ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

高田郁『みをつくし料理帖』あらすじと感想

2013年10月06日 | 本(小説)

 最近の私の通勤時間を悩ませているもの、それは高田郁の時代小説『八朔の雪―みをつくし料理帖』。

あらすじを簡単に説明すると、江戸時代、両親を洪水で亡くした少女が、幾多の困難も乗り越えて、一流の料理人として成長していくっていう、いわゆるサクセスストーリーものなんだけど、とにかく人情の厚さがここまで読むものの心を揺さぶるものかというぐらい素晴らしいのだ。

通勤のバスや電車の中で読んでいるんだけど、まあ人目もはばからず何度涙したことか(^^;)

これ以上読んでしまったら、涙が零れ落ちてしまうと、何度も本から目を離し、それでも読み進み、そして涙。

世の中は悪い奴らで溢れてる。

でも本当に優しいいい人も確かにいる。

まっとうに生きていれば、必ずいいことがあるよ。

どこかで見たり読んだりしたようなエピソードだったりするが、荒んだ心を優しく包み込んでくれる、素敵な小説です。

これだけ面白い本なので、テレビ化されてないかと思ったら、なんと去年の9月に放送されていた。

まあ主役の澪役を北川景子、小松原役を松岡昌宏っていうキャスティングを見て、見なくてよかった~って思ったけどね。

本からのイメージから程遠く過ぎて笑っちゃうってぇ~の。

でもぜひ別のキャスティングでドラマ化してほしいなあ。

なんならNHKの連続テレビ小説にって思ったけど、朝から涙涙になっちゃうからだめ(^^;)