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【読書感想文】評伝シャア・アズナブル

2007年03月17日 04時30分57秒 | 読書感想文
以前から読みたいと思ってたのだがなかなか本屋で見かけなかった。ある日近所のくまざわ書店に行ったらマンガコーナーにて補足したので即購入。




内容としては、アニメのストーリー(アニメ以外も結構あるがようするに正伝)のシャアの事跡や言動などを追いながら、彼の分析をたんたんと書いていっている。
また、シャア以外の人物についても結構詳しく分析してある。
例えばキシリア。彼女はジオン公国における立場として、政界にはすでに長兄ギレンがいて、軍事では次兄ドズルがいる中で、両方に目を向けていることが詳しく書かれている。あまり具体的に書くのはめんどくさいのではしょるが、軍事面でいえばドズルの反対を押し切ってMSを軍の主力にすえた先見の明や、ニュータイプ研究所の設立があげられる。政界においてもマ・クベらに地球のレアメタルの採取を命じ、公国へ送る分をちょろまかして個人的な資産に蓄えておいたという点にふれている。

それとコンスコン少将の記述も面白かった。この本を読んでいまさらながらに気づいたが、コンスコンはキシリアの懐刀ともいえるマ・クベと同じ階級であり、ガルマと同輩になるのである。要するにジオン屈指の高級将校なのだが、それを踏まえてあらためて彼のシャアに対する言動を見ると色々な発見があることに気づかされるのだ。

上巻はシャアがエゥーゴに接触するあたりくらいで終わってる。下巻も早く買わねば。

【マンガ100選】その26 猛き黄金の国

2007年03月17日 01時31分14秒 | マンガ100選
紛らわしいタイトルがあるが、今回紹介するのは岩崎弥太郎の方。

『猛き黄金の国』
作者:本宮ひろ志




ストーリー:
土佐藩の地下浪人・岩崎弥太郎はある日アメリカから帰国したジョン万次郎の話を聞き、カンパニーというものに興味を持つ。そして江戸に遊学に行った弥太郎は土佐藩の執政・吉田東洋の知遇を得る。
後に牢に入れられた弥太郎はそこで知り合った老人から経済について教わり、出牢後、住友銅山の商いにからむがだましとられてしまう。
藩の命令で長崎に出向いた弥太郎は坂本竜馬と再会し、彼の海援隊の構想に夢を抱き、協力の約束をする。が、竜馬は暗殺され時代は激しい勢いで動いていく。
弥太郎は竜馬が描いていたカンパニーの夢を実現するべく土佐藩から九十九商会を買い取り三菱商会を設立する。
が、前途は厳しく、政府肝いりの日本郵船との激しい値下げ合戦が始まり、病を患った弥太郎は無理をして陣頭指揮をとる・・・。



感想:
今回もストーリーはうろ覚え。
当時、本宮ひろ志のマンガを片っ端から読み漁っていたのだが、実はこのマンガで初めて岩崎弥太郎を知った。経済マンガという側面もあり、歴史マンガという側面もあるこの作品には不思議な感銘を受けた。作者の隠れた名作だと今でも思っているのだが、主人公弥太郎だけではなく、他の幕末に活躍した人物も多数登場してるし、竜馬、大久保などの死に様もかっこよく描かれている。西郷は下野する時のほんの一場面しか登場してなかった記憶があるが、これがまた今までどのマンガにもいなかったようなやたら迫力ある西郷だった。