今なお高い人気を誇る傑作RPG「ファイナルファンタジーⅦ」の続編、フルCGアニメーション『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』を観る。
ゲームでのあの衝撃のラストシーンは、当時かなりの物議をかもし、私も掲示板に救われないラストなどと書き込み、総攻撃にあったのを思い出す(笑)。
その問題のラストの続編が出るんだから、これは観るしかないのだ。
あの戦いから2年、廃墟と化した魔洸都市ミッドガルでは、人類が復興の道をたくましく歩んでいた。
しかしそんな人類に新たな試練が待ち受けていた。
「星痕症候群」・・・体に現れるそのアザは治療法もなく、侵された者たちは死への運命から逃れられなかった。そして再び現れる敵。先の戦いで負った心の傷が癒されぬまま、クラウドは再び剣をとる。
そしてつぶやく・・・「罪ってゆるされるのか」
とにかくこのCGは凄いね!
髪の毛の一本一本から産毛まで描写する皮膚感と、360°めまぐるしく自在に動き回るカメラアングル。
めまぐるし過ぎてよく分からなかったりするが、とにかくこの凝りに凝ったアングルと派手なアクションCGは、何年か前にあった同名の映画の不安を一瞬で吹き飛ばした(笑)
無重力のような重量感無視の華麗だが力の入らないアクションと、人形のように綺麗なまま変わらない無表情など不満はあるが、期待以上の超美麗なCGに目をみはる。
・・・ただ、惜しむなくは中身がないんだぞと。
意味不明のまったく盛り上がらないストーリー。
大切な仲間たちを守れなかった自責の念にとらわれ、生きる希望も失ったクラウドが、仲間たちの力で前に踏み出す勇気を生み出していく・・・、たぶんそういうストーリーだと思うんだけど、ただ一緒に戦うだけで、その中で仲間たちとのドラマ性がまったくないペラペラの展開で、これじゃあどこで盛り上がるって言うんだぞと(笑)
こんな素晴しいゲームの続編がこれじゃあもったいないでしょうが。
そして意外に活躍するくレノ&ルードやヴィンセントに、特典を見てなるほどとその商魂のたくましさに感心。
そんなことでこの続編も作ったのかって感じ。
ファンはそんなとこまで見てるんだぞと。
っと、いろいろ不満を書いたが、今この時点で既に3回観ている(爆)。
やっぱりプレイした「FF7」の思い入れがあるから、そのキャラクターたちが颯爽と動き回る姿が見れるだけでなんだか気持ちいい。
ほんとは結構好きかも(笑)
そしてなんといってもこのDVDで良かったのは、特典映像。
なんと「FF7」のゲーム画面とCGシーンのダイジェストが収録されているのだ。
懐かしい~~!!
今見るとかなり見劣りするCGと、憶えてるようで結構忘れてたストーリーに本編以上にジ~ンときてしまった。
ゲームをプレイしてない人は、必ずこのダイジェストから見ることをオススメします。
やっぱ「FF7」って、傑作だったんだなあ。