オーストラリアの多くの総合病院は、オープンシステムで成り立っています。
ちなみに、日本の病院はクローズドシステムと言うそうです。
何に対してopenで、closedなのかと言うと....
医師に対してです。
「どうぞどうぞ、うちの病院の施設やサービスを使ってあなたの患者様の治療を行ってください。手術室も、病棟も、看護師も、素晴らしい検査器もそろってますよ~。自由に使ってください。あ、でも契約と使用料は忘れないでね。」
と、まぁ、こんな感じ。
要は、病院と専門医の間に雇用関係はなく、専門医が契約している病院に自分の患者を呼び込む形なのです。
なんか、ちょっと高級クラブのようなシステム
患者を多く持つ人気者になると色んな病院と契約して、自分にとって都合のいい病院に出入りする事になります。
日本のように医師が病院に常勤してるわけではないので、
病院経営に関わる事はなく、
病院の理念や治療方針に合わせて治療にあたっていく必要がありません。
こちらの専門医たちは、自分の名前で診察室を借り、受付や、秘書を雇い、必要であれば、他の専門医や仲間たちと連携しながら、患者の治療にあたっていきます。
公立病院で緊急外来があるような大きな病院には若い医師たちが勤務していますが、今すぐ命に関わる重症な患者しか受付ません。
ちなみに、オーストラリアで
専門医になるには相当大変みたいです。
でも、収入はとてつもなく、す・ご・いのです
入院してから約1ヶ月。
日本での入院生活も入れると、
相当、練習できていません。
罪悪感と強迫観念。
もう年だし、若い頃のようにはすぐ感覚が戻らないし。。。
どうしよおおお
そんな時、お見舞いに来てくれたビララントリオのギターのミシェルが
「電子ヴァイオリンは?」と アドバイス。
なるほど~と思い、早速、ネットで購入してみました
白の電子ヴァイオリン。
部屋は、はじっこの個室ですし、お隣さんは、いません。
幸い点滴などはしてませんし、ドクターからも動いてもいいと言われてるので、
これで、ヘッドホン をつけて、
調子がいい時はスケールくらいできます
早速、練習してみると。。。
ちょっと重くて、もちろん、繊細な音質や表現には欠けるけど、
練習後の気持ちはさわやか、すっきり
これで、病院内、バスキングでもしてみようっかな
先日に続きオーストラリアの医療システムについてです。
この国にはメディケアという日本で言う国民健康保険みたいなものがあって
永住している人は、必ずこのメディケアに加入しています。
日本の国民健康保険は世帯ごとに保険料を納付しないといけませんが、
オーストラリアのメディケアの場合は、保険料納付は必要ありません。
このメディケアだけで診療、治療をまかなうのであれば、無料
お金がかからな~い
診察費も、検査費も、入院費も、手術代も た・だ
これだけ素敵なメディケアのシステムがあるのに、
国民の約半数は民間の医療保険に入っています。
決して安くないこの民間の医療保険、なぜ、入る必要が
メディケアでカバーされるのは、公立病院での医療行為のみ です。
ただ、公立の病院の専門医はとにかく忙しい!そして病院も飽和状態なのです。
なので、緊急以外で、初診の予約をとるには、
すご~く待たなきゃいけないし、下手すりゃ数ヶ月待ち。
手術なんていったら、1年待ちなんて軽くあります。
私の知り合いで皮膚がんの手術まで、1年半待った人がいます。
癌ですよ。。癌。。
そして医師を選ぶ事ができません。
とにかくGPに言われた病院の医師の時間が空くのを待つ、待つ、待つ・・・・・
で、待ってめでたく初診
先生、会いたかった~と喜ぶのもつかの間・・・・・
治療は他の先生がしたりします。ひえ~また待つのぉ
いっぽう、、民間の医療保険に入っていると。。。
自分がつきたい専門医を指名できる それをGPにリクエストでき、紹介してもらえるのです。
だから、早く治療したい人は時間の空いてる専門医を探せるし、
評判の腕のいい先生にみてもらいたい人は、その先生の所にも予約ができるのです。
こういった先生方は、私立病院を基点に働いていて、
初診から治療まで、責任をもって診てもらうことができます。
入院した場合は入院費は、民間医療保険で多くはカバーされますが、
こういったお医者様たちは、診察料も高いので、ある程度、自腹で払う部分もでてきます。
そのほか、メディケアは、救急車や歯科の治療費カバーは含まれてません。
もし、交通事故で、重症な人がいたとします。助けなきゃ!と思います。
日本だったらまず救急車ですよね。でも。。。
もし、その人が「救急車は呼ばないで~、保険入ってないから、救急車代払えないよ。
君の車で病院連れてって~お願いだよ~」なんて言われたら、呼べません。
責任もって連れてってあげましょう メルボルンは6~7万しますから、大金です。
でも、鼻血で救急車で病院にくる人は日本のように多くはないし、
タクシー代わりに救急車を使う人はまずいません。
あたりまえ、タクシーのほうが安い!
そして、歯が痛くて痛くて仕方がない時でも、歯の治療費は自腹で払うしかありません。
大きな虫歯なら8~15万ほどかかります。ひえ~。
普段からのお手入れはかなり大切です。歯磨きは必ずしましょう。
というふうに、メディケア、不便なところもあるのです。
私は、民間保険、一応入ってます。
そして、今、入院してますが、やっぱり入っててよかったと思ってます。
もちろん損か得かで言ったらわかりませんが、安心を買っているというつもりでいます。
お昼ご飯用の$10の買い食いをやめれば、ありがたい事に1年間の保険料は払えますし、
もし、腕なんか折ったり、突然耳が聞こえにくくなってきたりしたら、仕事にかかわるし、
とにかく早く先生に見てもらいたいので。。。
医療は平等に行われるべき。
しかし、世界中の多くの国で医療財政の危機は共通の悩みです。
オーストラリアの医療システムはメディケアという平等性のシステムを前面に出しながら、
民間医療保険の加入を勧め、差別化をはかり、
国の医療、財政負担を軽減させているんですね~。
そして、日本の国民皆保険制度の素晴らしさが身にしみますが、
医療機関で働く皆様の健康や負担はどうなのか、平等とはなんなのか。
難しい問題です。
日本とオーストラリアの医療。
まず大きな違いはシステムです。
このシステムは、日本生まれ、日本育ちの私には、
最初は、なんとも、わかりにくいシステムでした
このシステム知らずして、オーストラリア移住はとっても不安。
慣れれば、結構スムーズです
オーストラリアの場合、まずは、救命、緊急以外は、み~んな、
GPと呼ばれる地元のかかりつけ医のところに予約を入れないといけません。
予約ですここはちょっと面倒。
もし、先生の時間が空いてれば当日みてもらえる可能性も十分あります。
日本でも、地元で開業、一般診療をしてくれるお医者さんっていますよね。
それがこちらでいうGPなのです。
風邪だ、皮膚病だ、アル中だ、耳が聞こえない、
子供が泣き止まない、鼻血がとまらない、
頭がおかしくなってきた(笑 などなど。。。
GPは、なんでも、相談できるたのもしいお医者さん
まずGPの診療所に行くと、受付があり、日本と同じように待合室で待たされます。
でも、そこには、看護師さんはいないし、
お薬を受け取れるカウンターはありません。
テレビや雑誌などは置いてありますが、
予約制のためか、数人、患者さんがいるくらいです。
先生たち(GP)のオフィスのようなお部屋がいくつかあって、
自分の予約を入れたGPのお部屋に通されます。
そこで、いろいろお話を聞いてもらったり、
診察をしてもらったり、簡単な治療をしてもらえます。
お薬が必要な場合は、処方箋を持って、薬局に行く必要があります。
また、ここも面倒
そしてGPが診察し、お~これは!大変だとか、
う~ん、もっと詳しい検査や治療が必要だとか、
ごめんね~私の手にはおえないよ~
と判断されると、まず聞かれる事があります。
それは、、、、
「民間医療保険、はいってる?」 。。。。
入っている場合、専門医を紹介されます。。
ここで注目していただきたいのは、病院ではなく、専門医師を紹介されるところです。
そう、GPは地元の健康を支える頼もしいお医者さんでありながら、
幅広い、専門医師のコミュニティーを知っていて、
患者のふところや、健康状態、希望にあった適切な専門機関に
紹介状や、予約を入れることができる権利があるのです。
日本でも最近は紹介状がないと手数料を取られる総合病院が増えてきていますね。
要は、専門医の時間的、労力的負担を軽減するため。
日本の総合病院に勤める勤務医さんたちは、患者さんが多く、相当な過重労働を強いられています。
中には、軽症で、次の日にはころっとしている患者さんも外来で診なければならない事も。。??
GPは患者の状態を見て、それぞれの医療機関へ振り分け作業をしているというわけです。