先週の日曜日のことですが
既にお引き渡しをした長野市の古民家再生の家の
ささやかながら見学会を致しました。
只今、古民家改修の設計中の建主さんと
最近お問い合わせのありました、これから古民家再生をお考えのお客様、
そして、
以前、うちの事務所に見習いに来ていたY君を
お誘いしまして
吹雪の中 見学に来て頂きました。
再生前 ↓
再生後 ↓
縁側は古い木製建具のままなので
昔の佇まいが残り
改修した玄関廻りと違和感なくまとまり
とても美しい民家になりました
縁側の、この昔の木製建具を見て
誰もが
この寒い信州、このままで大丈夫なのか?!
と思われるでしょう。
(縁側の昔ガラス。
このゆらゆらした歪みが魅力ですね♪)
断熱改修と暖房計画の考え方さえ
しっかり設計計画すれば、
気密性が低くても
暖かくて結露もほとんど生じない
快適な古民家になる
ということを体験してもらおうと、
敢えて
一番寒いこの2月に
引っ越してまだ間もない建主さんに
多大なるご協力を頂きまして
見学会を企画した次第なのでした
(K様 有難うございました)
気密性が低くても
暖かくて結露もほとんど生じない
快適な古民家になる
ってどういうこと?!!!
につきましては、
また改めて書こうと思います
古いお宅の改修は木製の建具を残してこそ昔の佇まいのままで趣き深いのでしょう。
ただし暖かな快適さはすき間だらけの建具と両立は出来ないのだろう、あちこちのblogで目にする改修でもサッシに変わってしまうのはしょうがないと思っていました。
あっと驚く解決方法があるのでしょうか。
気密性が低くても・・・ってどういうこと?!!!、楽しみにしています。
いつもコメントを寄せて下さいまして有難うございます!
こちらの古民家再生では、凡そ半分の開口部が木製建具で、まるで文化財の保存工事か?と思われそうなくらいです(笑)
>暖かな快適さはすき間だらけの建具と両立は出来ないのだろう
仰る通り、基本的には両立しません。
空気を暖める暖房器具では、いくら暖房しても隙間から逃げて行ってしまいますしね。。。
kazさんの家と基本的には同じ考えなのですが、
要は「輻射熱で暮らせる家」にした、というだけに過ぎないのです。
建物を暖めて、冷やさない、冷えにくい家にすればいい。
空気は常に新鮮であった方が良いのですから、冬だからと言って換気しない訳にはいきませんし、ということは空気を暖めても、本当は無駄だということになってしまいます。
なので空気を暖めることを考えずに、
建物を暖めることを考えます。
そのためには、どうするか。
というのを、考えるのが私達のお仕事でして、
特別、あっと驚くようなことは、していないのです。実は。
ただポイントは幾つかありますけども。
原理を上手く応用して出来たなら大成功。
こちらの古民家再生は、そういう意味でとても手応えを感じているのですが
説明しだすと長くなってしまうので、
少しずつ、ブログで考えを書いていきたいと思います。