうに、鐘楼と御影堂。
うーん、絵になるわー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/49/da561704777079d3b602e0241387613e.jpg)
ゴツゴツした岩に囲まれていますが、それでもこのお寺は趣があり、優雅で女性的な雰囲気です。
やはり紫式部パワーでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/0f/f39db6bb72aca45796b51cf99358b89b.jpg)
帰り道の参道から見る、山門の裏側。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/2d/1506cfd85993fb7222ce5aa413198962.jpg)
● 瀬田の唐橋
境内の小高い丘の上にある月見亭から瀬田川を見下ろしながら、母が
「瀬田の唐橋は見えないかしら?」と言いました。
「はい?」「瀬田の唐橋よ、知らないの?」
「知らないわ~」
「まあ、近江八景の一つよ」
「(横浜の)金沢八景だって全部言えないんだから、ムリー」
お寺の人に聞いてみましたが「ここからは、見えるような、見えないような」とあいまいな返事。
地図で調べて、おおよその場所はわかりましたが、川にはいくつも橋が架かっています。
どんな形の橋なのか、いまいちわからないまま、丘を下りました。
● 見えた気がする
帰り道には、再び川沿いの道を駅まで歩きます。
歩いて行くうちに、次第に高速の橋の向こう側に別の橋が見えてきました。
「もしかしたら、あれじゃないかしら?」
地図で位置を確認すると、どうやらそのようです。
2人で目を凝らしているうちに、なんだかどんどんくっきりと見えてきました。
「あら、見えるじゃない」
「ほんとね。写真撮ろう」
でも実際には、よほど拡大しないとわかりませんでした。
「念ずれば花開く」といいますが、私達母子の場合は「念ずれば橋見える」。
希望が蜃気楼を見せていたのかもしれません。(だまされやすい)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/0c/0973b6dd3fe4134227be421295b1d870.jpg)
たぶん、向こう側に見えている、あの橋!
● レトロな京阪線
そんなわけで(心眼で?)橋が見えた母は、満足の様子。
再び京阪石山寺駅に着き、石山坂本線に乗りました。
前の日、八幡市駅まで乗っていった京阪電鉄と比べると、かなり違います。
ずっと小ぶりで、2車両だけ。とってもレトロで味があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/88/37be45d5edcdc43e2c862ffc7414955a.jpg)
途中駅で高校生が乗ってきて、一気に賑やかになりました。
この日は11月24日。休みの合間の平日だったと思い出します。
お寺の中も、電車の中も、ずいぶん空いているのは、平日に加えて、京都の中心部から滋賀にきたからでしょうね。
● ゼゼ駅
乗っていると「ゼゼ」という駅名があり、気になりました。
「ぜぜ」と「ぜぜほんまち」の二カ所あります。
字は「膳所」ですが、響きがパワフル。
まず長野の「ザザ虫」を思い出します。(検索注意)
あとはウルトラマンの「ダダ」、そしてレディー「ガガ」。
ゼゼ、ザザ、ダダ、ガガ。
どれもみんなパワフル〜!膳所の方、響きで遊んで済みませーん。
● 石山寺から三井寺へ
石山寺駅に着いたところで16時。それから電車に乗り、三井寺駅で降りたときには、かなり夕暮れになっていました。
暗くなる前に、お寺に入ります。
ここも西国33観音札所で、すでに参拝済みながら、母のリクエストを受けての再訪です。
石山寺も三井寺も、好きなお寺なので、何度行ってもウェルカム!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/a0/b21c5b0df27929e7634ee6a969db6817.jpg)
● 夜間ライトアップ
少し急いだのは、日没前の景観も見たかったからで、お寺が閉まるわけではありません。
今は、紅葉のライトアップ期間で、夜間も9時まで開いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/a2/e3883e51be4031fc7ea988ce4860bc9e.jpg)
境内には、もう明かりが灯っていていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/84/562cd9efea162f876fba50fe700218f1.jpg)
うーん、紅葉が際立って美しいわ~。夜もまた趣が違っていいですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/dd/b82eb2ece95e640a1dbe5886fe0b77af.jpg)
● 三井の晩鐘の響き
日本三銘鐘、そして近江八景のひとつ、三井の晩鐘。
ちょうど17時に、鐘が鳴りました。
ゴオォオーーーーン!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ed/f7b17f0d8ca417375dd66529797a4d65.jpg)
余韻が響き渡り、おそらくは琵琶湖の湖上にも広がっていきます。
実際に晩鐘の音を聞けて、母子でカンゲキ~。
今日は、瀬田の唐橋と三井の晩鐘、二つの近江八景を見られたわ。
● 弁慶の引き摺り鐘
母が御朱印をもらった金堂。建物内部の裏に周ると、立派な仏像が展示されていました。
すばらしい仏像を間近で見られて、ありがたい気持ち~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/00/719636074451265a60efbc8433dd4e75.jpg)
このお寺に来たら、弁慶の引き摺り鐘も見ておかないと。
高さ約2m、重さ2.2トンの大きさな鐘ですが、武蔵坊弁慶が、三井寺から比叡山延暦寺まで引き摺っていったと言われています。
岩手の中尊寺にも、石川の安宅の関にも、そしてここ滋賀の三井寺にも、豪快な弁慶伝説があります。
(やっぱり武蔵坊って只者じゃないな~)って思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/76/d1c8f7278f9f1792ce7495b30ffdc4bc.jpg)
ところで私、弁慶の出身地、和歌山県田辺市のキャラクター「たなべぇ」の着ぐるみになったことがありまーす。
ゆるキャラ弁慶!
● 三重の塔
三重の塔。ライトアップした紅葉を受けて、また引き立ちます。
美しいわ~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/f3/8f9b02e06178a3b8aa8d6d91a1acd435.jpg)
そばから見ると、普段は屋根の陰になっている部分が光に照らされて、しっかりとした木組みが見えました。
立派なお寺の建築に光が当たると、普段とは違う迫力が生まれます。
もはや、芸術の域ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/6b/6ef0bc362456b677af9793ef22646260.jpg)
● 幽玄の美
光と影のコントラストが浮き立って、お寺全体が幽玄の美しさに満ちています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/b0/4bc92df99668d3fcc1917376dcd3db3c.jpg)
普段、あまり夜のライトアップに行く機会がないので、魅了されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/5e/7d84ef7ae831fb58ce0abaf00c626bd3.jpg)
● ライトアップ独り占め
ここまでムードに浸れるのは、やはり人が少なく、境内がすいているから。
これが東京や京都なら、ファインダーに人影が入ってしまうのは当たり前。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/d3/668c6ff48befd6f6ae53190e25198e1e.jpg)
ここは、辺りに人がいないため、ほかの人のことをまったく気にすることなく撮影できました。
こんなに独占できちゃって、いいのかしら?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/be/95ac70a4fd166fa8f87538b20fe7a140.jpg)
境内をぐるりと回って、帰途につきます。
一日歩き回ったので、さすがにくたびれたし、日が沈んでとにかく寒くなりました。
お宿が隣にあるというのが、ありがたいわ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/34/fbac612de222547eb05677ff321a0e72.jpg)
● 精進料理コース
宿坊に戻り、夕食の時間になりました。
私たち二人だけの食事タイムです。
ちょっと寂しいですが、周りに気を遣う必要もなく、静かでのびのび。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/a4/82e9a3df98d5c3ddd177aae53ab07239.jpg)
料理長の献立付きの、立派な精進料理が出てきました。
はじめは豆乳の湯葉鍋です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/90/adab73824f440506b882e7bcd801902d.jpg)
どの料理も目に美しい~。今日は、きれいなものばっかり見ているわ。
目がキラキラになっちゃって、どうしましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/70/820fdd15eee1dbbad939c5e1086c426d.jpg)
黄色い柚子の形をしたお椀に入っているのは、菊蕪と鮑茸、菊花飴の蒸しもの。
● 信長こんにゃく
赤いこんにゃくは「信長こんにゃく」と言います。
信長が赤が好きだったから、着色しているそう。
赤いこんにゃくを食べるのは、初めて!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/e7/aeceb0285b7d195751d12920bdcf65df.jpg)
カリリと揚げたての天ぷらに、お米は近江高島米のコシヒカリ。
● 湯葉から豆腐へ
固形燃料が切れたら、今度はにがりを入れ、かきまぜて少し置くと、豆腐になりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/c1/6b3286f8f43f78e262f2ae4e7bb9f87b.jpg)
趣向を凝らした料理の数々に浮き立って、和気あいあいと過ごせました。
どれもヘルシーでしたが、たくさんいただいたので、おなかいっぱい。
ああ、おいしかった。
部屋に戻ると、しばらく動けませんでした。
3日目に続きます。
● 秋の石山寺へ
部屋に戻り、一息ついてから、外出しました。
京阪電鉄に乗り、終点の石山寺駅で降ります。
そこから瀬田川沿いの遊歩道を歩いていくと、川ではカヌーに乗っている人がいました。
西国33観音の札所の石山寺には、夏に訪れており、今回は母のリクエストを受けての再訪です。
8月に参拝した時には、暑さでモウロウとしていたなあと思い出します。
木々は緑から紅葉に変わり、ずいぶん寒くなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b4/10a80d30c9c4dac4d88026be1ca55b3f.jpg)
10分ほど歩いて、石山寺に到着しました。
立派な山門の仁王像は、運慶・湛慶親子の作と伝えられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/c3/c672c4b835075a95b5ccebf9ad0ccf18.jpg)
● くぐり岩と鯉
巨大な鯉。大きすぎィ!
くぐり岩をくぐる人のサイズと比べてみてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/dd/923a2ac368616dece83bf9df79ea90cb.jpg)
急な石段を上りつめたところにある、ダイナミックな珪灰岩を見て、その迫力に驚く母。
ちょっとした石の国です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/aa/183da64bda1ecd16c994fb456fc02d75.jpg)
● 紫式部とムラサキ
本堂には、紫式部が「源氏物語」を執筆したとされる「源氏の間」があります。
紫式部と、AIロボットのムラサキに再会。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/20/28c385c6fdc64c32105500cd3073949b.jpg)
● 紅葉たけなわ
本堂の横にあるのは、石山寺の鎮守社として慶長7年(1602)に作られた三十八所権現社。
ここの雰囲気がとても好きです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/c1/7d13b0ba37f20327a2c989a6c8d1d63d.jpg)
真っ赤に染まった紅葉の向こうに、鐘楼と御影堂。
うーん、絵になるわー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/49/da561704777079d3b602e0241387613e.jpg)
ゴツゴツした岩に囲まれていますが、それでもこのお寺は趣があり、優雅で女性的な雰囲気です。
やはり紫式部パワーでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/0f/f39db6bb72aca45796b51cf99358b89b.jpg)
帰り道の参道から見る、山門の裏側。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/2d/1506cfd85993fb7222ce5aa413198962.jpg)
● 瀬田の唐橋
境内の小高い丘の上にある月見亭から瀬田川を見下ろしながら、母が
「瀬田の唐橋は見えないかしら?」と言いました。
「はい?」「瀬田の唐橋よ、知らないの?」
「知らないわ~」
「まあ、近江八景の一つよ」
「(横浜の)金沢八景だって全部言えないんだから、ムリー」
お寺の人に聞いてみましたが「ここからは、見えるような、見えないような」とあいまいな返事。
地図で調べて、おおよその場所はわかりましたが、川にはいくつも橋が架かっています。
どんな形の橋なのか、いまいちわからないまま、丘を下りました。
● 見えた気がする
帰り道には、再び川沿いの道を駅まで歩きます。
歩いて行くうちに、次第に高速の橋の向こう側に別の橋が見えてきました。
「もしかしたら、あれじゃないかしら?」
地図で位置を確認すると、どうやらそのようです。
2人で目を凝らしているうちに、なんだかどんどんくっきりと見えてきました。
「あら、見えるじゃない」
「ほんとね。写真撮ろう」
でも実際には、よほど拡大しないとわかりませんでした。
「念ずれば花開く」といいますが、私達母子の場合は「念ずれば橋見える」。
希望が蜃気楼を見せていたのかもしれません。(だまされやすい)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/0c/0973b6dd3fe4134227be421295b1d870.jpg)
たぶん、向こう側に見えている、あの橋!
● レトロな京阪線
そんなわけで(心眼で?)橋が見えた母は、満足の様子。
再び京阪石山寺駅に着き、石山坂本線に乗りました。
前の日、八幡市駅まで乗っていった京阪電鉄と比べると、かなり違います。
ずっと小ぶりで、2車両だけ。とってもレトロで味があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/88/37be45d5edcdc43e2c862ffc7414955a.jpg)
途中駅で高校生が乗ってきて、一気に賑やかになりました。
この日は11月24日。休みの合間の平日だったと思い出します。
お寺の中も、電車の中も、ずいぶん空いているのは、平日に加えて、京都の中心部から滋賀にきたからでしょうね。
● ゼゼ駅
乗っていると「ゼゼ」という駅名があり、気になりました。
「ぜぜ」と「ぜぜほんまち」の二カ所あります。
字は「膳所」ですが、響きがパワフル。
まず長野の「ザザ虫」を思い出します。(検索注意)
あとはウルトラマンの「ダダ」、そしてレディー「ガガ」。
ゼゼ、ザザ、ダダ、ガガ。
どれもみんなパワフル〜!膳所の方、響きで遊んで済みませーん。
● 石山寺から三井寺へ
石山寺駅に着いたところで16時。それから電車に乗り、三井寺駅で降りたときには、かなり夕暮れになっていました。
暗くなる前に、お寺に入ります。
ここも西国33観音札所で、すでに参拝済みながら、母のリクエストを受けての再訪です。
石山寺も三井寺も、好きなお寺なので、何度行ってもウェルカム!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/a0/b21c5b0df27929e7634ee6a969db6817.jpg)
● 夜間ライトアップ
少し急いだのは、日没前の景観も見たかったからで、お寺が閉まるわけではありません。
今は、紅葉のライトアップ期間で、夜間も9時まで開いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/a2/e3883e51be4031fc7ea988ce4860bc9e.jpg)
境内には、もう明かりが灯っていていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/84/562cd9efea162f876fba50fe700218f1.jpg)
うーん、紅葉が際立って美しいわ~。夜もまた趣が違っていいですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/dd/b82eb2ece95e640a1dbe5886fe0b77af.jpg)
● 三井の晩鐘の響き
日本三銘鐘、そして近江八景のひとつ、三井の晩鐘。
ちょうど17時に、鐘が鳴りました。
ゴオォオーーーーン!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ed/f7b17f0d8ca417375dd66529797a4d65.jpg)
余韻が響き渡り、おそらくは琵琶湖の湖上にも広がっていきます。
実際に晩鐘の音を聞けて、母子でカンゲキ~。
今日は、瀬田の唐橋と三井の晩鐘、二つの近江八景を見られたわ。
● 弁慶の引き摺り鐘
母が御朱印をもらった金堂。建物内部の裏に周ると、立派な仏像が展示されていました。
すばらしい仏像を間近で見られて、ありがたい気持ち~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/00/719636074451265a60efbc8433dd4e75.jpg)
このお寺に来たら、弁慶の引き摺り鐘も見ておかないと。
高さ約2m、重さ2.2トンの大きさな鐘ですが、武蔵坊弁慶が、三井寺から比叡山延暦寺まで引き摺っていったと言われています。
岩手の中尊寺にも、石川の安宅の関にも、そしてここ滋賀の三井寺にも、豪快な弁慶伝説があります。
(やっぱり武蔵坊って只者じゃないな~)って思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/76/d1c8f7278f9f1792ce7495b30ffdc4bc.jpg)
ところで私、弁慶の出身地、和歌山県田辺市のキャラクター「たなべぇ」の着ぐるみになったことがありまーす。
ゆるキャラ弁慶!
● 三重の塔
三重の塔。ライトアップした紅葉を受けて、また引き立ちます。
美しいわ~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/f3/8f9b02e06178a3b8aa8d6d91a1acd435.jpg)
そばから見ると、普段は屋根の陰になっている部分が光に照らされて、しっかりとした木組みが見えました。
立派なお寺の建築に光が当たると、普段とは違う迫力が生まれます。
もはや、芸術の域ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/6b/6ef0bc362456b677af9793ef22646260.jpg)
● 幽玄の美
光と影のコントラストが浮き立って、お寺全体が幽玄の美しさに満ちています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/b0/4bc92df99668d3fcc1917376dcd3db3c.jpg)
普段、あまり夜のライトアップに行く機会がないので、魅了されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/5e/7d84ef7ae831fb58ce0abaf00c626bd3.jpg)
● ライトアップ独り占め
ここまでムードに浸れるのは、やはり人が少なく、境内がすいているから。
これが東京や京都なら、ファインダーに人影が入ってしまうのは当たり前。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/d3/668c6ff48befd6f6ae53190e25198e1e.jpg)
ここは、辺りに人がいないため、ほかの人のことをまったく気にすることなく撮影できました。
こんなに独占できちゃって、いいのかしら?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/be/95ac70a4fd166fa8f87538b20fe7a140.jpg)
境内をぐるりと回って、帰途につきます。
一日歩き回ったので、さすがにくたびれたし、日が沈んでとにかく寒くなりました。
お宿が隣にあるというのが、ありがたいわ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/34/fbac612de222547eb05677ff321a0e72.jpg)
● 精進料理コース
宿坊に戻り、夕食の時間になりました。
私たち二人だけの食事タイムです。
ちょっと寂しいですが、周りに気を遣う必要もなく、静かでのびのび。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/a4/82e9a3df98d5c3ddd177aae53ab07239.jpg)
料理長の献立付きの、立派な精進料理が出てきました。
はじめは豆乳の湯葉鍋です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/90/adab73824f440506b882e7bcd801902d.jpg)
どの料理も目に美しい~。今日は、きれいなものばっかり見ているわ。
目がキラキラになっちゃって、どうしましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/70/820fdd15eee1dbbad939c5e1086c426d.jpg)
黄色い柚子の形をしたお椀に入っているのは、菊蕪と鮑茸、菊花飴の蒸しもの。
● 信長こんにゃく
赤いこんにゃくは「信長こんにゃく」と言います。
信長が赤が好きだったから、着色しているそう。
赤いこんにゃくを食べるのは、初めて!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/e7/aeceb0285b7d195751d12920bdcf65df.jpg)
カリリと揚げたての天ぷらに、お米は近江高島米のコシヒカリ。
● 湯葉から豆腐へ
固形燃料が切れたら、今度はにがりを入れ、かきまぜて少し置くと、豆腐になりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/c1/6b3286f8f43f78e262f2ae4e7bb9f87b.jpg)
趣向を凝らした料理の数々に浮き立って、和気あいあいと過ごせました。
どれもヘルシーでしたが、たくさんいただいたので、おなかいっぱい。
ああ、おいしかった。
部屋に戻ると、しばらく動けませんでした。
3日目に続きます。
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