怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

高齢者とPC

2017年04月09日 | カテゴリー分けするのに飽き
知人のドラムやギターと一緒に演奏するため、しばらく集中的にピアノを練習していた。
義父が口を出してきた。
「あまり長く弾くと手を傷めるぞ」
なんでもちょっかいを出したい義両親だ。今ではちゃんと言い返せる私。
「コンピューターの文字入力で腱鞘炎になったことがあります。今では注意しています」
義父がそのまま黙っているはずがない。
「私はPCではほとんどキーボードを使わないぞ」
得意げに言うのでおかしかった。じゃあ、いったい、PCで何をしているんだい?
おまけにこんなことも自慢していた。
「フェイスブックもツイッターもやらないので、私のPCは安全だ」
それって、つまらなすぎないではないか?
義父がPCに向かうのは確定申告、家計簿などの記録、スカイプで世界中に住むかつての仲間と連絡するときだ。
 
そうっと観察すると、なるほど、義父はモニターをじっと眺めて(読んで?)いるだけでキーボードに触れていることはめったにない。
息子のヨメの国、日本がどんな国だとか検索して読むという気にはなっていないだろう。一体、何を読んでいる?

一週間ほど前、近所の同世代の女性と義父がインターネットについて話し込んでいた。
彼女はPCでもっと楽しんでいる様子だった。
「あなたもフェイスブックやリなさいよ」
と義父に勧めていた。
義父はそれをやんわりと断っていた。さすがにやっていないことを自慢しなかった。

義父がPCを操作していると、私のPCの動きが鈍くなる。
急いでブログ更新をしたいときなどかなり迷惑だ。何か大きなものをダウンロードしているのかと覗きに行くと、じっと画面を見ているだけなんだもの。
「何やっているんですか!」
と尋ねてみたい。

いましがた、義父がウィンドウスVistaのアップデートが明日で終了という新聞記事の切抜きを持ってきた。
彼はかなりPCについて熱心なことは明らかだ。
私がブログ更新に使っているこのPCはVistaだ。お義父さん、お気遣い、どうも!



私のカレーはおいしい

2017年04月09日 | カテゴリー分けするのに飽き
義母は彼女の妹と一日バス旅行に出かけた。
そういう機会に私は自分の料理を披露することになる。夫がいれば、まず、日本カレー。

某事情で(経済事情、安全性事情など)既成のカレールーを使わなくなった私。
カレー粉から作るのもそんなに面倒ではない。
レシピには「たまねぎが色付くまで炒める」とあるが、それをしなくても充分においしい。
もしかしたら、日本では炒めた玉ねぎが入らないとおいしくないのかもしれない。私の味覚はここの生活でだいぶおかしくなってきているものね。

おかしくなってきているからこそ、安く簡単においしいカレーを食べることができるようになった。
むちゃくちゃだろうけど、前向き、前向き!
義父は「私は本物のカレーを知っている。これはまだ辛さが足りない」と言い残して去ったが(ああ、勝手に本物インドカレー体験自慢をしてくれぇ~)夫には大好評だった。

写真の米飯は先週末にもらったバスマティライス。日本カレーにも合う。インディカ米は一般的に胃にやさしい。たくさん食べても苦しくならない。
日本では米飯よりソースを多く添えるが、ここでは逆だ。
今ではすっかり私もこちら風の盛り付けになり、無意識にちょっとしかカレーをかけなかった。
また、ウチではカレーもナイフとフォークで食べる。この習慣はすぐに身についてしまったものだ。
日本の家庭の食卓がバラエティに富んでいて、さまざまな食器が揃っていてそれを随時使い分ける必要があるのに、ここはそういう複雑さがないからいつも同じものを自動的に出している、という印象。
カレーにナイフ・フォーク、と学んだのではなく、面倒だからいつもと同じものを出してしまう、というのが正確。
スパゲティでさえ、ナイフとフォークを添えるウチだものね!

困ったことに、カレー粉がなくなってきた。
前回の帰省時に購入を忘れた。ドイツにもカレー粉は売られている。一般スーパーで売られているカレー粉は、全くと言ってもいいほど辛味がない。
アジア食材店にあるカレー粉は、不味い・・・インド製なのに。
日本の普通のスーパーで売られているカレー粉が世界で一番おいしいのだろう。
インド商人たちは高く日本にカレー粉を売っているに違いないが、その質も上等に違いない。
義母が一日から数日家を空けるのは年に数回ほどしかないので、次の帰省まで間に合ってくれるかもしれない。