BLOG in Atelier.Minami

ゲーム攻略、読書感想文など。

【読書感想文】涼宮ハルヒの溜息

2007年03月06日 01時05分02秒 | 読書感想文
我慢できずに続編を一気に読んでしまった。

『涼宮ハルヒの溜息』
作者:谷川流



ストーリー:
秋になり北高生徒たちは学園祭の準備を始めだした。そしてハルヒはSOS団で学園祭に自主制作映画を上映すると決定した。SOS団ではハルヒがやるといったことは必ず実行され、誰もそれに逆らうことが出来ない。
監督をハルヒが務め、主演女優に朝比奈みくる、主演男優に古泉一樹、そして脇役に長門有希、キョンはその他の雑用係にそれぞれ配されて制作時間の少ない中でクランクインした。
が、ハルヒの(頭の中にあるという)脚本は支離滅裂、出たとこ勝負でキョンたちはそれに振り回されるばかりだった。本当にこれで映画が完成するのだろうか?と不安に感じるキョン。
だがそれよりももっと深刻な事態が起きた。ハルヒが無自覚のうちに備えている、願望を実現してしまう能力(?)のせいで、みくるのカラーコンタクトをはめた目からレーザーが射出されたり、神社の鳩が翌日に全部白い鳩に変わっていたり、季節はずれの桜の開花が起きてしまったり、あげくの果てには猫が人間の言葉をしゃべりだした。
苦労してそれらの異変をハルヒに気づかれないよう隠すキョンたちだったが、このままでは映画の中のフィクションが現実世界での常識になってしまいかねない…。


感想:
前作『憂鬱』に比べると面白さは若干ダウンした気がする。これは、学園祭で映画を作るという話がわりとありきたりなせいかも知れない。それとハルヒのみくるに対する態度があまりにひどすぎて、ちょっと読んでて引くところもあった。キョンもマジ切れしてしまうし。
肝心の映画のストーリーは適当というか、あまり本編の中では重要ではないのだが、やはり映画が本当に完成するのかどうかは残りページ数が少なくなるにつれ、だんだんと気になった。
で、ストーリーで紹介したフィクション設定に対するオチのつけ方なのだが、これはうまいと感じた。