私が住むこの音楽の世界には本番というものがあります。
最低毎週1回は先生のお宅に伺い、
レッスンをしていただき、毎日練習をし、そして、その成果を人前で大体弾く事になります。
どの生徒でも、1曲を仕上げるのにかかるレッスン料、練習時間といったら、相当なものです。
それなのに、どれだけ練習しても完璧と言われる演奏はまず、存在しないのがこの世界の辛いところです。
生徒たちにレッスンをしていて思うことがあります。
何度も練習をしているその曲の美しさを理解し、そしてそれを本番で飽きずに、感じながら弾ける事。
何百回と練習してる曲ですから、飽きるのは当たり前なのですが、
いい演奏には、演奏家の表現力がかならずあります。
そして、それは、教師の教え方に左右されるものです。
感性を育てる教育。 音程や、リズムを教えるように、またはそれ以上に、大切な事かもしれません。