初夏をつげる柏餅。
どこの品も美味しくいただくけれど、
湘南の海のちかくで地道に和菓子をつくりつづける
みどりやさんの柏餅は、味もたたずまいも好ましい。
光り輝く、つぶあん入りの蒸したてよもぎ餅。
お新茶を淹れていただく。
これは静岡県島田市にある
大井川農業協同組合キタハイ茶業センターによる茶葉。
そのむかし、新茶は貴重品とばかり
いただいても冷凍庫にいれて大事にしていたら
「芽のものは芽どきに食すもの」とあきれ顔で祖母に諭された。
以来すっかり、初ものの新茶を遠慮なく飲むようになった。
ところで
FoE Japanのウェブサイトによれば、
「子どもに“年20ミリシーベルト”」撤回を求めるオンライン署名に
1,074団体および53,193人(61カ国以上)の連名があったとか
(詳細は以下のURLからどうぞ:
http://www.foejapan.org/infomation/news/110502.html
この「20ミリシーベルト」基準には
国際的にも憂慮の声が起きているという。
「ノーベル賞も受賞した国際的な医師の団体
Physicians for Social Responsibility(本部:ワシントン)は会見を開き、
20ミリシーベルトという基準を日本政府が採用したことに憂慮を表明、
許容される被曝量の基準を引き下げるように要請」したというし
(参照先:http://www.foejapan.org/infomation/news/110502_2.pdf)、
オーストラリアのメルボルン大学ティルマン・ラフ准教授は、
ひろく認められた科学的知見として健康への放射線のリスクは
線量に比例することを指摘したうえで、
「親として、また医師として、福島の子供たちに、このような
有害なレベルの放射線被ばくをさせることを許す決定は、
われわれの子供と将来の世代を守る責任の放棄であり、受け入れられない」
としたという(共同通信4月26日付
‘OPINION: Children of Fukushima need our protection’
参照先:http://www.foejapan.org/infomation/news/110502_3.pdf)。
なのに、
署名の呼び掛け4団体が5月2日に政府側ともった交渉では、
・厚生労働省は、
放射性管理区域(0.6マイクロシーベルト/時以上)で
子どもを遊ばせてはならないと発言したものの、
放射性管理区域と同じレベルの環境で子どもを遊ばせることの
是非については回答しなかった。
・原子力安全委員会は、
「20ミリシーベルト」は基準として認めていないと発言。また、
安全委員会の委員全員および決定過程にかかわった専門家の中で、
この20ミリシーベルトを安全とした専門家はいなかったと述べた。
と報告されており(http://blog.canpan.info/foejapan/)、
では、いったい誰がどうやって決めた基準なのかと謎が深まる。
子どもの幸福をはかろうと謳って制定されたという「子どもの日」が
いまほど空々しく思えたことはない。
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