数年前のある日の昼下がり。
開けはなった窓から聞こえてきた、隣のテレビの音。
いつもの「のど自慢」でなく珍しくピアノの演奏。
耳にはいるまま、聞くともなく聴く。
…と、そのピアノにきき覚えがある気がしてきた。
「もしや?」
あわてて自宅のテレビをつけ、チャンネルを回す。
懐かしい顔が一台のピアノを弾いていた。
白いシャツと黒いシャツを着た男性2人。
評判になっているらしいと風の便りには聴いていた . . . 本文を読む
Copyright
Copyright(c) 2009-2022 Yamaaki Shin All Rights Reserved.