youtubeでレーピンを聞いた。
1989年のエリザベス王妃国際コンクールで優勝した
旧ソ連を代表するヴァイオリニストだ。
日本の諏訪内晶子はそのコンクールで彼に敗れた。
当時はソ連とアメリカが覇を争う世界の超二大国。
そのソ連が優勝を義務付けて送り出してきたのがレーピンだった。
国が所有する元オイストラフのストラディバリウスを与えられ、
専属通訳、リムジンと運転手、
さらにはボディーガードと亡命を阻止する秘密警察が着いてたとか。。
諏訪内は、リムジンの中でもヴァイオリンをさらってる彼を横断歩道で見たとか。。
相当なプレッシャーを背負いそして優勝した彼。
間違いがおこって予選落ちでもした場合は彼の人生はどうなってたのだろう。
ま、それはともかく、彼の演奏を聴いてもらいたい。
一言。美しい。+かっこよい
美しいものに心が震える感覚を味わう事ができる。
ベートーベンの協奏曲の第3楽章の小指のビブラート。
??あなた、小指にも心臓があるんですか?並です
彼が12歳の頃にあの名教師ザハール・ブロンに叩きこまれてる映像があったが、
それも凄い。
教師も本気、12歳の子供とは思えない集中力と才能。
何よりも感心したのは、ブロンの言ったことを受け止める忠実心。
人の心を打つものってたくさんあると思う。
美しさだったり、優しさだったり、変わらない愛情だったり、
そういうものって全て強さがある気がする。
彼は、ベートーヴェンの協奏曲をラブストーリーだって言った。
まぁ、私にはただの、地獄のスケールの嵐だけどね。
いったいどうなったらラブストーリーになるのかしらん??
それでも、レーピン様。
私はあなたのベートーベンに恋をしました