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失われつつある市川市の風景(昭和の面影 「飯田駄菓子店」) 後編

2009-02-16 | 歴史と文化と芸術の街、市川散策シリーズ
失われつつある市川市の風景(昭和の面影 「飯田駄菓子店」) 後編


そしてまたちがうエピソードを飯田駄菓子店のおじさんは、私に話して下さいました。

近年~駄菓子の業界でも、値上げの波は大きいそうで、1個あたり10円単位の仕入れの値上げは飯田駄菓子店でも深刻な問題だそうです。

でも毎日小銭を握り締めて飯田駄菓子店に来てくれる子供達に、仕入れ値が10円上がったからと言って、すぐに10円売値を上げる事は出来ないそうです。

なので1円でも利益が出れば良いというポリシーで、今でも子供達の為に営業しているそうです。

ところがある日、他所の駄菓子屋さんで買っている女の子がたまたまここに来て、他所の駄菓子屋さんでは32円する駄菓子が、飯田駄菓子店では20円で売っているのが信じられなくて~32円を必死に払おうとする珍しい女の子がいたそうです。

おじさんは本当に珍しい女の子がいるものだと、笑っておられました。


そして次の話しをする時におじさんの顔は一気に曇りました。

おじさん達のお店でも万引きの被害が深刻なんだそうです。

1個1円の利益を積み重ねて出来たおじさんとおばさんの毎月の生活費という宝物を、一瞬で奪い取ってしまう「万引き」。

悪魔の万引き犯は陳列してある高価な駄菓子を、箱ごと盗んでいってしまうんだそうです。

万引きの被害は、1円の利益を積み重ねる~飯田駄菓子店の「死活問題」でもあります。

憎むべき「犯罪」です。

何として止めてもらいたいですね!


そしておじさんは穏やかな表情に戻り、今も昔も、くじつきの空クジなしの駄菓子が良く売れると説明してくださいました。

タッキーもそんな~くじつきの駄菓子を何度もチャレンジ。

一喜一憂していました。


私達が子供の頃は、住んでる街のどこにでもあった街の駄菓子屋さん。

そこは学校の勉強を終えた子供達の憩いの場であり、子供同士の社交場でもあり、また駄菓子屋のおじさんやおばさんという大人とのコミュニケーション、情操教育の場でもありました。

なんとか駄菓子屋さんのアットホームな良い文化を後世に、今の子供達に伝えていきたい、そんな風に思う私は時代遅れなのでしょうか・・・

私の理想は、「ヒューマンスケール(Human Scale)」のある街、新しいものと古いものが共存する、ハーモニーを奏でる街、そんな温もりある街並みが理想ですね。


おしまい!



「飯田駄菓子店@本八幡」
住所:市川市稲荷木3-7-12
営業時間:9:00~17:00

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