ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

ギリギリで紅葉を見に行く

2024年12月02日 | おでかけ

 今日は全く別の用事で休みをもらっていたが、ついでに紅葉を見に行こうとなり、もうこの時期だと遅いかなあ、なんて思いながら行ってみた。

とにかく大勢の人が群がる時期に観光地へ行くのが嫌で、だいたい見頃より早かったり遅かったりしてしまうんだけど、今日はどうかなあ(^^)

で、行ってきたところが、室町時代に水墨画家として活躍した「雪舟が、幼少の頃にお寺に修行に入ったとき柱に縛られ、涙でネズミを描いたというエピソードが有名な宝福寺。

最初場所がちょっと細かいとこまで分らなかったので、ナビで名称「ほうふくじ」っていれて検索したらリストがズラ~っと出てきて、一番上の宝福寺が980とか距離が出て、そんなに近いわけないのになあ、なんて地図を見るとなんと青森の方が出ていた。

この980は980mではなく980kmということだったんだと判り大笑い。

気を取り直しナビに地区を指定してOK。

 まず駐車場に到着すると、休日は駐車場に入る道まで長い列が出来るらしいが、今日はほぼ満車ってくらいで2台ほど空きスペースがありなんなく駐車できた。

車から降りると、天気もよく遠くに色鮮やかに紅葉した木々もしっかり見えている、よしよし(^^)

紅葉が早く観たくて、山門からはいらず裏口からまずは「三重塔へと向かう。


人もそんなにいなかったので、余裕で誰も写っていない写真が撮れた。

ここから遠目で南側の「般若院の、鮮やかな黄色に色づいた葉が目につき、そちらに移動。


こちらも中には誰もおらず、いい写真が撮れたかな。

そこから今度は北側の建物の方へ階段を降りていく。

ここは年配の人がいっぱいいた(^^;)


離れた所からもう一度振り返って、三重塔と右の「禅堂が入ったアングルで撮ったが、太陽が雲に掛かり日が陰っていたので、今こうして写真をみると、葉が落ちちゃってる木もありなんだか暗いなあ(^^;)


ここも綺麗に紅葉してたんだけど、自分も含め周りの人もこの撮っている位置に並んで撮影してるのに、なぜか奥の右端におじさんがひとりずっと立ってたため、サイズを修正し右端をカット(笑)

後からネットで知ったが、この写真の左側に雪舟が涙でネズミを描いたという「方丈という住持の居室があったのに、スルーしてしまってた(^^;)

途中木々の中にひっそりと立つなんだか異様な石碑を発見・・・。


ちょっと近寄りがたかったので、近くの解説の看板をよく読んでみる。

雪舟碑」と呼ばれるもので、昭和3年に建立された石碑だとのこと。

最後に仏殿に寄るという、反対回りで回ってしまったけど、所々落葉している箇所もあり、ギリギリの見頃でなんとか綺麗な紅葉が観れたかな。

 もう遅いかなあ、なんてついでに来たけど、よかったよかった(^^)

なにより人も少なかったしね。


火野正平さんをしのんで

2024年11月23日 | 日記・エッセイ・コラム

 今週の水曜日、お昼過ぎになにげにスマホでネットニュースを見ると、

”【訃報】火野正平さん、75歳”

という文字が目に入る。

「えっ!」

持病の腰痛で「NHKにっぽん縦断 こころ旅」のロケ参加は中止になってたことは知っていたが、あまりに急な訃報に悲しさと切なさがこみ上げ一気に力が抜けてしまう。

私は「こころ旅」が大好きで、そのなかでみせるどんなときでも変わらない自然体の正平さんが大好きで、植物や生物に向ける優しい表情に照れ笑い、そして綺麗な女性を見たときにスイッチが入る表情に、高いところが苦手で怯える表情に・・・。

チャリオに乗ってひたむきに走ってる正平さんの姿に、癒やしと元気をもらってたんだろうな。

芸能人の方が亡くなったというだけで、自分がこんな気分になってしまうんだと自分でちょっと驚いている。

 そこで、前に地元に正平さんがロケに来て、食事した場所へ行って同じものを食べようということになった(^^)

まず創業60年以上地元のみんなに愛され続けている老舗中華料理店へ行ってみる。

11時半頃に入ったがほぼテーブルは満席で、店員の人に相席でと言われたが、ちょうど終わったばかりで片付け中のテーブルがあり、そこへ座らせてもらう。

ここはお昼は定食が人気で、周りを見てもほぼ定食だったが、私の注文はもちろん正平さんと同じ「天津飯」だ。

ふわっふわの卵にたっぷりとかかったトロトロのあんは、見た目より塩っ気もおさえられていてあっさり。

一口口に入れるともう止まらない(^^;)

ノンストップで食べ終わってしまった。

お店でそんなことはしたことなかったが、ごちそうさまといって合掌。

 続いて昨日、同僚がネットで探し出してくれたカレー店へ行く。

メインの国道から一本中に入った道沿いの一角に隠れ家のようにひっそりとたたずむお店を発見。

クラシックの音楽が流れる店内は意外に広く、大きなテーブルに年配の女性が3人と別のテーブルに男性がひとり食事中なだけで、他に客はいなかったこともあり店内の静けさに落ち着いたモダンな雰囲気がいきなり心地いい(^^)

ここは当たりかも、なんて思っているとすぐに店員の女性が近寄ってきて、さらに奥の客席に案内される。

丸いテーブル席に座り、すぐ横の大きな窓からは緑とテラス席も見えている。

店員の女性からメニューを渡されたタイミングで、思い切って聞いてみる。

「まえに火野正平さんがここで食事されましたよね、どれを食べたんでしょうか」


まずサラダが出てきたんだけど、リンゴに芋にエンドウ豆にといろんな具が入っていて、なんて手の込んだサラダなんだと感心する。

そして正平さんが絶賛したカレーが出てきた。

”無添加で小麦粉を使わず、90%以上野菜でとろみをつけた”

というこだわりのルーは、スパイシーさの中にもしっかり甘みがあり、ここまで繊細な味わいのあるカレーはちょっと今までにない程のおいしさで感動だった。

食べ終わりレジへ向かうと、レジ横に飾ってあった正平さんと店員さんたちが一緒に写った写真と、正平さんの似顔絵に”火野出没注意!”なんて書かれた丸い金色のステッカーを発見(^^)

店を出たときは、いいものを食べたという満足感と、なんともいえない幸福感がじわじわと沸いてきた。

こんな素敵なお店に出会えたのも正平さんのおかげかな(^^)

あと、写真を見たら分かるんだけど、箸に赤い紐(糸?)が結んであって、この意味を店員さんに聞こうと思ってたんだけど、すっかり忘れてしまっていた、残念(涙)

何かの縁かなあ~、なんて勝手に感じこっそり持って帰る(^^;)

 今もため息が出てしまうが、正平さんのご冥福を心よりお祈りいたします。


NHK ドラマ10『宙わたる教室』

2024年11月16日 | TV(ドラマ)



 NHK連続テレビ小説『おむすび』の、朝からギャルになるとかどうとか、高校生の恋愛を見せられるとか、いったい何を見せられているんだろうという、あまりにどうでもいい展開に、日に日に落胆していたところに、素晴らしいドラマを発見。

同じNHKのドラマで、22時台に放送されるドラマ10の最新作『宙わたる教室』がいい。

 大学の助教授をやめ、東新宿高校定時制に新しく赴任してきたという、ちょっと変わった理科教師の藤竹(窪田正孝)が、家庭内の事情や障がいを抱えた生徒たちとふれあい、科学部を立ち上げて学会発表を目指すというストーリー。

伊与原 新の同名小説が原作で、作者が学生時代に教授から聞いたある実話が元になっているとのこと。それは、

大阪府立の定時制高校の科学部の生徒たちが発表した「重力可変装置で火星表層の水の流れを解析」という研究が、「日本地球惑星科学連合大会・高校生の部」で優勝し、その手作りの滑車による「微小重力発生装置」が東京大学の教授の目に留まり、なんと「はやぶさ2」の基礎実験に活用されたという実話。

 今現在第6話まで放送されてるんだけど、いろんな事情を抱えながらも学びたいという一心で学校へやってくる生徒たちの自身との葛藤と、その学びたいという意欲をくみ上げ優しく見守る藤竹先生との信頼関係が、とにかく素敵でたまらなく胸を打つ。

人生において学ぶということの尊さ、同じ目標を目指して一緒に歩いてくれる同志との出会いがもたらす勇気。

 第3話で、火星探査車オポチュニティがNASAが想定した約3ヶ月という活動限界をはるかに超えて、15年間稼働していたといい、そのオポチュニティが後ろを振り返って火星の地表に出来たわだちが遠くまで写っているという写真をみて、心が傷ついて学校の屋上にある決意でいた女生徒に、藤竹が語りかけるシーンがある。

”「火星の荒野にたったひとりぼっち、オポチュニティのわだちを孤独の象徴と捕らえる人もいるかも知れない、でも僕には少しでも前に進もうと懸命に生きたあかしに思えるんですよ」”

振り返ってネガティブになるんじゃなく、それでも今ここまで来たという自分の努力を自分で認めてあげて、さらに前に踏み出そう、なんて応援メッセージを感じる。

このドラマを観ていると、そんな前向きになれる素晴らしい言葉がちりばめられていて、心が軽くなり新たに踏み出そうとする勇気と情熱を与えてくれる。

全10話なので、あと4話も残っててほんとに楽しみなドラマ(^^)

「トクサツガガガ」とか「正直不動産」とか、夜10時とか11時頃にあるNHKのドラマって、たま~にいいのやるんだよねえ(^^)

さらにNHKは、来週の月曜からあの「カムカムエヴリバディ」の再放送が始まる。

ますます『おむすび』に辛く当たってしまうかも(^^;)


また耳に水が入ったように聞こえる・・・

2024年11月09日 | 聴神経腫瘍

 先日2年半ぶりのMRI検査を受け、耳の状態も悪いながらほぼ変わらないということで、プレドニンなのど服用していた薬を止めようということになり、プレドニンの副作用も気になっていたのでホットしたのも束の間、なんとその3日後に、突発性難聴が再発した。

風呂場でお湯を入れているときに、その水しぶきの音が耳にこもり、しばらくほっとけば治ると思っていたのに一向に治らない。

前に薬を服用中にも一回同じような症状が出たが、2日ぐらいで元に戻ったので、今回もまあ治るだろうと思っていたが治らない。

しかも、薬を打ち切っていたので、頼みの綱のプレドニンがあと14錠しか残ってなくて、とりあえずそこから2日間一日2錠を飲んで、若干治った感じになったが、まだ少し音がこもった感じに聞こえ、自分の喋る声が響く感じが残っていた。

この残り10錠でどうしようかと思いながら、毎日1錠ずつ飲み様子をみていたが、どうもよくならない日が続く。

薬も残り少なく、聞こえも朝は治った感じになるんだけど、ちょっとずつ耳鳴りが大きく鳴り、指をこすった音は聞こえるが、人の声とかがこもったように聞きづらくなっていった。

ほんともう、疲れちゃってもういいかなあ、どうせこの先同じようなことが続くんだろうからって、あきらめそうになる。

それでもやっぱり、後から病院行っとけばよかったって後悔したくないという気持ちが大きくなり、木曜日に病院に連絡し、今日受診することにした。

その予約の電話の時、受付の女性に、「残りのプレドニンがあと3錠あるんだけど、この3錠いっぺんに飲んでもいいか先生に聞いて欲しい」というと、すぐに連絡を取ってくれて飲んでもいいとの返事をもらう。

そして今朝は、いっぺんにプレドニンを3錠飲んだのがよかったのか、いつになく耳の調子がよく、なんなら行かなくてもいいかも、なんて思いがよぎるが、薬の残りがなくなっていたので、やっぱり病院へ行くことに。

さっそく聴力検査だが、やはり調子がよく、小さい音が聞こえている手応えを感じる。

そして担当の先生との問診となり、「もう来ちゃいました」という私の挨拶をスルーして先生は、「心配してたんですが、聴力は変わってませんね」という。

オージグラムを見せてもらうが、前回とほぼ一緒でとりあえずホットする。

そこで、前回腫瘍が水で膨らんで少し大きくなっていたことから、自分なりにネットで調べて気になっていたことを先生に聞いてみた。

この水を含んだ状態をのう胞化というのを調べていたので先生に、

「のう胞化すると放射線は効果がないという情報があったんですが、どうなんでしょうか?」

ここで先生の表情が一瞬かたまり、いきなり椅子から立ち上がり、ちょっと離れたところで「鼻かみますね」といってマスクをずらし鼻をかむ。

明らかに、「ネットでちょっとかじったあやふやな情報をよく私にぶつけてきたな」という感じで、ちょっと怒ってる空気が(^^;)

言う前にどういう反応するか興味があったが、やっぱりまずかったかな・・・ハハハ・・・(^^;)

先生は戻ってきてゆっくり目の前の椅子に座り直すと、

「私はそうは思いません、どちらかというと放射線の方が効果があると私は思います」

といい、ここから専門用語が立て続けに出てよく分らなくなったが、続けて

「のう胞化ですが、放射線によるのう胞化と、前庭神経鞘腫によるのう胞化は違います」

という言葉をなんども繰り返し説明する。

 そして、またいつもの薬を3ヶ月分処方することになる。

・プレドニン5mg
・レバミピド10mg
・トコフェロールニコチン酸エステルカプセル100mg
・メチコバール500μg
・リセドロン酸Na75mg

プレドニンの服用についてはまた心配になったので、

「また同じように聞こえが悪くなったら、いっぺんに3錠とか4錠とか飲んでいいんですか」

と聞いてみると、先生はまさかの

「そこはお任せします、もうだいたい分りますよね」

といわれる。

「・・・」

さらに今回、のう胞化している要因が、微小出血によって水を吸っているという状況かも知れないので、その出血を停める薬として、「ちょっと試してみたい薬がある」といい、

・トラネキサム酸250mg

を処方される。

この新しい薬の副作用もなんか気になったので聞いてみると、

「風邪薬とかに入ってるやつで、私もたまに飲みますけどそんなに強い薬ではないです」

といい、さらに

「他にもいろいろ試したいんですけど、人体実験じゃないんで」

なんて言い出す。

このトラネキサムもある意味実験的に処方してるなと確信する。

 次は2月に受診を予約し、処方箋をもって薬局へ向かう。

両手でいっぱいになるほどの薬の量に、「ものすごい量ですよね」と薬局の人と一緒に苦笑い。

薬局の人に、

「今回新たにトラネキサムが入ってますけど、先生はなんておっしゃってましたか」

と聞かれたので、

「なんか試してみたいと言ってました」

と答え、また一緒に苦笑いを交わす(^^;)

この日の診察代は770円で、薬代がなんと4560円。

 レジ袋に入った山盛りの薬の重さを感じながら駐車場に歩いているうち、薬がなくなったときの心細さが蘇り、知らないうちにとんでもない薬依存症になってた、なんて思いながらもちょっとほっとしている自分がいた。

 帰りの車の中、新しくCDに録音したスティングの『Until…』に、ユーミンの『やさしさに包まれたなら』と松田聖子の『白いパラソル』に癒やされていく(^^)


スティング『Until…』

2024年11月04日 | 音楽


 久しぶりにメグ・ライアンの映画が観たくなり、ヒュー・ジャックマンと共演したロマンティック・コメディ『ニューヨークの恋人』(01)を観る。

 舞台は19世紀のニューヨークで、英国貴族オルバニー公爵レオポルド(ヒュー・ジャックマン)は一族のため、お金持ちの令嬢と結婚しなくてはならなかったが、パーティー会場に紛れて不審な動きをする男を追いかけているうちに、現代のニューヨークへタイムスリップしてしまう。

一方、ニューヨークの広告会社で働くケイト(メグ・ライアン)は、最近恋人と別れたばかりで仕事にも疲れ果てていたところに、見知らぬ世界で戸惑っているレオポルドと出会う。

ケイトは最初、貴族の衣装を着た素性のわからないレオポルドを不審に思うが、次第に惹かれあっていく。

時空を超えた恋は成就するのか・・・。

 なあんてストーリーで、最初はお互いうまくいかないんだけど、最後は・・・、っていう王道のラブストーリー(^^)

その幸福感MAXで迎えるエンドロールで流れてきたのが、スティングの『Until…』。

ギターが奏でるワルツのリズムの心地よさに、気が付けば曲に合わせて自然に体が左右に揺れていた(笑)

誰にも見られなくてよかった、なんて思うくらい(爆)

 スティングといえば、ポリスの頃の『見つめていたい』から始まり、映画「レオン」の『Shape of My Heart』や、『Englishman In New York』に『Fields of Gold』など、アルバムまで買ってよく聞いていたんだけど、この『Until…』は聞いたことがなかった。

 この映画を観たことで、過去にさかのぼってスティングの聞いたこともなかった曲を初めて聞けたことが、ただ嬉しい(^^)


ガンマナイフ治療から2年半後のMRI検査

2024年10月26日 | 聴神経腫瘍

 聴神経腫瘍によるガンマナイフ治療を受けてから、定期的に半年ごとMRI検査を受けているんだけど、今日は2年半後のMRI検査だった。

時間通り外来棟1Fの再来受付機に診察券を通すと、時間と検査・診察内容が書かれた打ち出しが出てくるので、これをファイルに入れ、エレベータで3Fの脳神経外科受付にそのファイルを置いておく。

予約時間は8:30からだったが、いつものように早く来すぎてこの時点で8:05(^^;)

受付前のソファーに座り、スマホで”プレドニンの副作用”などいろいろ見てると、8:35に年配の黒縁の太いメガネをかけた女性看護師が私の名前を呼ぶ。

MRI検査室に案内しますと言われついて行く。

 私は既に5回はMRI検査をしているんだけど、受付と検査室が結構離れてて、階数も違うので半年ごとだけど未だに行き方がぼんやりしていたので、案内してもらって大いに助かっている(^^)

また思い出せるように今回は詳しく書いてみるが、まず3F受付からさらに奥の方へ進み、道なりに3Fの渡り廊下を渡って隣のリハビリ棟に入り、早くからリハビリをされている人たちを横目に通り過ぎた先にあるエレベーターに乗り、2Fへ降りるとすぐにMRIの検査室がある。

こうやって書いてみると、それほど難しくないんだけどなあ(^^;)

途中案内してくれている看護師さんに、「何回来てもここのフロアわかりにくくて憶えられないんですよね」なんといってみるが全く反応なし。

この病院の看護師の方たちはどなたも優しくて話もしてくれる方たちばっかりだったんだが、今日の看護師さんは話し方も事務的なうえに命令調で、なんだか冷たい。

検査室に入るとすぐにロッカーに案内され、検査着に着替えるんだけど、ここで事前に回答していた問診票を渡しているのに、その問診票を手にとりながら、「手術を受けたことはありますか」とか「体内に金属や機械は埋め込んでないですか」と同じことを聞いてくるので、「その問診票に書いてあるとおりですけど」といってしまう。

それでも問診ですからと、同じ質問をされ答えていく。

終わると着替えようと思ったが検査着がないので、「検査着は」と聞くと「今持って来ます」といい、検査室に入るときに「ロッカーの鍵は」と聞くと、入り口に引っかけるところを指さし「ここです」と答える。

なんだかモヤモヤした気分で検査室に入り、いつものようにのど飴もなめていたので咳き込む心配もなく、ベッドに横になり頭を固定され、ここでマスクをしていることに気がつき、「マスクはどうしましょう」と聞くと「どちらでもいいです」と言われたので、「じゃあ外します」といってマスクを渡す。

そしてやっとトンネルの中に入っていく。

「頭をなるべく動かさないように」

ヘッドホンから看護師さんの声が聞こえ、どうやら彼女がMRIの操作もやっているようだった。

「ガン、ガン、ガン・・・」

前回は眠くなるほどの余裕だったが、私はあの看護師さんのどこが嫌だったのかをずっと考えてしまってた(笑)

 次は採血ということで、エレベーターでまた2Fから3Fに上がり、渡り廊下を渡り、最初の脳神経外科の受付を通り過ぎ、別のエレベーターで3Fから2Fへと降りる。

待っている患者もなく、すぐに名前を呼ばれると採血され、次は同じ階の奥でいつものヘッドホンをして音が聞こえたらボタンを押す聴力検査をやって終了。

あとは担当の先生との問診なので、診察室のある1Fへと降りる。

この時点で9:30で、予約では担当の先生との問診は10:00からだったので、血圧などを測ったり、大谷のワールドシリーズが始まってる時間だとスマホを見てると、9:50に名前を呼ばれる。

 ここから担当の脳神経外科の先生との診察。

診察室に入ると、すぐに先生が「お久しぶりです、変わりありませんか」と聞いてきたので、最近気になっていた「ここ1ヶ月ぐらいずっと頭痛がするんですが、おっきくなってないですか」と聞いてみる。

先生は「いえ、前と変わってませんよ。それに聴力もちょっとよくなってますよ」と答え、パソコンにMRIの写真を前回と並べて見せてくれる。

私がそれを見ようとした瞬間、「失礼しました、これは別の患者さんの写真でした。今回のはこれです」と見せてくれる。

この時点で先生は写真を初めて見たようで、いろんな角度の写真を並べて見ていく。

私も一緒に見ていたが、どうみても大きくなってるように見えたので、「先生、大きくなってないですか」というと、「いや、撮影された断面の角度が前回と違うのでわかりにくいですが・・・」とさらに並んだ写真を見比べていたが「おっしゃるとおり、ちょっと大きくなってるようです」という。

ああ~、おっきくなってるよ~

そのわかりやすい写真がこれ


先生は腫瘍の色が白くなっているところから「微少出血が起こって水が入ったかもしれません」といい、今まで70人ぐらいの患者の中に1人だけ大きくなり続け、最後は開頭手術になった方がいるといい、「3年ぐらい大きくなりつづけて、やっと小さくなった方もいました」なんてこともいいだす。

私がその1/70の患者になる可能性があるのかもと、がっくりだったが、この白く写るということは水分だということを前に聞いていたので、「水ぶくれですか」というと、そうですといい、「腫瘍の細胞が増えているということではない」と先生は答える。

最初はだいたい1年半から2年で小さくなっていくという話だったのに、なんて思いながら、気になっていた「このまま大きくなり続けたら、また手術になっちゃうんですかね」と聞くと、その時は「私が判断します」と答える。

そして血圧や頭痛についても、これが影響しているとは思いませんと言われる。

さらにここから驚くようなことを先生が言い出す。

「まあ小さくなればいいというものではなく、小さくなるときに神経を引っ張るという事例があり、一番いいのはこのままの状態が続くことですね」

「私が気にしているのは大きさじゃなく、聴力の方を気にしてます」

「・・・」

今日また先生への信頼が減ってしまう。

聴力は上がっているので、結局今回もしばらく様子見ということになる。

その聴力検査の結果がこれ


ここで初めて私もこのオージオグラムをみたが、その時は分らなかったが、家に帰って前回3ヶ月前のものと比べてみると、気になっていた1000Hzは前回50dBが45dB、2000Hzは30dBが30dBとほぼ変わってないということが判明。

先生が言っていたよくなっていたというのは、前から普通によかった250Hzは15dBで一緒で、500Hzが15dBから10dBに上がってて、その平均聴力レベルが、計算式でいくと

聴力の程度(平均聴力レベル)={500Hzの聴力+(1000Hzの聴力×2)+2000Hzの聴力}÷4

から今回は、

{10+(45*2)+30}/4=32.5dB

という数値になり、前回の36.3dBより上がっているということだった。

よくなっているという自覚もないが、この数字をみるとよくなってると判断されるんだよね。

 あと薬については、服用中も症状に特に変わりがないことから、プレドニンなどあれだけ大量に処方されていた薬は、今回でもう出さないということになる。

ただネットで読んでてプレドニンの服用を急に止めると副作用があるんではないかと先生に聞くと、本来人の体の中で一日20mg創られているものなので、それほど影響はないといわれる。

それでも心配だったので、「今手元に残ってる17錠のプレドニンを半分に切って飲もうと思ってますがどうでしょう」と聞くと、「それでいいと思います」と答えられる。

続けて「また急に聞こえの方の異常があったらすぐに連絡してください」と言われ、本日の診察は終了。

診療費は9240円で今回は薬代はなし。

 さあ、次のガンマナイフ治療から3年後のMRI検査は来年の4月だ。

まだまだ先は長いぞ~、オーッ!


蒜山へドライブ2024

2024年10月24日 | おでかけ

 毎年この紅葉の時期になると蒜山へ行くんだけど、見頃は11/3と調べて分っているにもかかわらず、天気予報では晴れということだったので今日無理矢理休みを取って行ってきた(^^;)

というのも、来週はほぼ雨か曇りということと、見頃はとにかく人が多く疲れてしまうので、色づき始めだというネット情報から部分的に紅葉してる場所があるんじゃないかと、いつものパターンでフライング気味に行ってしまったが・・・。

 蒜山ICの手前、高速から見える景色はうっすらと青空が見える曇り空で、山々の紅葉もほぼなく、遠く大山が見えるだろう方向には雲がかかり、その絶景も見えない。

結論からいって、今日は失敗(笑)

 それでも蒜山のICを降りて、いつものようにまず「蒜山ハーブガーデンハービル」へと向かう。

駐車場に止めた時点で、雲がさらに広がり、日差しが薄い。

建物は補修工事中だったけど、入園料300円を払い、入ってすぐの季節の草花が植えられたボタニカルガーデンに入ると、その静かで落ち着いた雰囲気にしっかり癒やされる。

ガーデニングに疎い私は、咲いている花や植物の名前もほとんど知らないが、とにかくそこを歩いて回っているだけで気持ちがいい。

さらにそこから丘を上がっていくと展望台があり、そこからの景色もいいんだなあ。

眼下に広がるラベンダー畑に、遠く蒜山の山々が広がるこの景色、今年も見れてよかった。

 ゆっくり歩いて回っていると、もうお昼前になっていたので、事前にはひるぜん焼そばでも食べようと思っていたが、お腹も減っていたので、ここにあるカフェで食事をすることにする。

昼時なのに、広い店内で食事をしているのは3組という静けさ、いいねえ~(^^)

まず入り口でメニューを決めるんだけど、チーズケーキやホットハーブティーの他に、「パスタのランチ」「蒜山の恵みピザ」「ごはんのランチ」「ジャージービーフカレー」があり、私は「ごはんのランチ」を注文し、空いている席に座る。

するとすぐに店員の人が来て「ごはんのランチ」はもうないので、他のメニューを選んでと言われる。

この時点で12時ちょっと前だったのにもう無いんだと驚いたが、代わりにわざわざ蒜山まで来てとも思ったが、「ジャージービーフカレー」を注文する。

ごく普通のビーフカレーだったが、一緒についていたヨーグルトが美味しかったのでいいとする(^^;)

400円戻ってきたし(笑)

 食事も終わったので少し歩こうと思い、次は山の天然水が湧き出る「塩釜の冷泉」という池へ向かう。

駐車場に到着し歩いて向かう途中、ロッジの横にある水汲み場から流れ出る水を、ペットボトルに何本も入れている老夫婦が目に留まる。

私は何年か前、ずっと胃が痛いときがあり、検査を受けるとピロリ菌があると診断され、一週間治療薬を飲み続けて除菌したという経験があるんだけど、そのピロリ菌の感染経路が井戸の水とか湧き水にあるという情報を知り、前にここの湧き水を飲んだこと思い出し、それから絶対に湧き水みたいなものは飲まないと決めていた。

湧き水が入ったペットボトルを抱えて嬉しそうに駐車場に戻る老夫婦を横目に、「気をつけた方がいいですよ」なんて心の中でつぶやきながら池の方へ向かう。

池の手前に、池から湧き出た綺麗な水が川となって流れているんだけど、その川に降りる階段があり、そっとその流れる水を触ってみる。

冷たい!これこれ(^^)

と、来た記念に冷水を触って満足すると、階段を上がり池の周りを歩いてみる。

が、前の時にはなかったと思うが、池の周りにたくさんの雑草が生い茂り、手入れされていないことにガッカリしてしまう。

ネットで調べてみたけど、池の周りはやっぱり綺麗に刈られていて、しっかり手入れされていたのに、今日は雑草ぼうぼうで水面もなんだか狭く見えにくい。

 池を一周回り、もういいかなあ、なんてガッカリしながら駐車場まで戻り、さっさと次の蒜山で一番眺めがいい絶景ポイント「鬼女台展望台休憩所」へと向かう。

もうこの時点で空は一面雲で覆われ、大山は見えないだろうと分っているが、蒜山に来たら絶対訪れたい場所なので、とりあえず行ってみる。

天気がよければ、写真真ん中辺りの雲の奥に、大山が見えるんだけどなあ(^^;)

午前中の僅かな青空もなく、紅葉もなく、手前の一本の木がかろうじて色づいているのが救いか(笑)

 ただ私的には絶景を見ることはできなかったが、とにかく観光客が少ないというのが最高に気分がよかった。

前にこの展望台も、長い車の列が出来ていて、駐車するまで結構待たされたことがあったが、今日は駐車場もガラガラ。

 帰りに蒜山のSAでソフトクリームを食べ、高速をゆっくりと90kmぐらいでのんびりと走りながらお気に入りの音楽を聞いている時の幸福感。

昨日の晩に急いで編集したリストで、特に聞いていて気持ちよかったのがやっぱりユーミンの「やさしさに包まれたなら」。

さらに西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」でジーンとし、最近映画公開に合わせて再放送されている「踊る大捜査線」のエンディング曲「Love Somebody」で気分が上がり一緒に「ラララ・・・」と口ずさむ。

懐かしい曲ばかりだけど、なんともいい気分(^^)

そしてB'zの「イルミネーション」とサザンオールスターズの「メロディ(Melody)」

完璧!

 さあ、来年はもうちょっと色づいているときに行こうかな。


スーパームーン、なんとか見れたが・・・

2024年10月18日 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日帰りのバスで窓の外を見ると、うっすらと月が見えているのに気がつく。

天気予報だと今日は昼過ぎから曇りだったので心配していたが、なんとか見えてる見えてる(^^)

朝からテレビでいろいろやってたスーパームーンだ。

バスを降りすぐに遠くの空を眺める。

雲がちょっとかかっているがなんとか見える、よしっ!

すぐにスマホで撮影してみるが、月に焦点が合うわけもなく・・・。



ほぼ真っ暗だ。

私のスマホだとこれが限界だろう(笑)

家に帰ってもう一度写真を開いてみる。

そこで編集機能でもっと綺麗にならないかやってみた。



ホーラー映画で狼男でも出てきそうな不気味さ(笑)

なんだか薄気味悪い(^^;)

 こういうときによく思う。

いいカメラが欲しいって。

 そして今朝、バス停まで歩いていると、かろうじてスーパームーンが見えたのでまたスマホで撮ってみる。


さすがスーパームーン、やっぱりいつもより大きいよ(^^)

 そこで今さらながら、なんでおっきく見えるのか調べてみる。

なんと、地球を回る月の軌道が綺麗な円ではなく、楕円形だということをここで初めて知る。

質量の違いで共通重心がずれ、楕円になるとのこと。

そして、地球も太陽の周りを楕円で回っていたとは。

何十年も生きてきて、こんなことを初めて知るとは・・・、恥ずかしい(^^;)

とりあえず、次のスーパームーンは来年の12月5日らしい。


Amazonで注文した商品が家じゃなくファミマへ

2024年10月12日 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日Amazonからメールで、”ご注文商品がファミリーマート○○で受取可能になりました”というのが来た。

んんっ?

慌ててAmazonの注文履歴を確認すると、なぜかお届け先がファミリーマート○○となっている。

注文するときに、ファミマを指定した覚えは全くなく、いまだに分らない。

だいたい「バスマジックリン 詰め替え用×4」をわざわざコンビニで受取なんて指定しないだろ(笑)

 なんだかよく分らないが、ファミマに行って受け取るしかないだろうと、そのメールに書いてあった受取方法のリンクをクリックし、コンビニ店舗端末の操作方法というのを何度も読み返す。

まず最初に、”マルチコピー機のトップメニュー画面で、荷物の発送/レジで受取をタップします”などど書いてあり、コンビニにあるコピー機を思い浮かべる。

その後はメールに記載してあった、お問い合わせ番号と認証番号を入力するだけだ。

なんだ、簡単じゃないか。

 そして今日、指定された(指定した覚えはない)ファミリーマートへと向かい、スマフォで撮った番号を表示させ店内へと入る。

すぐ入り口にあったコピー機の前に行くと、小さなディスプレイがあり、そこをタッチすると昨日見たトップメニューと同じものが出てきてほっとする。

番号入力も終わりOKを押すと、レシートみたいなものが打ち出され、それを持ってレジに向かう。

お願いしますと店員にそれを渡すと、レジの奥へ入りすぐに小さな段ボールを持って現れる。

なんだよ、簡単じゃないか。

てか、普通に家に宅配されるはずだったバスマジックリンを、なんでファミマまで受取に来なきゃいけないんだよ(^^;)

 家に帰り、もう一度バスマジックリンを注文処理してみようと、再購入をクリックするとなんと「現在在庫切れです」だって(爆)

それでも違う商品で、レジへ進むとクリックし、お届け先を見ると確かに「この住所の近くで受け取る」という項目があり、そこをクリックするとファミリーマートが現れ、そこで「ここで受け取る」をクリックすると、届け先が変更できるようだ。

ただそこにたどり着くまでに、2回クリックしないといけない。

間違ってクリックしたとしても、2回もクリックするものか?

んんん~、分らない

なんで届け先が勝手に変わっていたのか、なんだか気味悪い(^^;)

ひょっとして中に入っているのがバスマジックリンじゃない?

まさかね(^^;)

これからは注文するとき、届け先が変わってないかしっかり確認するしかないか・・・。


NHK連続テレビ小説『おむすび』始まる

2024年10月03日 | TV(ドラマ)


 好評だった「虎に翼」の余韻に浸る間もなく、今週からNHK連続テレビ小説『おむすび』が始まった。

 時代は平成で、福岡県糸島で育った主人公の米田結が、いろいろあって(笑)“人のために役立つ喜び”に目覚め、栄養士を目指すってストーリー。

主演はオーディションではなく、NHK側からのオファーだったという橋本環奈で今さら感も強いが、脚本は根本シンジで、私のお気に入りだった「正直不動産」の脚本家ということで、かなり期待してる(^^)

ただ、月曜から今朝木曜日まで観て、まだ評価するには早すぎるけど、少女漫画が原作のようなキラキラにギャルまで出てきたり、オープニングからも伝わってくる橋本環奈の可愛さ推しも含め、この歳で朝からこれを見せられるのはちょっと辛いかも(爆)

まあね、ギャルになろうがなるまいが、どうでもいい展開が続いているけど、始まったばかりだからね・・・(^^;)

これから面白くなるんでしょう(^^)

 最終回も寅ちゃんらしかった「虎に翼」のロスをより一層かき立てられてる状態になっているけど、昨日Amazonで注文していた『連続テレビ小説 虎に翼 メモリアルブック』が届いた。

連続テレビ小説をちゃんと観たという証で、歴代のメモリアルブックを買って揃えてるんだけど、今回もしっかり購入。

ちなみにちょっと前の「ちむどんどん」は全話観たけど買ってない(笑)

このドラマ、俳優さんたちにマイナスイメージを植え付けただけで、主演の黒島結菜さんやにいにい役の竜星涼さんなど俳優さんたちがほんとかわいそうだった(^^;)

 まだパラパラッと読んだだけだけど、全26週のあらすじと名場面のセリフと写真が入ってるほか、伊藤沙莉はじめ、土居志央梨尾野真千子のインタビュー記事が読み応えあり。

中でも印象的だったのは、猪爪花江役 森田望智さんのインタビューで、伊藤沙莉についてのコメントがあり、

”「こう映りたいというエゴが全くない人、本当に素直で自然で噓がない」”

なんてコメントしてて、改めてメイキングなどを観ても伊藤沙莉さんがオフの時にみせるあの屈託のない明るさは、ドラマの寅ちゃんというキャラクターが、彼女だったからこその唯一無二の寅ちゃんだったんだということが分った。

ああ~、はやく「虎に翼」の総集編やってくれないかなあ。