【サッポロ味噌ラーメンを生んだ影の功労者、西山製麺と行徳の味噌王仲間SNBWorldが、ガチコラボして誕生した「フィッシャーピエロ」とは】
昭和29年頃に誕生したサッポロ味噌ラーメン。パイオニアは「味の三平」の大宮守人さん。当時豚骨のしょうゆ味のラーメンが主流だった札幌で、野菜たっぷりの味噌ラーメンは革命、道産子の心をわし掴みにしました。そこにはこの味噌ラーメン用に西山製麺が開発した、多加水熟成製法による卵入りでウエーブがかかったアシ、コシが強い生麺の存在が大きかったです。
革命的なラーメン作りの影には必ず、ラーメン店主の厨房での息遣いをも拾い上げて研究、追求する製麺所の姿がありました。
今年の1月にリニューアルした「味噌王仲間SNBWorld」が手がけるセカンドブランド「フィッシャーピエロ」も、その影に西山製麺の熱い情熱がありました。
何回かのテストランを経験して、2016年10月21日金曜日にグランドオープンした「フィッシャーピエロ」は、仲間自慢の味噌ラーメンをフライデーのみ封印。新しいコンセプトのもと、背脂煮干し醤油ラーメンオンリーで勝負しています。
そこに合わせる生麺は、西山ブランドの北海道から空輸される多加水の縮れ太平打ち麺。
私は歴史的な日に、背脂煮干し柚子らーめん(850円)に伝説の燻製たまごトッピング(+150円)をオーダー。
全く苦みやえぐみのないすっきりとした煮干し出汁に、背脂のマリアージュ。細かく設計された西山製麺の麺が良い塩梅で絡まって、至福の味わい。
炒めたもやしや、燻製チャーシュー、柚子の風味も最高のオーケストラ。
伝説の燻製たまごも、心地よいシンフォニーを奏でていました。
今年は千葉県では「ニボラー(煮干しラーメン)」が流行ですが、この背脂煮干しラーメンも、毎週金曜日のお昼時のみの営業とハードルは高いのですが、わざわざ食べに行く価値は十分あります。
市川市行徳から新たなラーメン革命の始まりの予感。。。
いつもながらフットワークの軽さには頭が上がりません。
さて、今回のフィッシャーピエロの件ですが私も早速食べに行きました。
そこで感じたことなのですが、単純に美味しくありません。
スープは昨今の他店の煮干スープの進化具合から考えると正直及第点以下です。
また、西山製麺の麺との相性も悪く茹で時間も適切だとは思えません。
そして何より接客の悪さが目にあまります。
傲慢という言葉でさえも生温い。
心底客を見下しているなと態度の節々から感じました。
どんなに御託を並べ立てようとも飲食店ですので、一番大事な事は味で二番目に大切な事は接客だと思います。
まだ始まったばかりの試みの店ですしこれからもっと改良されていくことでしょう。
そのためには辛口な意見というのが必要不可欠なのではないでしょうか?
波風を立てないように持て囃すのは簡単です。
ですが、その先にあるのは発展でしょうか?
本当にラーメン業界の発展を願うのであれば持て囃すだけの意見だけを抜粋するのではなく否定的な意見にもきちんと耳を傾けるべきです。
進化や発展というのはその先にあると僕は思います。