● prologue
友人と伊豆にドライブに出かけました。
住んでいたことがある静岡は、なじみ深い場所ですが、伊豆半島にはこれまであまり行ったことがありません。
訪れたことがあるのは、熱海と土肥。修善寺は通過しただけ。
石廊崎や下田の方にはまだ行ったことがありません。
今回の行き先は、伊豆高原。
伊豆高原ときくと、ダイビングスポットを連想する私。
なぜかというと、今まで「伊豆高原でライセンスを取った」というダイバーと知り合う機会が多かったからです。
それを聞くたびに「高原(陸)なのにダイビング(海)ができるって、どういうこと?」と、モヤモヤしていました。
いよいよ、その謎を解くときがやってきたのね。
● 道路はすいすい
平日の8月1日。早起きをしてカー通勤者の出勤時間より先に出発したので、高速道路渋滞に巻き込まれることもありません。
小田原を抜けて熱海を通り、伊豆半島に差し掛かりました。
海沿いのルートを選択すると、左側にぱあっと海が開けます。
わあ、開放的。夏ね~。
しばらく赤い車のあとについて、海岸沿いを走っていきました。
海岸道路に映えるさし色です。
● 熱海の街並み
じきににぎやかな街並みが見えてきました。熱海に着いたようです。
伊東
街の中で「天国葬祭場」という看板を見かけました。
うーん、気になる。。。まあ、地獄よりはいいですね。
熱海の街並みは、どことなく別府を思い出すものがあります。
町全体がゆったりしているとような感じ。
まあ、どちらも海辺の温泉処ですから、雰囲気が似ていてもおかしくありませんね。
パームツリーが並び、南国にやってきた気分。
● 伊東のサンハトヤ
「伊東に入ったよ」と友人。
反射的に口をついて出るのは「伊東に行くならハ・ト・ヤ♪」のCMソング。
「電話はヨイフロ♪」なつかし~い。
すると友人は「サンハトヤならすぐそこにあるよ」と教えてくれました。
わあ、これがCMでよくなじんだサンハトヤ!
そしてこれが「前は海、うしろはハトヤの大漁苑♪」。
「イシマルーイシマルー♪」の石丸電気に初めて入った時と同じ感激がありました。
ホテルに海底風呂があり、友人は泊まった時に入ってみたそうです。
ガラス張りの廊下を、水着姿の親子連れが何人も通ってきました。
今なお現役のホテル。プールが人気のようです。
● お刺身尽くしランチ
時間は11時を過ぎたあたり。そろそろ早めのランチにします。
友人が気になるという、ふじいちに行きました。
1階は魚屋さん。
一見、普通のお店のようですが、2階が食事処になっており、店の奥にある階段から上に上がります。
わからないと入れなさそう。
まだ昼前だったので、先にランチを取っていたのは1組のみでした。
窓の外はすぐ漁港。
奮発して、お任せ丼をチョイスしました。
10種類ほどの白身・赤身の刺身が、あふれんばかりに乗っています。
どれも肉厚で脂がのっていて、おいしかった~!
お店に貼られていた文句。
うっちゃらば似て食え・・・? 水なます?
魔女の呪文みたい。
店内に、日めくりカレンダーがありました。
なになに、8月1日はなんて書かれているのかな…。
「怒りの結果は、怒りの原因よりもはるかに重大である」by マルクス・アウレリウス。
怒りって、コントロールが効かないので、怒りまかせにもの壊ししまくったら、後が大変ですね。
うん、あまり怒らないようにしましょう。
お昼時に差し掛かり、増えてきたお客とすれ違うように、お店を出ました。
駐車場の数が少ないお店なので、空いている時に入れてよかったです。
● 城ケ崎海岸
車に乗り、なおも南に向かって走ります。
次なる目的地は、城ケ崎。
伊東八景のひとつ、城ヶ崎海岸は、4,000年ほど前の大室山の噴火で、海に流れ出た溶岩が侵食されてできたもの。
約9kmにわたる、ダイナミックな溶岩岩石海岸です。
● 門脇吊橋
その海岸のナライガケとカドカケの間に、吊り橋が掛けられています。
高さ23メートルの場所にある長さ48メートルの橋で、そこからは断崖が望めます。
今回は、私のたってのリクエストで、ここの吊り橋を渡りに来ました。
吊り橋好きなので、ずいぶん前からここを訪れたいと思っていました。
この海沿い断崖絶壁にかかる吊り橋を渡らない限り、吊り橋好きを語ることはできません!
昼が過ぎ、一日の中で一番暑い時間に刻々と近づきつつあります。
駐車場でも日陰のあるところに車を停めて、そこから歩いていきます。
橋までの距離は1キロ近くあるのだそう。結構遠いですね。
橋に至るルートは、海を見ながらのルートと、森の中のルートのふたつ。
普通なら、間違いなく海沿いを選ぶところですが、この日は暑くて暑くてたまらなくなっているため、日陰を求めて森ルートを選びました。
陽がさえぎられる木陰の下を通っていくから、涼しーい。
都心と違ってアスファルトではないため、反射熱を受けずに日陰に入れば涼めます。
それでも森の中の道なので、根っこがあったり大石があったり、ごろごろ。
サンダルじゃなくて良かったと思いながら、進んでいきました。
● 火サスのハイライト
すると、白いモダンな形の灯台が見えてきました。
そしてその奥に、目指す橋がありました。
昭和43年3月に完成されたこの橋は、半四郎落しと門脇岬の間の海蝕洞にあり、断崖絶壁のスリルを味わえます。
わー、これね。
赤く塗られた吊り橋は、海の青と木々の緑にとてもよく映えています。
(とうとう来れたわ!)と感激している横で、友人が「ジャン・ジャン・ジャーン!♪」と口ずさみました。
火曜サスペンス!たしかにこの場所がよく登場しそう。
橋のたもとに「定員100名、小錦関26名」と書いてあります。
ということは、小錦は普通の人の3.85人分の目方があることになりますね。。。
橋の下は青い海。
足の下では、波が飛び散っています。
下をのぞくと、身体ごと吸い込まれそうです。
● 揺れない橋は
さて、では行きますよ…!
と、覚悟を決めて足を踏み出しましたが、揺れません。
あれ? 全くもって、揺れません。
こんなに海沿いなのにー。すごい絶壁なのにー。揺れそうなのにー。
どうりで、子供たちもビーチサンダルでズンズン歩いていくし、「怖い!」「歩けない!」と言って泣き叫ぶ人もいません。
みんな「わー、海がきれいだね」と、ほのぼのした様子で歩いています。
うーむ。
「飛ばねぇ豚はただの豚だ」や「クリープを入れないコーヒーなんて」のように、
吊り橋マニアとしては、「揺れない橋は吊り橋じゃない!」と言いたいところです。
何を言っているのかわからないかもれませんが、まあそういうことです。
それでも、とても絵になる、きれいな橋。
ビューティフルな吊り橋ランキングなんてあったら、1位を狙えるし、少なくともベスト3には入るでしょう。
そして、海の青色がとてもきれい。夏色ですね。
● 歌う黒沢明
橋を渡り切ったところに、「城ケ崎ブルース」と刻まれた歌碑がありました。
作詞は星野哲郎ですが、誰が歌ったものかはわかりません。
裏側には、楽譜が彫られており、それを見ながら歌ってみました。
「愛してくれた 小指の爪を
そっとかたみに つつんでいれた
ハンカチ白い 城ケ崎~♪」
演歌っぽいです。あ、ブルースかあ。
後で調べたら、歌っていたのは黒沢明とロス・プリモス。
映画監督?世界のクロサワが?(同姓同名の別人でした)
● かどかけの浜
かどかけの浜まで降りてみました。
ここは大室火山の溶岩流が、海面に流れ出して行った跡で、大きなくぼ地が残されています。
荒々しい溶岩地形が広がります。溶岩の観察には最適の場所です。
野鳥がいました。なんていう鳥だろう?ツグミかな?
● 門脇崎灯台
帰りの道すがら、灯台に上がりました。
延々と階段が続くので、登り始めたことをちょっと後悔しましたが、もう上に進むしかありません。
息を切らし気味に上っていき、ようやく上までたどりついたら・・・
とてもきれいな景色が眼下に露がりました。
がんばって上がった甲斐があったわ…!
展望台から、遠く伊豆七島や天城連山の峰々を望むことができます。
きれいな台形の大室山も。
この灯台は昭和35年に建てられ、平成7年に改築されました。
高さは地上から約25m。展望台は地上17mのところにあり、晴れた日には伊豆七島や天城連山を望むことができるそうです。
沖を眺めるカップルの会話が聞こえてきました。
「あの島、なんだろう?」
「三宅島じゃね?」
(いいえ、大島でしょう!)と心の中でそれぞれ突っ込む友人と私。
熱海-大島間を、ジェットフォイルがつないでいます。
灯台を出て辺りを散策し、今度は海沿いルートを通って駐車場まで戻りました。
その2に続きます。
友人と伊豆にドライブに出かけました。
住んでいたことがある静岡は、なじみ深い場所ですが、伊豆半島にはこれまであまり行ったことがありません。
訪れたことがあるのは、熱海と土肥。修善寺は通過しただけ。
石廊崎や下田の方にはまだ行ったことがありません。
今回の行き先は、伊豆高原。
伊豆高原ときくと、ダイビングスポットを連想する私。
なぜかというと、今まで「伊豆高原でライセンスを取った」というダイバーと知り合う機会が多かったからです。
それを聞くたびに「高原(陸)なのにダイビング(海)ができるって、どういうこと?」と、モヤモヤしていました。
いよいよ、その謎を解くときがやってきたのね。
● 道路はすいすい
平日の8月1日。早起きをしてカー通勤者の出勤時間より先に出発したので、高速道路渋滞に巻き込まれることもありません。
小田原を抜けて熱海を通り、伊豆半島に差し掛かりました。
海沿いのルートを選択すると、左側にぱあっと海が開けます。
わあ、開放的。夏ね~。
しばらく赤い車のあとについて、海岸沿いを走っていきました。
海岸道路に映えるさし色です。
● 熱海の街並み
じきににぎやかな街並みが見えてきました。熱海に着いたようです。
伊東
街の中で「天国葬祭場」という看板を見かけました。
うーん、気になる。。。まあ、地獄よりはいいですね。
熱海の街並みは、どことなく別府を思い出すものがあります。
町全体がゆったりしているとような感じ。
まあ、どちらも海辺の温泉処ですから、雰囲気が似ていてもおかしくありませんね。
パームツリーが並び、南国にやってきた気分。
● 伊東のサンハトヤ
「伊東に入ったよ」と友人。
反射的に口をついて出るのは「伊東に行くならハ・ト・ヤ♪」のCMソング。
「電話はヨイフロ♪」なつかし~い。
すると友人は「サンハトヤならすぐそこにあるよ」と教えてくれました。
わあ、これがCMでよくなじんだサンハトヤ!
そしてこれが「前は海、うしろはハトヤの大漁苑♪」。
「イシマルーイシマルー♪」の石丸電気に初めて入った時と同じ感激がありました。
ホテルに海底風呂があり、友人は泊まった時に入ってみたそうです。
ガラス張りの廊下を、水着姿の親子連れが何人も通ってきました。
今なお現役のホテル。プールが人気のようです。
● お刺身尽くしランチ
時間は11時を過ぎたあたり。そろそろ早めのランチにします。
友人が気になるという、ふじいちに行きました。
1階は魚屋さん。
一見、普通のお店のようですが、2階が食事処になっており、店の奥にある階段から上に上がります。
わからないと入れなさそう。
まだ昼前だったので、先にランチを取っていたのは1組のみでした。
窓の外はすぐ漁港。
奮発して、お任せ丼をチョイスしました。
10種類ほどの白身・赤身の刺身が、あふれんばかりに乗っています。
どれも肉厚で脂がのっていて、おいしかった~!
お店に貼られていた文句。
うっちゃらば似て食え・・・? 水なます?
魔女の呪文みたい。
店内に、日めくりカレンダーがありました。
なになに、8月1日はなんて書かれているのかな…。
「怒りの結果は、怒りの原因よりもはるかに重大である」by マルクス・アウレリウス。
怒りって、コントロールが効かないので、怒りまかせにもの壊ししまくったら、後が大変ですね。
うん、あまり怒らないようにしましょう。
お昼時に差し掛かり、増えてきたお客とすれ違うように、お店を出ました。
駐車場の数が少ないお店なので、空いている時に入れてよかったです。
● 城ケ崎海岸
車に乗り、なおも南に向かって走ります。
次なる目的地は、城ケ崎。
伊東八景のひとつ、城ヶ崎海岸は、4,000年ほど前の大室山の噴火で、海に流れ出た溶岩が侵食されてできたもの。
約9kmにわたる、ダイナミックな溶岩岩石海岸です。
● 門脇吊橋
その海岸のナライガケとカドカケの間に、吊り橋が掛けられています。
高さ23メートルの場所にある長さ48メートルの橋で、そこからは断崖が望めます。
今回は、私のたってのリクエストで、ここの吊り橋を渡りに来ました。
吊り橋好きなので、ずいぶん前からここを訪れたいと思っていました。
この海沿い断崖絶壁にかかる吊り橋を渡らない限り、吊り橋好きを語ることはできません!
昼が過ぎ、一日の中で一番暑い時間に刻々と近づきつつあります。
駐車場でも日陰のあるところに車を停めて、そこから歩いていきます。
橋までの距離は1キロ近くあるのだそう。結構遠いですね。
橋に至るルートは、海を見ながらのルートと、森の中のルートのふたつ。
普通なら、間違いなく海沿いを選ぶところですが、この日は暑くて暑くてたまらなくなっているため、日陰を求めて森ルートを選びました。
陽がさえぎられる木陰の下を通っていくから、涼しーい。
都心と違ってアスファルトではないため、反射熱を受けずに日陰に入れば涼めます。
それでも森の中の道なので、根っこがあったり大石があったり、ごろごろ。
サンダルじゃなくて良かったと思いながら、進んでいきました。
● 火サスのハイライト
すると、白いモダンな形の灯台が見えてきました。
そしてその奥に、目指す橋がありました。
昭和43年3月に完成されたこの橋は、半四郎落しと門脇岬の間の海蝕洞にあり、断崖絶壁のスリルを味わえます。
わー、これね。
赤く塗られた吊り橋は、海の青と木々の緑にとてもよく映えています。
(とうとう来れたわ!)と感激している横で、友人が「ジャン・ジャン・ジャーン!♪」と口ずさみました。
火曜サスペンス!たしかにこの場所がよく登場しそう。
橋のたもとに「定員100名、小錦関26名」と書いてあります。
ということは、小錦は普通の人の3.85人分の目方があることになりますね。。。
橋の下は青い海。
足の下では、波が飛び散っています。
下をのぞくと、身体ごと吸い込まれそうです。
● 揺れない橋は
さて、では行きますよ…!
と、覚悟を決めて足を踏み出しましたが、揺れません。
あれ? 全くもって、揺れません。
こんなに海沿いなのにー。すごい絶壁なのにー。揺れそうなのにー。
どうりで、子供たちもビーチサンダルでズンズン歩いていくし、「怖い!」「歩けない!」と言って泣き叫ぶ人もいません。
みんな「わー、海がきれいだね」と、ほのぼのした様子で歩いています。
うーむ。
「飛ばねぇ豚はただの豚だ」や「クリープを入れないコーヒーなんて」のように、
吊り橋マニアとしては、「揺れない橋は吊り橋じゃない!」と言いたいところです。
何を言っているのかわからないかもれませんが、まあそういうことです。
それでも、とても絵になる、きれいな橋。
ビューティフルな吊り橋ランキングなんてあったら、1位を狙えるし、少なくともベスト3には入るでしょう。
そして、海の青色がとてもきれい。夏色ですね。
● 歌う黒沢明
橋を渡り切ったところに、「城ケ崎ブルース」と刻まれた歌碑がありました。
作詞は星野哲郎ですが、誰が歌ったものかはわかりません。
裏側には、楽譜が彫られており、それを見ながら歌ってみました。
「愛してくれた 小指の爪を
そっとかたみに つつんでいれた
ハンカチ白い 城ケ崎~♪」
演歌っぽいです。あ、ブルースかあ。
後で調べたら、歌っていたのは黒沢明とロス・プリモス。
映画監督?世界のクロサワが?(同姓同名の別人でした)
● かどかけの浜
かどかけの浜まで降りてみました。
ここは大室火山の溶岩流が、海面に流れ出して行った跡で、大きなくぼ地が残されています。
荒々しい溶岩地形が広がります。溶岩の観察には最適の場所です。
野鳥がいました。なんていう鳥だろう?ツグミかな?
● 門脇崎灯台
帰りの道すがら、灯台に上がりました。
延々と階段が続くので、登り始めたことをちょっと後悔しましたが、もう上に進むしかありません。
息を切らし気味に上っていき、ようやく上までたどりついたら・・・
とてもきれいな景色が眼下に露がりました。
がんばって上がった甲斐があったわ…!
展望台から、遠く伊豆七島や天城連山の峰々を望むことができます。
きれいな台形の大室山も。
この灯台は昭和35年に建てられ、平成7年に改築されました。
高さは地上から約25m。展望台は地上17mのところにあり、晴れた日には伊豆七島や天城連山を望むことができるそうです。
沖を眺めるカップルの会話が聞こえてきました。
「あの島、なんだろう?」
「三宅島じゃね?」
(いいえ、大島でしょう!)と心の中でそれぞれ突っ込む友人と私。
熱海-大島間を、ジェットフォイルがつないでいます。
灯台を出て辺りを散策し、今度は海沿いルートを通って駐車場まで戻りました。
その2に続きます。
関西からは割と行きやすいので、いいですね!
来月の関東のどちらかの旅行のブログ、楽しみにしていまーす♬
そうだそうだ!
思いつかなかったけど
言われてみればビンゴかも・・・?
さすが全国各地行かれてるだけありますね。
関西で伊豆っぽいところって、どこでしょうね~?南紀白浜とか?
ハトヤのCMがそちらでも流れているとは知りませんでした!なんだか意外~。
関西から伊豆に行く人も多いということでしょうか?
来月の旅行計画、楽しみですね♪♪
伊豆は行きたいですね。
東京から近いのがうらやましいです。
伊豆って関西から行けるところの
どこに似てるのかな?
海があって温泉街が合って。
ハトヤは関西でも有名なCMです。
今は来月の旅行の計画中で
どの地をチョイスするか思案中です。
富士山は写真に収めたい候補の一番なんですが・・・。
いろいろ参考にさせていただいています。