ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

ヴィニアフスキーヴァイオリン製作コンクール

2006年05月31日 | ひとりごと
このブログのブックマークに紹介させていただいている
イタリアのクレモナで活躍されているヴァイオリンメーカーの菊田さんが
なんとポーランドのヴィニアフスキー国際ヴァイオリン製作コンクールで
一位を受賞されました。快挙です!!
このコンクールは5年に一度行われると言う事で伝統あるコンクールだそうです。

日本にいる母が朝日新聞をみて、昨日の朝私に国際電話をしてきたほどです。
あー、本当素晴らしいですね。
いつか、クレモナにいって、菊田さんのヴァイオリンを弾いてみたいです。

私の持っている楽器もイタリーで、私の恩師もイタリア人だったので、
イタリアは私のドリームカントリーです。

それにしても、身近にいる人がこのような素晴らしい快挙を成し遂げると
私もやる気が湧いてきて、頑張ろうと思います。

本当に菊田さんおめでとうございました。
勝手ながら、ご紹介させていただきました。

別世界

2006年05月30日 | ひとりごと
今はメルボルンですが、ビザの関係で1週間ほど日本に帰っていました。
その時、母と成田で撮った写真です。
これは、携帯で撮ったのですが、本当に日本の技術は凄いですね。。
今は、携帯でテレビが見れるんですか?
海外にでて、もう7年ちかく。
すっかりおのぼりさんになってしまいました。

私が日本で驚いた事の一つに、電車に乗っている人の視線に少し驚きました。
ほとんどの人は寝てるか、もしくは、携帯をいじっているからです。
その携帯をいじっている人たちの目は集中しているからか、
皆同じ目をしています。生気がないというか。。。。

時々、日本に帰ると別世界に来たような感覚になるのは、
私だけでしょうか?
それでも、私は日本人なので、しばらくすると
東京の騒がしい音や、イルミネーション、群集になれていくんですが。
今回の滞在はたったの一週間だったので、
それに慣れる間もなく、メルボルンに戻ってきました。

子供の責任

2006年05月24日 | 教えること
小さな子供に言われた事を直す能力と責任があるでしょうか?
ほとんどの場合、ないに等しいではないかと思います。

小さな子供にヴァイオリンを続けるかそうでないか
その選択権を与え、それを理解できるでしょうか?
そして、それは、教育といえるでしょうか?

私はよくいろいろな音楽(CDなど)を聞きなさいと言いますが、
小さな子供が自らCDを入れ、スイッチを押すでしょうか?
ゲームのスイッチは自ら押してますが。。。

これらは、全て環境つくりの段階です。
私たち大人が子供が自然に勉強できる環境をつくっていく。
子供には一切責任などないと私は思います。

食事中に、テレビを消し、今勉強中の音楽をさりげなくをかける、
レッスンで言われた事をさりげなく話題にだす。
子供に責任を問う前に私たちは、その子が自然に学べる環境をつくる。
そして、私たちも一緒に学んでいく姿勢が大切な気がします。






強弱について

2006年05月16日 | 教えること
目をつぶると生活の中のさまざまな音が聞こえてきます。
普段気にしていなかった音がヴォリュームをあげたように
はっきりと聞こえてきます。

その音にはいろいろと抑揚があります。
人の話声にも強弱があります。
楽しい話や面白い話では、声が大きくなり、明るくなります。
悲し話をする時は、自然にテンションが落ち、表情も暗くなります。

音楽の表現も同じではないでしょうか?
子供に<そこはフォルテで、そこはピアノで>と指示をするよりも、
その音楽に潜在している<話>を感じてほしいと思います。
そうすると<自然に>楽譜に書かれた指示で弾く事が出来ている事でしょう。
なので、私は子供を教える時はあまり強弱は厳しくいいません。
それよりも、その音楽がどんなイメージかお話をしたり、
どういった状況の時、聞きたいかなんて話をします。

そして、目をつぶって想像してもらいます。
目をつぶる事によって、聴力はかなり集中します。
これは、特に落ち着きのない子供には効果的です。
まあ、目をつぶっていても、体はぶらぶら動いている事がほとんどですが(笑)

表現力は、その音楽を理解した後についてくるものだということを教え、
真の音楽を奏でてもらいたいものです。

トライアングル

2006年05月08日 | 教えること
子供のレッスンでは、ご両親のどちらかが、
毎回レッスンに立ち会うといいと思います。

子供がレッスンをしている時に、外で本を読んだり、
ちょっとした買い物をしてくる方もいらっしゃいますが、
私は、できるだけ立ち会うようにお願いしています。

何故か。

家庭での理解と協力、そして毎日の練習が上達をする要素になるからです。
注意力にかける子供はやはり親のアドバイスが必要不可欠になります。

それでも、子供に<お母さんにはわからないでしょ?これであってるよ!>
と言われ、どうしたらいいかわからないご両親もいらっしゃるので、
私はレッスン中、ご両親にもノートとペン、あるいは楽譜を持ってきていただいて、
一緒に勉強していただいてます。

そして、子供に<お母様は、先生の弟子だから、
わからない事があったらお母様に聞いてね。>と言っています。

教師と親が、親と子供が、子供と教師が、
ヴァイオリンを通じて上手くつながっていけるといいですよね。