ROCKY MUSEUM (館長日記)千葉県生まれ、千葉県育ち、千葉県在住のラーメン大好きロッキーが日々食べ歩き

CHIBA RAMEN MUSEUM(facebook公開グループ)管理人ロッキー大活躍⭐︎28百万ヒッツ超の人気ブログ

掛布が語る阪神の巨倒プラン!~かつての阪神のJFKがG今の、マシソン、山口、西村

2013-08-26 | SPORTS(BASEBALL等)

http://news.goo.ne.jp/article/thepage/politics/thepage-20130826-00010003-wordleafs.html

今年のセ・リーグのペナントレースは、「2強4弱」ではなく「1強1普通4弱」である。おそらく阪神の2013年シーズンは、このまま2位でゴールする可能性が極めて高いだろう。だが、最後まであきらめず例え巨人を逆転できずとも来年以降、希望の持てる2位にしなければならないと思う。
 では希望の持てる2位とは何か。
 私は5ゲームという現在の巨人と阪神のゲーム差以上の差が、両球団にはできてしまっていると感じる。そのひとつは、誰が見ても明らかな選手層。一軍のベンチ入り選手だけでなく2軍のメンバーも含めての選手層は12球団の中で抜けた存在だろう。そして巨人には、「こういうチームにしたい」というコンセプトが見える。

 まず生え抜きの選手がお互いに刺激を受けチーム内に競争心が満ち溢れている。阿部、長野、坂本と言った選手が中心にいて、チャンスをもらう生え抜きの若手が、次から次へと結果を出す。ここ数年、いかにも巨人らしいドラフト戦略も見受けられたし、FAで杉内、村田と言った大物も取っているが、杉内に関しては対阪神、内海への刺激という目的があり、村田に関しては、守備力に不安のあったラミレスが去り、小笠原が低迷という状況の中で「三塁、クリーンナップ」というチームの穴を埋める目的があっての補強。チーム作りに関しての長期ビジョン、短期ビジョンのバランスがいい。

 対して阪神はどうか。
 上本が育ちつつあった二塁に西岡を獲得し、外野では、その素材のいい悪いは抜きにして育てなければならない慶応出身のドラフト1位、伊藤隼太がいるというのに福留を獲得してポジションをひとつ消した。本来補強すべきは、藤川球児が抜けたストッパーと4番打者ではなかったか。そこの補強をおざなりにしたままで若手のチャンスを摘んだ補強策に「今年1年をなんとかしたい」という短期ビジョンは見えても、来年、再来年の長期ビジョンが見えない。ひと昔前の批判されていた巨人のチーム作りを後追いしているようにさえ見える。

 阪神は、安定した投手力を中心とした守りの野球である。私が監督でも「今日勝ちたい」ならば守備力のある福留を例え打率1割であっても外野で使うだろう。しかし、そこに未来が見えるのかということである。優勝を目指すための補強だったはずが、巨人に大差をつけられての2位で、そこに意義や希望があるのだろうか。
 厳しい意見を言うようだが、もし阪神のフロントが、今年の補強と、今の戦い方、結果について納得をしているのならば危ない。再び暗黒時代に足を踏み入れる恐れさえある。

 野球観についても同じことが言える。
 昨年の話になるが、巨人の原監督は、阿部にバントをさせた。村田でも調子が悪ければ平気で外す。坂本も5試合結果が出ないと下位に下げた。勝つための非情。そしてチーム貢献、自己犠牲の精神をもってチームをまとめたいという指揮官の意志が強く出て、それが選手にも伝わった。巨人の打線は、ここ2年、そういうものを積み重ねてきた。原監督の目指している野球が明確なのだ。

 一方の阪神はというと、その場、その場の場当たり的に見え、目指している野球が明確に見えない。ヤクルトにサヨナラ勝ちした16日のゲームが象徴的だった。1-1で迎えた9回裏に、先頭の西岡が内野安打で出ると、続く大和にはバントのサイン。結局、大和はバントに失敗して、フルカウントに追い込まれてから苦しまぎれのバスターエンドランを仕掛けた。それが三遊間を抜けて無死一、二塁となって、続く3番の鳥谷にはバントをさせた。おそらく鳥谷は、ネクストバッターズサークルで大和へのバントのサインを見た時に、「オレが決める」と決心して心と読みの準備していたはずだ。サヨナラの場面だからこそ確率の高い戦術で、1点を取りたいというベンチの気持ちはわかる。しかし、バントに失敗、運よく一、二塁になったから鳥谷にバントという場当たり的な采配では、選手の気持ちとベンチの思惑にズレが生まれていないのだろうか。

 続くマートンと鳥谷の現状を見比べるならば、生え抜きの鳥谷で勝負をかけ、彼にリーダーの責任を植え付けるというプラスアルファを検討してもよかったのではないか。昨年原監督が、阿部に命じたバントとは意味が違う。巨人と1ゲーム、2ゲーム差という緊迫した展開であれば、勝ちに徹する野球でいいのかもしれないが、今の巨人とのゲーム差と残りゲーム数を考えると、和田監督は「こういう野球を目指して勝つ」という希望の色をハッキリと見せるべきだと思う。

 来季への希望の持てる戦いにするためにも、今日27日からの巨人3連戦を含め残り7試合ある巨人との直接対決は重要になってくる。この直接対決の結果次第では逆転優勝の可能性もなくはない。そのためには、絶対的4番、絶対的エースの存在が不可欠になってくる。
 対巨人の戦略は簡単ではないだろうが、私は、「4番・鳥谷」を提唱したい。
 現在の4番のマートンは、14日の広島戦で退場となった。3回一死満塁でカウント0-1から外角への際どい投球をストライクとコールされ、その判定に執拗に文句を言ったのである。チームの4番がすべき行動ではない。外のボール球の見極めができていないバッターだから審判も、ああいう判定もするだろう。しかも、まだ三振したわけではないのだ。4番とはチームの責任を一身に担うポジションである。そのバッターが5点を追う満塁のチャンスに退場である。責任感が阿部と比べると雲泥の差である。

 私は開幕前にマートン4番説を唱えていたが訂正したい。
 「ショートで4番」は、体力的にも精神的にも厳しいかもしれないが、残り30試合は、「3番・マートン、4番・鳥谷」という布陣で、生え抜きのチームキャプテンに勝敗を背負った場面で打ってもらいたいのだ。彼にとってはプレッシャーにはなるだろう。しかし、4番の責任を背負えば、鳥谷は、さらにもう一段階プレーヤーとしてレベルアップするのではないだろうか。元々、選球眼はいいのだから、打率は3割あってもいいはずなのだ。技術的に見ても、なぜ3割を打てないのかが不思議で仕方がないが、もうひとつ強くボールを打っていないように感じる。元来、ヘッドを返さない、昔の藤田平さんのような独特のバットの使い方をする。ヘッドを押し込むので、スライス回転が増え、打球が弱く、ゴロやフライが抜けない。そういう技術面をクリアにする意味でも、バットを振らなければならない4番は、刺激になるはずだ。そして、阪神生え抜きの打者が責任感を持って結果を出すと、チームに巨人のような一体感が生まれてくる。

 4番不在。それは金本が4番を外れて以来、阪神に突きつけられてきた命題である。なおさら、鳥谷に賭けてもらいたいのである。
 投手陣に関しては、対巨人でカギを握るのはルーキーの藤浪だろう。右バッターは、あのクロスステップから抜けてくるような荒れ球に恐怖感を抱く。もう1度、早い段階で巨人に当てて自信を持たせておきたい。ただ、左腕、能見は、もう巨人に通用することはわかっているのだから、あえて、その先のクライマックスシリーズを見据えて“隠す”という戦術もあっていいと思う。いずれにしろ伝統の阪神―巨人戦の重みを胸に来季への希望の光を見せてもらいたいのである。
(文責・掛布雅之/構成・本郷陽一)


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【読売新聞】交際相手いない... | トップ | 【この夏観た映画】ブラッド... »
最新の画像もっと見る

SPORTS(BASEBALL等)」カテゴリの最新記事