２００７年５月３１日、雷雨の東京ドームで観たある奇跡～、軌跡

すっかり新幹線の遅れで、球場にも乗り遅れた感のある私。

ああ、巨人負けてる、ドームに入るのなんかやだなあ。なんか遅刻して教室にはいりずらい生徒みたいな心境ですｗ

でもきっと今年のジャイアンツは後半に何かメーク・ドラマがあるはずだあ。

そう信じてスタンドへIN。

すると７回の裏にドラマが待っておりました。

まず先頭のイ・スンヨプがヒット、二岡が倒れてワンアウト、続く阿部もヒット、先発新垣交代で、２番手右ピッチャーの佐藤に続くホリンズがしぶとく粘ってフォアボール選球眼が良いですね～、ここで代打の切り札「清水」登場、すると王監督は３番手左ピッチャーの「篠原」を投入。
すると原監督も代打の代打、「矢野謙次」を起用。両チーム切り札の応酬でしたが、最後にこの矢野采配がズバリ的中。

篠原が投じた真ん中高めのストレートをフルスイング。打球は左中間スタンドに吸い込まれました。

ジャイアンツでは２０年ぶりの代打逆転満塁ホームラン。

矢野は大変失礼な言い方をすれば１軍半の選手。

昨シーズンレギュラーをつかみかけましたが、６月に左足小指を骨折。怪我で戦列を離れてカムバックしてからは主に左の代打要員。

決意で望んだ今季は、食生活の改善を決意。

２６歳の若さで肉食から野菜中心の食生活へ。筋肉の機能を調節するカリウムや腸の働きを活発にする根菜類（ニンジン、レンコン、牛蒡など）を積極的に摂取。体の切れを取り戻しました。

また全体練習の３時間前から毎日球場入り。たっぷりとウエート・トレーニングを行い、毎試合決して腐らずに代打要員としてベンチを暖めて来ました。

そんな努力の姿をライトスタンドのジャイアンツファンも知っていて、生え抜き矢野に対する応援はジャイアンツのクリーンナップ以上の大声援だったりします。

この日の矢野の大活躍は、陰のいろんな努力の「結晶」です。練習は嘘をつかない。

頑張れ、矢野～謙次～背番号４８！