母が入院して1週間になる。ひとりでいると食事がいい加減になる、次に就寝起床がずれる。
8時半に朝飯。焼きたて熱々のガーリックトーストを食べていて、どういう拍子か一片が舌の下に入り、あまりの熱さに悲鳴を上げた。舌の表面は元々熱さに鈍感なのか、あるいは猫舌の人がいることからすれば、耐性ができているのか。まず朝食から整えねば。
同窓会の世話役からPDFが送られてきた。Y君の回想録だった。全寮生活の事、愚かな上級生の事、風変わりな教官の事等、40ページあった。聞けば日記を付けていた訳ではなく、思い出すままに書き連ねたそうだ。どのエピソードもクスリとなる。楽しい光ばかりを綴ったのかも知れないが、彼は確かに青春を謳歌していた。
そのほとんどを私は忘れていた、あるいは初耳だった。彼が敢えて書かなかっただろう影が不思議と浮かんでくる。