さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

まだまだ続く塗装工事~施主施工~

2012年11月15日 | 現場6~長野市の古民家再生

今日も長野市 古民家再生現場へ

塗装工事を手伝いに行って参りました。

 

菅平高原経由で長野市に向かったのですが

天気予報通り、

山は雪でした

 

先週はこんな絨毯みたいな景色↓ だったのに

P1250546

一変して今日は雪化粧に ↓  

P1250595

P1250596

気分はすっかりクリスマス

   

さて、現場では、

まだまだ塗装工事中。

今日は、お施主さんの奥さまが

お仕事がお休みとのことで

現場へ来て下さいまして

それならば、私もお手伝いしようと

女子(あ、いえ、主婦、、、)二人で塗装工事。

 

さすがに、もう雪が降るような季節ですから

現場もかな~り寒いわけなのですが

今回改修したところには

ほぼ全面、床暖房を敷設しておりまして、

既に使える状態でしたので

ちゃっかり

床暖房を入れながら作業しました

 

そうしましたら

奥さんったら

トイレの塗装しながら

「わぁ~あったかーい。

このトイレだけで暮らせそう」

(んん?!)

と、感激しておられました

良かった良かった♪

  

奥さまといろんなお話をしながら

塗装していたのですが、

この『古色塗装』をすることについても

私なりの考えをお話したりもしました。

      

古民家再生のような古い建物を改修する場合、

古色塗装をすることは、

いろんな時代の材料が入り混じる中

『色調を整える』

という意匠的な効果の他に、

『清掃』

という意味でも有効だと思っております。

  

材の一つ一つ、隅々まで

素地清掃、塗装、拭き取りと

3回清掃するようなものですから

材がキレイになります。 

P1250612

(塗装途中の天井部分 左が塗装後、右が現状 )

  

柱も一本一本

愛でるように塗装拭き取りをします。

P1250552

あまりキレイではなかった古い柱も

塗装をかけると

こんなにも木目の美しい柱に☆

  

今日は奥さまと一緒におしゃべりしながら

塗装を二人でやっていたのですが

途中で長男さんが下校してきて手伝ってくれました

   

さて、もう暫く塗装工事かかりそうですが

みんなで頑張るぞぉ 

 

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4 コメント

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だいぶ前に読んだ記事なのですが、また美しい柱の... (Otium)
2013-02-15 22:52:22
だいぶ前に読んだ記事なのですが、また美しい柱の木目を見たくなって再訪問しました。それが目に焼きついてしまっているのには理由があるのです。

ずっと昔、埼玉にある旧家(昔は茅葺屋根だったろうと思わせる大きな家)に行ったとき、柱が、大黒柱からなにから全部、新建材で覆ってあったのでびっくりしたことがあったのです。そうしないと柱が倒れるからなのかと思って聞いてみたら、ススで汚れていたから、との返事。

昔は囲炉裏があった部屋なので、ススがついていたのだろうというのは想像できました。でも、木に似せた茶色の木目よりは、ススで汚れていた方がまだ美しかったのではないか、という疑問がずっと残っていました。

おばあさんは「綺麗になった」と喜んでいました。そういう素材を売りたかった商売っ気のある大工さんにたぶらかされたのではないか、とさえ思ってしまったのですけど...。

その当時、古いものは醜いという風潮があったらしく、古い土蔵の前に、おそらく新建材で、塀を立てて土蔵を隠すのが流行っている、という報道がありました。軒並みそうなので、異様な光景。それは残念だ、という人たちがいましたが、塀をたてた人たちは美しくなったと満足しているとのこと。(ずっと後になったら流行は去って、塀は取り壊されたと聞いて、喜びましたけど)

その後、テレビで、木の柱は頻繁に磨かないといけないのだといって、ゴシゴシと磨いている旧家の様子が出てきました。ピカピカで美しい。でも、大変そう。なるほど… と思い、新建材にしなければならないのにも理由があったのかと思ったのでした。

ここにある柱の木目、本当に美しいですね…。あのお家も、こんな風にできたら良かったのに…。ベニヤ板みたいなものを接着剤で張ったのだろうと思うと、ぞっとします。

こんな風に塗料を塗っておくと、ねんじゅう柱を乾拭きしなければならないということもないのではないですか?
返信する
Otiumさん、こんにちは♪ (kaori)
2013-02-18 10:05:21
Otiumさん、こんにちは♪
コメント寄せて下さいまして有難うございます!

古民家に住んでいる方々の古民家に対する不満として、暗いとか、寒いとか、その他に、Otiumさんのお話のように、長年の埃や煤などの汚さが挙げられることが多いです。

煤などで柱も天井も壁も真っ黒になって、薄暗い部屋を嫌がる方、とても多い。。。

なので、古民家再生の時、まずやることは、この汚れを落とすことから始めるのですが、これが本当に大変。

ですので、それを簡単に済ませようと思えば、「隠す、封じ込める」という手法になってしまうんですね。一昔前は、そういうリフォームが多かったです。

>こんな風に塗料を塗っておくと、ねんじゅう柱を乾拭きしなければならないということもないのではないですか?

乾拭きはしなくても大丈夫です。

昔はクルミとかで柱を磨いた、なんてお話を聞くのですが、
今は、こうして浸透性のある自然系塗装を掛けてしまうので、特にお手入れすることはありません。
ホコリが付けば、軽く拭いてもらったり、ハタキなどで落としてもらうだけでも構いません。

でも、経年で段々と油が抜けてくるので、その時、気になるようでしたら、また塗装をかければ(油をあげるような意味で)綺麗になります♪

そのくらいはDIYで出来るようにと、塗料もそういうものを選ぶようにしています☆

>古いものは醜いという風潮

こういう考えを持つ世代の方、少なからずおります。

私の経験からですと、戦中、戦後あたりに生きていた方々は、特にそうかもしれません。

私がこの海野宿の家を取得する時に、私の家族・親戚でも、古民家に理解を示したのは戦後生まれの私の両親くらいなもので、戦前生まれの主人の両親や、私の祖母などは、古いものに意外と理解はありませんでした。

時代によって感じ方が違うんでしょうね。きっと。


返信する
古民家に対する不満: (Otium)
2013-02-23 06:25:54
古民家に対する不満:
半年ほど前にブログ( http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-1698.html )を書きながら見つけたフランスの映像の中で、70年代初めに茅葺き屋根の民家を残そうとするプロジェクトに参加していた建築家が、住民たちに古民家を保存する意義を説得する難しさを語っていました。そこでもやはり、古民家は暗いという住民たちの不満があるので、伝統的な家を保持しながら快適な生活ができるようにする知恵を絞っていたようです。フランスで「古民家は素晴らしい」という声しか聞かない私には、40年前には違っていたのだと分かって興味深い記録でした。

>古民家再生の時、まずやることは、この汚れを落とすことから始めるのですが、これが本当に大変。
⇒ これは目からうろこ! 考えていませんでした。日本人から、石づくりの家が頑丈なので維持は簡単だ、と日本人から言われると怒っていたのです。石を積んだ家だって、年月がたてば痛んでいくので維持が必要なのですから。石と石の間の部分(昔は粘土質の土で固めていた)をそいで、石の角を整えてから補強するという手作業があります。家の外側の壁にしっくいを塗ってしまっていたのが、今は石が見えるようにするのが流行っているので、しっくい落としも作業になります。でも、日本の古民家の汚れ落としも、同様に手作業なので大変そう…。

やはり、塗装すると柱の乾拭きはいらないのですね。フランスでも木の床を乾拭きしなくて良いようにする加工があるのですが(「ガラス化」と訳せてしまう用語が使われる)、味気なくなってしまうと感じていました。ガラス化とは何をするのか知らないので動画を探したら、DIYがたくさん入れていました( http://youtu.be/DRlPEEAx0LM など)。写真を入れられた柱の木目が美しいのは、木の材質の違いにもよるのでしょうね。

古いものは醜いという風潮は、戦中、戦後あたりに生きていた方々:
日本のことを考えると、そうだろうな… と思いあたる経験があります。フランスの場合は、年配の人たちも古民家を好む傾向が強いと感じているので、対照的。日本は、明治維新、さらに敗戦からの復興と、昔の文化を否定する歴史があったからかな?… フランスでも近代化が進んで田舎文化を否定する時代もあったのですが、オイルショック後には伝統に価値を感じるようになって、古民家保存熱も高まったのではないかと思います。それが日本では最近おこってきたかなと感じています。最近のブログにある、20代の若者が古民家を再生しようとしているというお話し、良いですね♪
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Otiumさん  再びコメント有難うございます! (kaori)
2013-02-23 07:05:34
Otiumさん  再びコメント有難うございます!

塗装のことで、フランスでは「ガラス化」と訳せてしまう用語がある、というのが興味深いですね。

映像を見てみたのですが、最後に塗った塗料(ウレタンとかワックスの類のように見えます)が塗膜になるものだと思うのですが、私はちょうど10年前くらいから、そういう木材に「塗膜」を付けてしまう塗装を止めました。

その代り、自然塗料などの「塗膜を付けないタイプ」にして、油分を浸透させる塗装に変えたのです♪ 油分が抜けてきたら、自分で油分を擦り込むように重ね塗りが出来ます。

それにしてもガラス化という表現、面白いですね。なるほど~って思ってしまいました!



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