ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

継ぎネック in Japan

2011年12月26日 | ひとりごと

日本にもどってまいりました

今回は、演奏会もそうですが、なんといっても、ヴァイオリンの大手術がメインです・

継ぎネックという修理で、約1ヶ月、費用はなんと20万円

円高でただでも、貧乏旅行ですが、

これは1年前から予約していたことなので、仕方ありません。

楽器は何百年もたつと、弦の張力でネックが下がっていきます。

少し下がってる程度なら駒を削ったりして、調整できますが、

それを繰り返しても、いつか限界がきてしまいます。

私の楽器は160年もたっているので、私の世代にしっかりと責任をもった修理をすることによって

これからも長生きできるいい楽器になっていきます。

今回滞在中の演奏会はすべて代えのヴァイオリンでの演奏になりますが、

その楽器の一番きれいな音を奏でられるようにがんばります

 

 

 

 

 


ナイトマーケット

2011年12月18日 | ひとりごと

 

以前、モビックスチャンネルでもご紹介しましたが、

メルボルンのヴィクトリアマーケットは、夏の間、ナイトマーケットを開催中です。

いろいろな国の屋台がでたり、ショッピングの店がでたりと、

私が好きなイベントのひとつです。

毎週水曜の夜です。

そこで、私が食したのはネパール料理。

このチキンは、ネパール独特のソースに漬け込んでその場で焼いてくれました。

インド料理に近い 感じがしましたが、そこまでスパイシーではなく、

食べやすく、おいしかったです。そのほか、モモといわれる餃子も売ってました!

 

 

 

 

 


弓の毛替え

2011年12月16日 | 演奏について

今日は、弓の毛替えをしてきました。

オーストラリアで、なかなか予約のとれない弓専門の巨匠に換えていただきました。

 

弓の毛替えは結構難しいもので、私も信頼の置ける職人にしか頼めません。

今回は夏から冬の気候に変わるので、それに合わせて換えていただきました。

弓の毛は馬の毛で、湿度によって収縮したりしますし、使ってるうちにだんだん伸びてきます。

そして伸びた毛のまま使ってると弾きにくいですし、音も輝きません。

 

変えていただいた弓の毛は真っ白でまっすぐで、とってもキレイな仕上がりでした。

モンゴル産やカナダ産とか色々種類もあるのですが、私はあまり気にしません。

とにかく、ちじれていないまっすぐで白い毛をつかていただけると

やる気もでますね~。

 

今日、公園を歩いていたら目立つ木を見つけました。

緑のなかにかがやく紅葉。。。。

 

 

 

 

 

 


ピンク

2011年12月15日 | 教えること

生徒のお葬式に出席してきました。

家の近くのカトリック教会で行われました。

家族の意向で、黒の服や正装ではなく、

特に彼女の好きだったピンクを服装に入れてほしいとのことで、

集まった約300人の服装はとっても晴れやかでした。

皆、悲しみをこらえて、旅立ちをお祝いする、そんな雰囲気でした。

そして、私は、心をこめて演奏してきました。 

本当に心を込めました。

彼女に届きますように。。

 

 

 

 


残酷な運命

2011年12月07日 | 教えること

今朝、知らされた悲しい事実。

私の生徒の一人が

昨日の夜に突然、喘息の発作によって、他界したとのこと。。。。

昨日、会った最後のレッスンの時にはぜんぜん元気だったのに。。。

私の今日は、一日時間がとまったまま。。。。。

怖さで震えて、涙が止まらず。

まだまだ幸せな人生がこれから待ち受けてだろうに、まだ13歳。

なんて運命とは残酷なんだろう。

 

 

 

 

 


感謝

2011年12月06日 | 教えること

学校では、弦楽室内楽の授業も受け持ってるのですが、

今年最後のレッスンが先日ありました。

私の下手な英語の授業に皆、よく耳を傾け、立派についてきてくれたと思い、

その旨を伝えると。。。。。

ある生徒(ビオラ担当の15歳)が私の横に来て、

なんと手作りの色紙(皆のメッセージが書いてあるもの)とチョコレート

生徒達の拍手とともに手渡されました

 

私は涙がでそうでしたが、こらえて、こらえて。。。。。

 

そこには、「すばらしい先生でいてくれてありがとう」 と約20人の生徒達のメッセージが

私は、自分にあるものすべてをできるだけ与えて、吸収してもらいたいという一心で、

時にはかなり厳しく教えてきましたが、

でも、子供達の感性や文化、習慣などをまず自分が吸収することにも努力しました。

その気持ちが生徒達に伝わってた気がし感無量でした。

 

そして、感謝すること、それを伝えること、そんなかんたんな事に、時間をかける重要さを、

まだ10代半ばの子供達に教わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ヴァイオリンの弦について ひとりごと

2011年12月05日 | 演奏について

弦にも色々なブランドがあるのですが、

すごく久しぶりにガット弦のオリーブをつけてみました。

何十年ぶりでしょう~。。。。

この弦は、数ある弦の中でも最高級の一本一本ハンドメイドの弦で、

きらびやかな音がします。

が、安定性には欠け、2週間前に張り替えたにもかかわらず、まだ落ち着いてくれません><

来週には、本番があるのでなんとか、おさまってくれないかしら?

最近はずっとエヴァピラッツィを使っていましたが、 エヴァにはない気品がやはりオリーブにはあります。

エヴァの音は派手ですし、目立つ強い音がするので、大きなホールでのソロなどではいいですが、

オリーブのような深みのあるきらびやかな音はでません。 

絵でいうなら、ピカソとモネ。 食事でいうならイタリアンとフレンチ。

お酒で言うなら、焼酎と日本酒。 練りわさびと本わさびとか、

ブラピかトムクルーズかみたいな?

やはり好みの問題ですね。 皆様はどちらがお好きでしょうか?