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【読書感想文】涼宮ハルヒの陰謀

2007年03月13日 04時55分55秒 | 読書感想文
今回はタイムスリップ+長編ということでかなり期待して読んだのだが・・・。

『涼宮ハルヒの陰謀』
作者:谷川流




ストーリー:
冬合宿から帰ったキョンは早速長門とみくるを誘って12月18日にタイムスリップして朝倉涼子に刺された自分を助けた。
それからしばらく、ハルヒはまるでふさぎこんだように大人しい日々が続いた。
2月に入りSOS団での豆まきイベントを行った後もハルヒは大人しくなり、その様子にキョンは心穏やかではなくなる。
それから数日を経たある日の放課後、SOS団の部室に一人でいたキョンは、突如掃除用具ロッカーにみくるが出現して驚く。彼女は8日後の未来からキョンに命令されてきたという。しかもみくる自身はなんのために8日後から来たのか聞かされておらず、ただキョンに会えばわかるとしか言われていただけだった。
まったく身に覚えのないキョンはとにかくハルヒや現在の時間のみくるに会わせまいと、すべてを察した長門の家に匿う。
そんな中、ヒントになったのは大人のみくるがいつの間にかキョンの学校の下駄箱に入れてあった手紙と、みくるから聞いた8日後までに起こる出来事のみだった。
事情を知らなくても何も聞かないであろう鶴屋さんの家にみくるの身柄を移したキョンは、大人のみくるから次々と手紙で出される指令を実行していく。
果たしてみくるが8日後からキョンによって送られてきた理由とは・・・。
8日後からきたみくるによると、この8日間の間に鶴屋家が所有する山の中での宝探しとSOS団のパトロールが2日連続であるという。

感想:
今回のキーワードは「年中行事」だろうか。
まぁそれは置いといて、ストーリーにも書いたようにみくるが8日後から送られてきた理由が最後の方で明らかになるまでのドタバタした展開は読んでて面白かった。少しネタバレになるが、今回は今まで存在をほのめかされてるだけだった対立組織が出てくる。どこに対立してるかというと、長門、古泉、みくるがそれぞれ所属している勢力とである。
ただ全部が全部面白かったかというとそうでもなく、特にキョンがSOS団への愛を語りまくるナレーションは読んでてうんざりしてしまう。「消失」以来の傾向なのだがどんどんエスカレートしている。
鶴屋さんのキャラはなんか作りすぎというか(それを言ったらハルヒは…)あまり現実感がない人なのだが、今回は重要なキーパーソン。野球や映画制作に登場したときに比べると別人のような気がするのだが。