その1からの続きです。
● 北野天満宮の縁日
引退した市電を見ながら、バス通りに戻り、次に向かったのは北野天満宮。
バスの窓から見える人の多さにびっくり。
「今日は25日だから、縁日だね」と周りから聞こえてきます。
屋台が参道にびっしりと並び、普段はあちこちにある牛の石像も、その陰に隠れています。
ここにも、教えてもらったばかりのさんしゅうの花が咲いていました。
気がつくとわかるものですね。
● 焼き筍の屋台
焼き筍が売られていました。
屋台で筍が売られているのを見たのは初めて。さすが、竹林の多い季節です。
今が季節ですからね~。
かなり気になりましたが、人の流れにのって、そのまま通り過ぎちゃいました。
後で後悔!ああ、珍しいチャンスだったのに。
食べてみるんだったわ~!
縁日だからか、サル回しもやってきていました。
「皆さん、普通に見ていますが、サルは四つ足歩行。
後ろ脚だけで立っているのって、すごいことなんですよ」
確かに、そうでした!
● 本殿参拝
ようやく本殿の前まで来て、お参りします。
3月なので、最後の神頼みをする受験生たちの集団はもう見えません。
この神社にとってのシーズンオフ期間ですね。
四方からお参りできる牛天神さま。
受験期前の大混雑対策でしょうか。
合格祈願の絵馬がびっしりと下がっていました。
● 天満宮の梅
天満宮の梅はきれいでしたが、去年に比べるとあまり咲いていないような感じ。
人の多さの方が気になって、梅の方にあまり目がいきません。
ちょっとがっかりしながら、裏門から出て次には平野神社に向かいました。
● 魁の桜
ここは、京都で一番早い桜が咲く場所。
去年は咲いていなかったので、今年もまだかと思ったら、きれいに咲いていました。
「魁(さきがけ)」という桜です。
わあ、咲いているのね。ここまで来てよかったわ。
桜に引き寄せられた人たちが、周りに集まります。
ただ、去年まであったはずの拝殿がありません。
なんと、この台風で倒壊してしまったとのこと。
かつての写真が飾られていました。
平野神社も台風で大打撃を受けたそうで、今なお当時のひどい有様そのままが残っています。
義援金の箱に、募金してきました。
● 御百稲荷
次に向かったのは、蹴上にあるウエスティンホテル京都。
広いロビーには、東山三条の田中人形による端午の節句の京甲冑が展示されています。
上階から御百稲荷をお参りできるということで、フロントに確認してみましたが、
「申し訳ございません、目下立て直し中で見学を中止しております」とのこと。
再び見られる時期は未定で、そもそも今後一般公開をするのかも決まっていないそうです。
そこは、刀剣乱舞ゆかりの神社ですが、特に刀剣女子ではないため、あっさりあきらめました。
ファンの人が大勢やってきて、ホテルが対応しきれなくなったのかもしれませんね。
● インクラインの端から端まで
そこで、そばを通るインクライン(傾斜鉄道)を散歩することにしました。
ここは全長582mの世界最長の傾斜鉄道跡。
琵琶湖疏水を引いた、高低差約36メートルの急斜面の道です。
いつも決まった場所しか歩いていないため、端から端まで行ってみることにしました。
どんどん下っていきます。
途中には、台車に三十石船(江戸時代の定期船)を乗せて、往時の姿を再現していたりもします。
まだ桜は咲いていませんが、開花時はさぞきれいだろうなと思います。
着物姿の女性たちやカップル、友達同士など、めいめいに歩いています。
線路レールに座り込んで写真を撮ったり語っている人たちもいます。
ただ、下から登ってくる人は誰もいませんでした。
● 疏水の噴水
線路沿いに、道をどんどん下っていくと、最後に行きついたのは、噴水のある場所。
横にある琵琶湖疏水記念館はもう閉まっていました。
ごうごうと音を立てて、白い水が流れていきます。
すごい量。こんなに流れて、琵琶湖の水はなくならないのかしら?と気になりますが、海のように広大なあの湖は、これくらいでは全く動じないのでしょう。
この大きな噴水は、電気などの動力を使わず、琵琶湖疏水の高低差による水圧だけで噴き上がっているそうです。
この道、いいわあ。ゴロゴロ石なので歩きづらいけど。
お花見季節なので、十石舟も出ていました。
● 八坂神社
そろそろ夕方になってきました。
平安神宮の前を通って、次に向かったのは祇園。
桜のきれいな南楼門
八坂神社をお参りします。
四条通に面した西楼門
外国人観光客であふれかえっています。
人気のエリアの中心地ということもありますが、ちょうちんが飾られた境内の雰囲気がエキゾチックだからでしょう。
本殿と舞殿
● 美御前社
境内にある美御前社にもお参りします。
宗像三女神をお祀りしています。
悪王子社もありますが、女性はやっぱりこちらですよね。
美容水も湧き出ていました。
● 円山公園
京都の花見の場所として名高い円山公園にも行きましたが、桜はまだでした。
一本だけ咲いている桜の周りには、大勢の人が集まっていました。
ここも外国人でいっぱい。むしろ外国人がほとんど。
辺りに集う人々はエキゾチックで、パリのリュクサンブール公園ですかといった雰囲気です。
● 東寺の五重塔
それからねねの道を歩いて八坂の塔に行こうとしましたが、急に陽が落ちて暗くなってきたため、そろそろバスに乗ることにしました。
京都駅行きのバスは、観光客で身動きが取れないくらい混んでいるため、駅から来た202系統に乗り、逆方向にぐるりと京都の町を一周します。
八坂の塔の代わりに、東寺の五重塔をバスの中から見上げました。
ライトアップ中でした。
バスで大周りをして宿に戻り、預けていた荷物を持って夜の京都駅へ。
これで今回の京都の旅はおしまいです。
● 京みやげ
一大観光地、京都のお菓子は、定番のものから新しいものまでさまざま。
今回は気になるスイーツを買ってみました。
・聖護院八ッ橋総本店nikinikiの上用饅頭「バル」
・井筒八ッ橋本舗の「鴨サブレ―」
・有楽製菓の「京都ビッグサンダー抹茶味」
・鼓月の「千寿せんべい」
・小倉山荘のチョコあられ「春 想ひそめしMitsuiro」
「nikiniki」は、聖護院八ッ橋総本店の女性社長が立ち上げた新ブランド。
ニッキだからニキニキね。
かわいらしい感じになっています。
八つ橋ではない、上用饅頭「バル」にしました。
6種類の味がでており、バニラ味と黒糖味をチョイス。
ひとくちサイズの、お上品な優しい味でした。
● 衝撃のブラックサンダー
去年11月に登場した京都版ブラックサンダーは話題になり、売出し直後は品切れ状態が続いていました。
宇治抹茶味という緑のフレーバーもなかなかですが、何よりコピーのインパクトが大きいです。
"応仁の乱以来の衝撃!"
パワーワードとはまさにこのことなり。
"雷神どすう" とさりげなく書いてあるのもツボです。
戦災を受けていない京都では「先の大戦」といえば応仁の乱を指すというので、それを踏まえてのコピーなのかも!?
● 驚愕の鴨サブレー
いや~、京都のことは好きですし、常に敬意を払っていますが、ちょっとこれには愕然としました。
だって奥さん、鴨サブレーですってよ。
鴨サブレー!!!
いくら片目をつぶってみても、いっそ両目をつぶってしまっても、鎌倉が誇る鳩サブレーのパクリ、いえ類似品であろうことは否定できませんよね…?
さらにこれを出しているのは、井筒八ッ橋本舗だという驚き。
由緒正しいお店ではありませんか~。なぜなぜどーして。
正直、ブラックサンダーをはるかにしのぐディープ・インパクトです。
神奈川県民としては黙っておられず、今回鴨さんを大量に買い込みました。
ここはきちんと、鴨サブレーと鳩サブレーを食べ比べて、公正な判断を下さねばなりません!
この食べ比べについては、今度別の場所で報告するつもり。
そうしたらここにもリンクを貼っておきまーす。
(追記)
日記ブログに、検証の結果を書いたので、ご紹介します。
⇒『検証・鴨サブレと鳩サブレー』(2019.05.31 Friday)
● epilogue
もう何回訪れたのかわからない京都。
神秘的な古都の仕組みが、少しずつわかってきました。
はじめのうちは、夢のように美しい光景にひたすら憧れていたものです。
でも気がつけば、「アレ?」という面やトホホなところが目についてきたような気がします。
今回で言うと、たとえば「なるほどザ・ワールド!」の神社の鈴とか、道端に無造作に置かれたお寺の鐘とか…。
うむむ。でもこれが、等身大の京都を知るということなのでしょうね。
桜には少し早かったのですが、春が近づく様子を楽しんだ、今回の京都の旅でした。
● 北野天満宮の縁日
引退した市電を見ながら、バス通りに戻り、次に向かったのは北野天満宮。
バスの窓から見える人の多さにびっくり。
「今日は25日だから、縁日だね」と周りから聞こえてきます。
屋台が参道にびっしりと並び、普段はあちこちにある牛の石像も、その陰に隠れています。
ここにも、教えてもらったばかりのさんしゅうの花が咲いていました。
気がつくとわかるものですね。
● 焼き筍の屋台
焼き筍が売られていました。
屋台で筍が売られているのを見たのは初めて。さすが、竹林の多い季節です。
今が季節ですからね~。
かなり気になりましたが、人の流れにのって、そのまま通り過ぎちゃいました。
後で後悔!ああ、珍しいチャンスだったのに。
食べてみるんだったわ~!
縁日だからか、サル回しもやってきていました。
「皆さん、普通に見ていますが、サルは四つ足歩行。
後ろ脚だけで立っているのって、すごいことなんですよ」
確かに、そうでした!
● 本殿参拝
ようやく本殿の前まで来て、お参りします。
3月なので、最後の神頼みをする受験生たちの集団はもう見えません。
この神社にとってのシーズンオフ期間ですね。
四方からお参りできる牛天神さま。
受験期前の大混雑対策でしょうか。
合格祈願の絵馬がびっしりと下がっていました。
● 天満宮の梅
天満宮の梅はきれいでしたが、去年に比べるとあまり咲いていないような感じ。
人の多さの方が気になって、梅の方にあまり目がいきません。
ちょっとがっかりしながら、裏門から出て次には平野神社に向かいました。
● 魁の桜
ここは、京都で一番早い桜が咲く場所。
去年は咲いていなかったので、今年もまだかと思ったら、きれいに咲いていました。
「魁(さきがけ)」という桜です。
わあ、咲いているのね。ここまで来てよかったわ。
桜に引き寄せられた人たちが、周りに集まります。
ただ、去年まであったはずの拝殿がありません。
なんと、この台風で倒壊してしまったとのこと。
かつての写真が飾られていました。
平野神社も台風で大打撃を受けたそうで、今なお当時のひどい有様そのままが残っています。
義援金の箱に、募金してきました。
● 御百稲荷
次に向かったのは、蹴上にあるウエスティンホテル京都。
広いロビーには、東山三条の田中人形による端午の節句の京甲冑が展示されています。
上階から御百稲荷をお参りできるということで、フロントに確認してみましたが、
「申し訳ございません、目下立て直し中で見学を中止しております」とのこと。
再び見られる時期は未定で、そもそも今後一般公開をするのかも決まっていないそうです。
そこは、刀剣乱舞ゆかりの神社ですが、特に刀剣女子ではないため、あっさりあきらめました。
ファンの人が大勢やってきて、ホテルが対応しきれなくなったのかもしれませんね。
● インクラインの端から端まで
そこで、そばを通るインクライン(傾斜鉄道)を散歩することにしました。
ここは全長582mの世界最長の傾斜鉄道跡。
琵琶湖疏水を引いた、高低差約36メートルの急斜面の道です。
いつも決まった場所しか歩いていないため、端から端まで行ってみることにしました。
どんどん下っていきます。
途中には、台車に三十石船(江戸時代の定期船)を乗せて、往時の姿を再現していたりもします。
まだ桜は咲いていませんが、開花時はさぞきれいだろうなと思います。
着物姿の女性たちやカップル、友達同士など、めいめいに歩いています。
線路レールに座り込んで写真を撮ったり語っている人たちもいます。
ただ、下から登ってくる人は誰もいませんでした。
● 疏水の噴水
線路沿いに、道をどんどん下っていくと、最後に行きついたのは、噴水のある場所。
横にある琵琶湖疏水記念館はもう閉まっていました。
ごうごうと音を立てて、白い水が流れていきます。
すごい量。こんなに流れて、琵琶湖の水はなくならないのかしら?と気になりますが、海のように広大なあの湖は、これくらいでは全く動じないのでしょう。
この大きな噴水は、電気などの動力を使わず、琵琶湖疏水の高低差による水圧だけで噴き上がっているそうです。
この道、いいわあ。ゴロゴロ石なので歩きづらいけど。
お花見季節なので、十石舟も出ていました。
● 八坂神社
そろそろ夕方になってきました。
平安神宮の前を通って、次に向かったのは祇園。
桜のきれいな南楼門
八坂神社をお参りします。
四条通に面した西楼門
外国人観光客であふれかえっています。
人気のエリアの中心地ということもありますが、ちょうちんが飾られた境内の雰囲気がエキゾチックだからでしょう。
本殿と舞殿
● 美御前社
境内にある美御前社にもお参りします。
宗像三女神をお祀りしています。
悪王子社もありますが、女性はやっぱりこちらですよね。
美容水も湧き出ていました。
● 円山公園
京都の花見の場所として名高い円山公園にも行きましたが、桜はまだでした。
一本だけ咲いている桜の周りには、大勢の人が集まっていました。
ここも外国人でいっぱい。むしろ外国人がほとんど。
辺りに集う人々はエキゾチックで、パリのリュクサンブール公園ですかといった雰囲気です。
● 東寺の五重塔
それからねねの道を歩いて八坂の塔に行こうとしましたが、急に陽が落ちて暗くなってきたため、そろそろバスに乗ることにしました。
京都駅行きのバスは、観光客で身動きが取れないくらい混んでいるため、駅から来た202系統に乗り、逆方向にぐるりと京都の町を一周します。
八坂の塔の代わりに、東寺の五重塔をバスの中から見上げました。
ライトアップ中でした。
バスで大周りをして宿に戻り、預けていた荷物を持って夜の京都駅へ。
これで今回の京都の旅はおしまいです。
● 京みやげ
一大観光地、京都のお菓子は、定番のものから新しいものまでさまざま。
今回は気になるスイーツを買ってみました。
・聖護院八ッ橋総本店nikinikiの上用饅頭「バル」
・井筒八ッ橋本舗の「鴨サブレ―」
・有楽製菓の「京都ビッグサンダー抹茶味」
・鼓月の「千寿せんべい」
・小倉山荘のチョコあられ「春 想ひそめしMitsuiro」
「nikiniki」は、聖護院八ッ橋総本店の女性社長が立ち上げた新ブランド。
ニッキだからニキニキね。
かわいらしい感じになっています。
八つ橋ではない、上用饅頭「バル」にしました。
6種類の味がでており、バニラ味と黒糖味をチョイス。
ひとくちサイズの、お上品な優しい味でした。
● 衝撃のブラックサンダー
去年11月に登場した京都版ブラックサンダーは話題になり、売出し直後は品切れ状態が続いていました。
宇治抹茶味という緑のフレーバーもなかなかですが、何よりコピーのインパクトが大きいです。
"応仁の乱以来の衝撃!"
パワーワードとはまさにこのことなり。
"雷神どすう" とさりげなく書いてあるのもツボです。
戦災を受けていない京都では「先の大戦」といえば応仁の乱を指すというので、それを踏まえてのコピーなのかも!?
● 驚愕の鴨サブレー
いや~、京都のことは好きですし、常に敬意を払っていますが、ちょっとこれには愕然としました。
だって奥さん、鴨サブレーですってよ。
鴨サブレー!!!
いくら片目をつぶってみても、いっそ両目をつぶってしまっても、鎌倉が誇る鳩サブレーのパクリ、いえ類似品であろうことは否定できませんよね…?
さらにこれを出しているのは、井筒八ッ橋本舗だという驚き。
由緒正しいお店ではありませんか~。なぜなぜどーして。
正直、ブラックサンダーをはるかにしのぐディープ・インパクトです。
神奈川県民としては黙っておられず、今回鴨さんを大量に買い込みました。
ここはきちんと、鴨サブレーと鳩サブレーを食べ比べて、公正な判断を下さねばなりません!
この食べ比べについては、今度別の場所で報告するつもり。
そうしたらここにもリンクを貼っておきまーす。
(追記)
日記ブログに、検証の結果を書いたので、ご紹介します。
⇒『検証・鴨サブレと鳩サブレー』(2019.05.31 Friday)
● epilogue
もう何回訪れたのかわからない京都。
神秘的な古都の仕組みが、少しずつわかってきました。
はじめのうちは、夢のように美しい光景にひたすら憧れていたものです。
でも気がつけば、「アレ?」という面やトホホなところが目についてきたような気がします。
今回で言うと、たとえば「なるほどザ・ワールド!」の神社の鈴とか、道端に無造作に置かれたお寺の鐘とか…。
うむむ。でもこれが、等身大の京都を知るということなのでしょうね。
桜には少し早かったのですが、春が近づく様子を楽しんだ、今回の京都の旅でした。
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