ヴァイオリンの弓は皆さんご存知のように、
馬の毛なのですが、その毛は消耗するので、毛替えが必要になります。
今回毛替えをする弓には弓の元にくさびという木のチップが埋め込まれていないデザインで、
この弓を購入した時、木のチップを入れてしまわないよう気をつけるように、言われたのです。
替えがしやすいように普通の弓同様、木のチップを入れてしまうと、
弓の価値が下がってしまうのだそうです。
毛替えは、もちろん、自分ではできないので、信頼できる職人さんのところへ持って行きます。
毛も、モンゴル産、中国産、カナダ産、イタリア産、いろいろありますが、
信頼している職人さんにお願いするので、私は特にこだわりません。
とにかく、毛がまっすぐで縮れてない事は重要です。
そして、今回は皮巻きも変えてもらうことにしました。
で、その皮にも牛、豚、とかげ、羊、いろいろあるのですが、
今まで、私の弓はトカゲをつかってました。
でも、たまたまトカゲがないと言われ、何があるの?と聞いたら、
カンガルー
今まで、カンガルーの皮巻きとは聞いたことがなかったので、即、お願いしてみました。
さすが、オーストラリア。
仕上がりは、とってもうつくしく、カンガルーの皮もしっくり私の指になじみました。
毛替えだけで、こんなに弓が美しく変身するなんて。。。