ヴァイオリンの名器といえば、ストラディバリウス。
今現在世界に、600艇ほどあると言われています。
その値段といったら、楽器の限界を超えていると思われます。
たとえば、2011年3月に売られたLady Bluntと言われるストラディバリウス。
日本音楽財団が東北大震災の復興支援を目的として12億円で売却しました。
なぜストラディバリウスが、そこまで高額なのか。
純粋に、12億円分の音がするのか。。
いいえ。。決して音だけの値段ではないと私は思います。
私達は、楽器の歴史と、名誉を買っているのです。
ある有名なヴァイオリニストが言ってました。
「どんなに多くの金額を払っても、私たち人間はこのストラディバリウスを所有することはできない。
この楽器は、演奏家よりも長生きをして、これからも生き続ける。
演奏家は、ストラディバリウスに高いお金を払って所有されているのだ。」
東北大震災のために売却されたLadyBlunt。
50年後は、相当な値段をつけてるかもしれません。
その楽器にふさわしい歴史と値段は私たちの価値観の反映かもしれません。
そしてそういったヴァイオリンの値段は、実は目に見えないものの方が、価値があるという証拠かもしれません。