● prologue
先日、東京の友人に「野毛(のげ)で吉田類ごっこをしたいんだ」と言われました。
「私、飲めないけど、いいの?」と聞くと「いい」とのこと。
まだ野毛に行ったことがないので、デビューしたいそうです。
野毛とは、横浜にある一大飲み屋エリア。約500店の飲食店が軒を並べているそうです。
日中に静まり返った野毛の町をフラフラさ迷うことはありますが、夜の野毛って知らないんですよね。
暗くなってから一人で足を踏み入れてはいけない場所だと思っています。
まあでも友人の頼みとあらば、野毛を教えてあげようじゃありませんか。(えらそう)
ゴーゴー、バモス!
と、ほぼ何も知らない下戸ながら快諾したのでした。
● まずはぴおシティ
当日は、桜木町で落ち合いました。
「野毛はこちら・・・」と案内しようとしたら、「その前にここでイントロ~」と友が吸い寄せられていったのが、ぴおシティの地下の飲み屋街。

ビギナーというのにここに目をつけるとは、なかなかの目利きではありませんか。
ここは、ずっと前から変わらない、昭和の香りたっぷりのディープな場所です。

● 謎のカダソ
パーラー・カダソ?

いえ、花壇です。
小学生の頃、桜木町でピアノの発表会に出た帰りに、家族で入りました。

まだあるというのが、なつかしいやらうれしいやら。
● 五の五
「最初はここにしよう」と入ったのが、居酒屋「五の五」。
先月下旬にオープンしたばかりの、新しいお店です。

メニューを見ると、レモンサワーが4種類もありました。
漬けレモンサワー、凍らせたかちレモンサワーなど。
カンパーイ!うん、口当たりがよくておいしい。

ここで串とチューリップを注文。今年覚えたばかりのチューリップ。
「チューリップなんて、そうそう食べないでしょう」
「今年食べた…」
「えっ、どこで?」
「3月に京都の天下一品本店で」
「そいつはディープだな」

ここは明るくて、薄暗い路地裏感はありません。
お店の女性に店の名前の由来を聞くと「四の五の言わずに…って意味です」と教えてくれました。
「飲めってことですね、ハイ!」と嬉しそうに納得する友人。
食べ終わると「じゃあ次の店に行こう」とさくっと立ち上がりました。
通はこうやって数件のお店をはしごするそうです。
そうやってみんな、へべれけ千鳥足になっていくのね。
● いよいよ野毛へ

今度はいよいよ野毛に入ります。
「わー、銀星会みたいだね」
「なにそれ?」
「『あぶない刑事』だよ」
「古ーい!」
さぞ、くたびれたおじさんたちがクダを巻いているのかと思いきや、若者がたくさん。
女性も多く、町の雰囲気が変わってきているように思います。

そしてどの店も満席です。一軒一軒が小さいので、すぐに埋まってしまうんですね。
思いがけずオシャレ感さえ見える界隈に面食らう私たち。
いまいち気になる店を探せないまま、うろうろ。

● 都橋商店街
「ザ・野毛という感じのところに行こう」というリクエストを受けて、川沿いに立つ2階建て長屋状の都橋商店街にやってきました。

泣く子も黙る、都橋~!

2階を歩いてみましたが、どの店も満席の模様。
外から中が見えないところがほとんどで、別の意味でとっても敷居が高いです。
お店のドアを開けてみても、どこもお客さんでみっちり。
気にせずドアを開けれちゃう友人も、すごいです。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を地でやっています。
「せっかくなので、ここにある店のどれかに入ってみたいなあ」と友人。
ちょうど2人出てきたお店に入れ替わるように入店してみます。
● スタンディング・ビアバー
そこはビール専門店でした。
中は四畳半よりも小さめで、コの字カウンターになったスタンディング式ビアバー。
私たちは窓際に立ちました。

川を眺めて、乾杯~!
ドリンクメニューはクラフトビールしかありません。
メニューを開くと、それぞれのビールの説明が細かく書かれていました。
ビール好きにはたまらないお店ですね。

毎日替わるというクラフトビアメニュー。どれもとっておきみたい。
頼んだのは、「金鬼」とベルギービアの「トロピカルウィート」小麦とフルーツのダブル、だったかな?
おつまみは「粗野なチーズ」と「粗野なフルーツ」。
普通のチーズとフルーツもありましたが、それと比べてどのあたりが粗野なのかはわかりませんでした!
● 長すぎる店名
ちなみにこのお店の名前は「Una casa de G.b. G.b. El Nubichnom(ウナ カサ デ グビグビ エル ヌビチノ)」というそうです!
なんじゃそりゃー。グビグビハウス?
酔っぱらっていたら最後まで言えないー!

爽やかな川風にあたりながらビールを飲める、大岡川の前のカウンター。
ここ、特等席じゃないですか。
川向こうもネオンがギラギラ光っていて(そうだ、ここ野毛だった)と思い出します。
気づけばお店の中には人が増え、10人近くがひしめき合っていたので、出ました。
「さくっと飲んでハシゴする、これがいいんだよ」
飲んべえの楽しみ方ですね。一杯で十分な下戸の私にはできません。
でもまあ、ついて行くならいいでしょう。
都橋のビール屋という看板を仰いで、「あれ、都橋ってどこだっけ?」と聞く私。
「ここだよ!」
「あっそうか、新橋とか浅草橋みたいな地名かと思った」
さっきまで話していたのに、これですからね。
すっかりハイになっています。
その2に続きます。
先日、東京の友人に「野毛(のげ)で吉田類ごっこをしたいんだ」と言われました。
「私、飲めないけど、いいの?」と聞くと「いい」とのこと。
まだ野毛に行ったことがないので、デビューしたいそうです。
野毛とは、横浜にある一大飲み屋エリア。約500店の飲食店が軒を並べているそうです。
日中に静まり返った野毛の町をフラフラさ迷うことはありますが、夜の野毛って知らないんですよね。
暗くなってから一人で足を踏み入れてはいけない場所だと思っています。
まあでも友人の頼みとあらば、野毛を教えてあげようじゃありませんか。(えらそう)
ゴーゴー、バモス!
と、ほぼ何も知らない下戸ながら快諾したのでした。
● まずはぴおシティ
当日は、桜木町で落ち合いました。
「野毛はこちら・・・」と案内しようとしたら、「その前にここでイントロ~」と友が吸い寄せられていったのが、ぴおシティの地下の飲み屋街。

ビギナーというのにここに目をつけるとは、なかなかの目利きではありませんか。
ここは、ずっと前から変わらない、昭和の香りたっぷりのディープな場所です。

● 謎のカダソ
パーラー・カダソ?

いえ、花壇です。
小学生の頃、桜木町でピアノの発表会に出た帰りに、家族で入りました。

まだあるというのが、なつかしいやらうれしいやら。
● 五の五
「最初はここにしよう」と入ったのが、居酒屋「五の五」。
先月下旬にオープンしたばかりの、新しいお店です。

メニューを見ると、レモンサワーが4種類もありました。
漬けレモンサワー、凍らせたかちレモンサワーなど。
カンパーイ!うん、口当たりがよくておいしい。

ここで串とチューリップを注文。今年覚えたばかりのチューリップ。
「チューリップなんて、そうそう食べないでしょう」
「今年食べた…」
「えっ、どこで?」
「3月に京都の天下一品本店で」
「そいつはディープだな」

ここは明るくて、薄暗い路地裏感はありません。
お店の女性に店の名前の由来を聞くと「四の五の言わずに…って意味です」と教えてくれました。
「飲めってことですね、ハイ!」と嬉しそうに納得する友人。
食べ終わると「じゃあ次の店に行こう」とさくっと立ち上がりました。
通はこうやって数件のお店をはしごするそうです。
そうやってみんな、へべれけ千鳥足になっていくのね。
● いよいよ野毛へ

今度はいよいよ野毛に入ります。
「わー、銀星会みたいだね」
「なにそれ?」
「『あぶない刑事』だよ」
「古ーい!」
さぞ、くたびれたおじさんたちがクダを巻いているのかと思いきや、若者がたくさん。
女性も多く、町の雰囲気が変わってきているように思います。

そしてどの店も満席です。一軒一軒が小さいので、すぐに埋まってしまうんですね。
思いがけずオシャレ感さえ見える界隈に面食らう私たち。
いまいち気になる店を探せないまま、うろうろ。

● 都橋商店街
「ザ・野毛という感じのところに行こう」というリクエストを受けて、川沿いに立つ2階建て長屋状の都橋商店街にやってきました。

泣く子も黙る、都橋~!

2階を歩いてみましたが、どの店も満席の模様。
外から中が見えないところがほとんどで、別の意味でとっても敷居が高いです。
お店のドアを開けてみても、どこもお客さんでみっちり。
気にせずドアを開けれちゃう友人も、すごいです。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を地でやっています。
「せっかくなので、ここにある店のどれかに入ってみたいなあ」と友人。
ちょうど2人出てきたお店に入れ替わるように入店してみます。
● スタンディング・ビアバー
そこはビール専門店でした。
中は四畳半よりも小さめで、コの字カウンターになったスタンディング式ビアバー。
私たちは窓際に立ちました。

川を眺めて、乾杯~!
ドリンクメニューはクラフトビールしかありません。
メニューを開くと、それぞれのビールの説明が細かく書かれていました。
ビール好きにはたまらないお店ですね。

毎日替わるというクラフトビアメニュー。どれもとっておきみたい。
頼んだのは、「金鬼」とベルギービアの「トロピカルウィート」小麦とフルーツのダブル、だったかな?
おつまみは「粗野なチーズ」と「粗野なフルーツ」。
普通のチーズとフルーツもありましたが、それと比べてどのあたりが粗野なのかはわかりませんでした!
● 長すぎる店名
ちなみにこのお店の名前は「Una casa de G.b. G.b. El Nubichnom(ウナ カサ デ グビグビ エル ヌビチノ)」というそうです!
なんじゃそりゃー。グビグビハウス?
酔っぱらっていたら最後まで言えないー!

爽やかな川風にあたりながらビールを飲める、大岡川の前のカウンター。
ここ、特等席じゃないですか。
川向こうもネオンがギラギラ光っていて(そうだ、ここ野毛だった)と思い出します。
気づけばお店の中には人が増え、10人近くがひしめき合っていたので、出ました。
「さくっと飲んでハシゴする、これがいいんだよ」
飲んべえの楽しみ方ですね。一杯で十分な下戸の私にはできません。
でもまあ、ついて行くならいいでしょう。
都橋のビール屋という看板を仰いで、「あれ、都橋ってどこだっけ?」と聞く私。
「ここだよ!」
「あっそうか、新橋とか浅草橋みたいな地名かと思った」
さっきまで話していたのに、これですからね。
すっかりハイになっています。
その2に続きます。
聞いたことあるような・・・
強烈な飲み屋街ですね。
大阪で言う環状線京橋駅外側かな?
下戸で行くんだから
なかなか付き合いのいいリカさんですね。
五の五。 きっと「四の五の言うな!」に
関係ある名前と思いましたよ(笑)
闇市の名残が今でも残っているって凄いですね。
おうえんP
説明を入れていなかったので、反省して冒頭にちょっと加えておきました。
大阪の方が、もっとディープゾーンがありそうですが、この辺りだと野毛になります。
山の上には野毛山動物園があり、子供の頃からよく訪れています。
これが歌舞伎町とかなら、後ずさりしますが、野毛はもともとけっこう身近な場所なので、ちょっと夜にのぞいてみたい気持ちがありました。
呑めないけど、飲みの雰囲気は好きなんです。
結果、楽しかったでーす!☺