怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

大作家との意見の違い

2016年05月19日 | 何カテゴリーにしようかぁ
応援してね!人気ブログランキングへ

某雑誌に某欧州半世紀在住の作家の意見が載せられていた。
日本に来る観光客をもてなす方法についての提案だ。
欧州人・米国人は裸になって温泉に入るのに抵抗を感じる人が多いので、予約制にして家族や仲間だけで入れるようにすればいい、とあった。
欧州の温泉では水着着用が義務だそうだが、私が経験しているドイツの混浴サウナでは水着禁止だ。
また、地域や時間を制限して全裸で日光浴・水浴可能な川原、海岸、プールもあるらしい。ミュンヘン街中を流れる川辺を夏場に歩くとその存在を確かめることができる。
欧州人は温泉とサウナ・川原・海辺では裸に対する感覚が違うのだろうか。
もっと別の理由で、日本の温泉で全裸になるのが嫌なのかもしれない。または、本当は全然抵抗が無いのかも・・・とも思っている私だ。
どちらかというと、やはり東洋人のほうが人前で全裸になるのを拒む傾向があるように私は感じる。
中国人旅行客は、今のところ買い物のために日本にやってきていて、日本の名所旧跡など全然興味が無いらしいので、彼らと温泉全裸のトラブルについてはまだ起こっていないのだろう。そのうち、本当に日本を知りたくなった中国人が、温泉で「水着許可してくれっ」と騒ぐのを楽しみにしているぞ。

旅館の夕食の量が多すぎるから、これも工夫したほうがいいとある。
品数が多いのは確かだろうが、量が多いのかは疑問だ。日本料理はほんのちょっとづつだもの!
義両親と暮らしていて、彼らが同じ年代の日本人たちより1.5倍から2倍程度多く食べることを観察している。夫に至っては3,4倍くらい軽く食べているだろう。ドイツで外食すれば、一人前が日本の倍くらい量があるし、ケーキでさえ一切れが1.5倍から2倍くらいの大きさがある。
欧州人にとって、旅館の夕食量が多すぎるということはあまり考えられないような気がする。
残すとしたら、おそらく食べ慣れないものがたくさん出てくるからだと想像している私。

日本の外国人受け入れについて、彼女の意見が最後にまとめられていた。なるべく上質な外国人が来てもらうといい、とある。イタリアも難民受け入れに苦労しているのだろうか。その苦労を知っているから「上質な外国人」と思ってしまうのだろう。「上質」について反論してみたくなったけれど、止めておくことにする。

半世紀も欧州に暮らしている人気作家の意見に反対するようなことを書くのは申し訳ないような気がするが、私の短いドイツ生活体験から感じることとはかなり違うので、書いてみたくなった。彼女の著書は何冊か読んでいて、非常に知的な内容で気に入ってる作家の一人だ。