ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

弓の毛替え

2014年10月19日 | ひとりごと

ヴァイオリンの弓は皆さんご存知のように、

馬の毛なのですが、その毛は消耗するので、毛替えが必要になります。

今回毛替えをする弓には弓の元にくさびという木のチップが埋め込まれていないデザインで、

この弓を購入した時、木のチップを入れてしまわないよう気をつけるように、言われたのです。

替えがしやすいように普通の弓同様、木のチップを入れてしまうと、

弓の価値が下がってしまうのだそうです

 

毛替えは、もちろん、自分ではできないので、信頼できる職人さんのところへ持って行きます

毛も、モンゴル産、中国産、カナダ産、イタリア産、いろいろありますが、

信頼している職人さんにお願いするので、私は特にこだわりません。

とにかく、毛がまっすぐで縮れてない事は重要です。

そして、今回は皮巻きも変えてもらうことにしました

で、その皮にも牛、豚、とかげ、羊、いろいろあるのですが、

今まで、私の弓はトカゲをつかってました。

でも、たまたまトカゲがないと言われ、何があるの?と聞いたら、

カンガルー

今まで、カンガルーの皮巻きとは聞いたことがなかったので、即、お願いしてみました。

さすが、オーストラリア

仕上がりは、とってもうつくしく、カンガルーの皮もしっくり私の指になじみました。

毛替えだけで、こんなに弓が美しく変身するなんて。。。

 

 

 


試験シーズン到来

2014年10月14日 | 教えること

春休みも終わり、学校の授業も、レッスンも開始いたしました。

今学期は試験が多く、生徒も私もバタバタしてます

こちらには、VCEをはじめ、AMEBやら、Trinityやら、とにかく音楽の実技試験が多いのです。

日本でいう漢字検定とか、英検のような感じのものが、音楽実技にもあるのです。

初級から上級まであって、上級以上になると教えられます~みたいな資格がもらえます。

そういった試験の結果が、音楽で奨学金をもらう時や、学生オケに入る時、

大学の音楽部に入るときの、審査目安になってきます。

生徒も試験!となるとやはりやる気にはなるようです

ただそれだけをゴールとしてやっているとやはり土台は作れないんですよね

いい意味でも、悪い意味でも、それ以上、それ以下にはならない感じで仕上がっていきます。

とにかく教本が、???の部分が多い(失礼)

いい教本は一歩ずつ確実に能力にさせていくように書かれているし、

いい先生は生徒に難しさを感じさせず、上達させます。

まあ、なんだかんだ言っても、

生徒の練習量と練習の質が一番上達するキーになるのは間違いありません