その都度淹れていた珈琲を二杯分淹れるようになった。
飲み過ぎるかと思ったが、2回でなく4回に分けて飲むようになったので却って減った。
扇風機を片付け、玄関の網戸を外した。入れっぱなしでもいいのだが、面倒くさがる人がいるので外した。ついでにガラス引き戸の戸車を調整した。摩耗のためか、戸車が低くなって引き戸本体が敷居に当たるのでスムーズに動かせない。
戸車の出具合を調整するボルトは目いっぱい出ているので、長いものに変えた。頭を削らないと入らない。
ボルトを締め込んでも押さえが効いていないようなので、間にブリキ板を入れたりして調整した。
細工は流々、引き戸を取り付けようとしてバランスを失って倒れ込み、土間コンクリートと引き戸に両手を挟んだ。戸には全体重がかかっていたので指が抜けなかった。どうすべきかしばらく、といっても一瞬だろう、戸惑ったが思い切って指を引き抜いた。両中指の爪の下の皮が剥けた。この時の、両手を自分の体重で抑え込んだ無様を想像すると笑える。
下手な工夫も痛い目もしたが、結局少しも改善できなかった。戸車を交換するには戸を分解しなくてはならないようなので、今はひとまず諦める。シリコンスプレーを吹き付けると少し良くなった。
徒労に終わったが、ガラスが割れなかったのは幸いである。あしたのギター合奏練習が休みなのも幸いである。温めなおした珈琲がうまい、幸いなり。