こんばんは、ゆうこです
雨が降るたびに、少しずつ温かくなってきていますね。
そろそろ夜のお散歩ウォーキングを再開しようか、と考えている今日この頃です。
実は今、裏山へのわんこパトロールは昨年の8月以降行っていません。
なぜかというと
なんと、昨年8月の夏休み中、旦那と裏山のわんこパトロール中に
野生の猿の親子連れ(5~8匹の群れ)に至近距離で出くわしてしまいました。
噛みつかれることはなかったものの、叫び声をあげながらとびかかってくる猿を避けて逃げるときに
盛大にアスファルトの道で転んでしまい、全治1か月のけがをしたからなのです
猿は、遠くから見てる時はめちゃめちゃかわいいと思ってました。
でも、至近距離で怒り狂った野生の猿に牙をむかれ、すごいうなり声でとびかかられたとき、
本気で心の底から「恐い」
と思いました。人間では絶対にかなわないと思った~~~
その時私と旦那は、山の上の公園まで40分かけて登っていき、公園で散々遊んで帰る途中だったのです。
道は山の中の一本道。もう10分も歩けば家につくというところで、
道の先で何か小さい黒いものが動いている・・・・。
「子鹿かな?」なんて言いながら10メートル手前まで近づいてみると、
なんと小さな子ザルがいて、地面に落ちた木の花やつぼみを拾っては口に入れているのです。
「わあ~~かわいい」
なんて言いながらしばらく見ていると、そばの藪の中からお尻の真っ赤な大きな猿がのっそり出てきました。
よくみると、木の上や藪の奥にも何匹かの猿がいるのが見えます。
サルの群れこんな近くで初めて見たなあ、と思いつつ、群れが通り過ぎるのをじっと待っていました。
なんせ、山の中の一本道。猿をよけて違う道を行くのなら、今下りてきた道を延々と登り返し、
頂上の公園までいったん戻らないとならないのです。
その時は午後からかき氷を食べに行こうと楽しみにしていたので、
とにかく早く家に帰りたいと思いながら、じりじりと待っていました。
待っている間、一本道の下から車が上ってきて、3台ほど通り過ぎていきました。
車が来ると、さっと藪の中に駆け込む猿たち。
窺ってみても、道からはもう見えません。
「もう行ったかな そろそろいいよね。」
といって歩き始めると、頭の上で木の枝が揺れました。
上を見ると、子猿が1匹木に登って木の実を食べています。
「どうする?」
「親はもう見えないし、結構時間たったから大丈夫じゃない?」
「静かにそーっと通ろう。」
「登り返すと、出かけるの1時間以上遅れちゃうしね。」
なんて言いながら、そーっと足早に道を歩いて、
子猿のいる枝の真下まで来た時。突然、
「うぉおおお、うぉっ、うぉっ、うぉっ
うぉおおおおおおおおおー」
ものすごい叫び声が耳元で聞こえ、藪から大きな猿が飛び出してきたのです
その距離、ほんの2メートル弱
顔は真っ赤で、目が金色に光っていて、口から大きな牙をむき出しにしながら、こっちを威嚇している
やばい これはやばすぎる
猿に会ったら、跳びかかられるから、絶対に目を合わせてはいけない。とよく言われています。
でも!こんな近くにいて、身の危険を感じたら、
目を合わせず無視なんてできない!
むしろ、相手の一挙手一投足を見逃すまいと、目ン玉見開いて思いっきり凝視してしまいました。
お互いにらみ合い、どれくらい時間がたったのか、
(すごく長いようにも一瞬のようにも感じました)
私が心の中で
「後ろを向いたら跳びかかってくるかも・・・。でも向き合ったままで少しずつ距離を広げていくのは
時間がかかりすぎる・・・。いっそ不意打ちにこっちからわあー!とか大声出して脅かしたら、
逃げていってくれないかな・・・?」
なんて目まぐるしく考えていたのが相手に伝わってしまったのか、
その一瞬の隙を突くような形で、猿が「ぎゃー!」と叫びながらこっちへ跳びかかってきたのです
猿の顔いっぱいが口に見えるほど大きく開けた口と、そこに見える牙
旦那が「逃げろ!!」と叫ぶ声
(あの牙にかまれたら、腕に穴あいちゃうんだろうか?)
なんてぼんやり頭で考えながらも、
足は全速力で地面を蹴り、自分の口からは出している意識もないのに
「きゃああああああああー」という悲鳴が出ていました。
もう、自分の頭も体もうまくコントロールできないような状態で
足は確かに動いているのに、固いアスファルトの坂道が、まるで雲を蹴っているかのように
ふわふわしているように感じられる・・・。
そう思った瞬間、スローモーションのように目の前に地面が迫り、
私は勢いよく転んでいたのです。
「もうだめだ」と思った瞬間、
なんと偶然にも私のバックから水の入ったペットボトルが勢いよく飛び出し、
地面にぶつかった拍子に、猿の方に跳んでいきました。
坂道をつんのめるような形で転んだため、勢いでスライディングをするような形になり、
最初よりも猿との距離が5メートルくらい開きました。
そして、あの大きな猿は私ではなくペットボトルをつかんでそちらに興味深々の様子。
急いで立ち上がり、小走りしながら山の両側の木立がなくなるところまで離れると
猿たちが追いかけてくる様子もなく、やっと一息つきました。
そのとたん、ずきずき痛む体のあちこち
手の平は皮がべろりと向けていました。
そして「大丈夫??」と声をかけつつも、なんだか肩を震わせている旦那。
「大丈夫じゃない!痛いよ~~~」というと
「かわいそうに~~~・・・・・。かわいそう・・・。かわいそうだけど・・ ぷくくっ」
と言ったと同時に
「きみのあの転び方!なんちゅう転び方をするんですか!」と大爆笑されました。
(後で実演してくれましたが、なんというか水揚げされた大きな魚!?みたいな感じの転び方だったようです。)
痛いのと、笑われたのと、ショックで半べその私の手を引きながら、
「大丈夫、大丈夫・・・・ぷくく」
「かわいそうだったねえ・・・・・・ぷく」
と歩きながらも声をかけ、なだめつつも 思い出し笑いが止まらない旦那。
しまいに腹が立ってきて、
「なんで私じゃなくてそっちにいかないんだよ、猿は!」
と逆切れすると、
「だって、やっぱり君の方が俺より弱そうだからでしょ。弱いやつを狙うのは、自然界の掟だよ」
と言われました。 なんか、よけいに悔しい~~~~。
家に帰ってから手当てをしてもらいましたが、顔とかじゃなくて、ほんとよかった。
けがしたての私
このことが結構ショックで、夏の間は山に入れませんでした。
そして、秋になっても、花が咲き始めても、山には足が向きません
昨年の夏から秋にかけては、全国的に猿だけではなく、熊の出没情報もかなりありました。
山にえさがなく、えさを求めて移動するうちに里まで下りてきてしまうとニュースで聞きました。
あの猿達もそうだったのかも・・・と同情する気持ちも確かにあるものの
人間の生活が脅かされてしまうのも困りものです。
わんこパトロールのお山コースは、残念だけど、しばらく封印です
新しいコース、開拓しなきゃ