ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

ワールドカップ

2006年06月23日 | ひとりごと
オーストラリアとクロアチアの試合は、朝5時からでした。
朝6時頃ものすごい叫び声が隣から聞こえてきました。。。
ただでさえ寝不足気味ですが、
最近はオーストラリア全域で寝不足の人が増えてるようです。

どちらかというとかなりリラックスムードのオージー。
ワールドカップの寝不足のため
会社を休む人もでている事でしょう。

普段は、サッカーなんてほとんど誰も気にしていないのですが、
日本とのあの試合から熱が上がってきているように思います。
オーストラリアにはfootyといわれるスポーツがあって
(ラクビーのようなかなり過激なスポーツ)
それが、国民的スポーツです。

そして、今、ここは冬なのでオーストラリアのあの黄色のマフラーをしながら
凍えながら、応援しています。

メルボルンと音楽

2006年06月18日 | 教えること
私がプラハに留学していた頃は、
そこに永住するという考えはありませんでした。
今考えると、何故だかわかる気がします。
やはり音楽家として音楽を続けられる環境とそれを糧にできる生活は
憧れるものです。
ヨーロッパでは、音楽学校が充実しています。
コンセルやら、アカデミー。。
学生たちは、そういった学校に入れば、
立派な先生方に、低料金で学ぶ事ができます。
いい音楽家がたくさん生まれはしますが、
街には<食べれない音楽家>が溢れている。。

プライベートで音楽教室をしても生徒は集まらないし、
コンサートを定期的に開いてもスポンサーなどつくチャンスもありません。
アジア人に対する偏見もあるかもしれません。

ここオーストラリアは、本当に穴場だと思います。
正直、ここでこんなに自分のやりたいことが自由にでき、
上手く広がっていくとは思いもしませんでした。
ここメルボルンでは日本人である事がある意味武器にもなります。
オーストラリア人は比較的日本人好きですし、
日系企業、日本人社会が盛んに活動しています。

オーストラリアの永住権申請のための職業リストにも
<プライベートの音楽教師>という項目があるように、
音楽教師は不足しています。
アジア人であるから、外国人であるからという事で
仕事がないという事はこの国では考えられません。
(もちろん英語を話す事が前提ですが。)

私もできれば、この地で永住権を目指し、活動を続けていきたいと思います。

バッハの絵

2006年06月09日 | 教えること
私の生徒の一人が書いた大バッハ先生です。
私が顔を書いて、宿題に体を書いてきてもらったら、
なんとも愉快なバッハ先生ができたので、大笑いをしてしまいました。
上手ですね。ちなみに彼女はまだ5歳です。
バッハ先生も気分がいい時はライプツィッヒの街を
こんな風に歩いていたかもしれませんね。

私がプラハにいた頃は、よく、ドイツに遊びにいきました。
ライプツィッヒもそのよく行った街の一つです。
東欧の影を落としながらも、音楽に溢れた街です。
ヨーロッパは、生活と音楽が溶け込んでいますね。
オーストラリアでは、どちらかと言うと自然と生活と言う感じでしょうか?

もし、オーストラリアの大作曲家がいたとしたら、
バーベキュー大好きな、ワイルドな音楽家だったかもしれません。

いい教師とは

2006年06月05日 | 教えること
今日はTeacher Training のレッスンを見学しに行ってきました。
さすが、移民の国、オーストラリア。
アジア系、ヨーロッパ系、ご両親がこちらに移住してきたという
生徒が多いのにびっくりしました。
レッスンは英語なのに、親との会話はその国の言葉です。
私のトレーナーの先生もおっしゃっていましたが、
比較的アジア人は、おとなしく集中力、注意力があるそうです。
レッスンを見学していると、まったくその通りでした。。。

最後の生徒は、日本人のご両親をもつ日系オーストラリア人の姉妹。
下の子は8歳で、上の子は13歳。
はじめに8歳の子のレッスンでしたが、
モーツアルトのコンチェルトのカデンツアを上手に弾いていてびっくりしました。
8歳とは思えない集中力です。
その集中力と演奏に驚いているまもなく、
上のお姉さんの演奏も素晴らしく、
将来オーストラリア(日本)を代表する美人ヴァイオリニスストになるかも。。。
私が感心したのは、たった13歳の子が、先生に
「ハイフェッツの弾き方で。。エルマンの弾き方で。。クライスラーの弾き方で。。」と言われ、それを楽しそうに、まねしていた事です。
こういった知識というのは、興味がなければつかないものですよね。
13歳の子供が、彼らの演奏の特徴を真似る。。。

そんな彼女は、もうすでにオーストラリアのヴァイオリンコンクールで
グランプリをとっています。
今の彼女は新しい、いいヴァイオリンが必要なので、
次のコンクールで、いい成績をおさめて、
是非、いい楽器を手に入れてほしいと
私のトレーナーの先生はおっしゃっていましたが、
コンクールについては、とても神経を使っているともおっしゃていました。
まだ13歳の彼女を守るのも教師の役目だからです。

素直で、高飛車なところの全くない彼女達。
自分より上手く演奏する生徒をもつと言う事は教師として
最高の名誉だと思いました。