ココは高いマンション(お値段も標高も)。TVを移動したら地デジがNHKしか映らなくなったと。 移動しただけじゃ・・?全然映らないなら、アンテナ線でも外れたのだろうと思うのですが、NHKは映っているというので。。う~む。
訪問して確認すると、確かにNHKだけしか映らない。TVの再スキャンを何回もしても同じ。これをやった方は見たことあると思うのですが、自動的に映る放送をサーチしている時、受信できるチャンネルが一瞬表示されます。 この時もちゃんと一瞬表示されたので、『もう大丈夫』なんて言ってお客様と確認すると、やっぱりダメでした。 ちょっと頭をクールにしようと、眺めのいいバルコニーで遠くを眺めていると、ふとヒラメキました。
移動した時、お客様の用意したアンテナコードが悪かったのです。
窓際に移動して配線したコードは細くて、プラスチックの端子でした。それを太いコードと金属の端子に替えたら無事OK、解決しました。
--解説--
この場所での受信環境は、ベイネットワーク。地デジは通常UHFで受信するのですが、ベイネットワークの環境では、周波数を替えているので、CATVの帯域をスキャンすることになります。 この時もそうだったのですが、運悪い事に高層マンションで窓側という事もあり、細いアンテナコードが、UHF帯域を受信をしてしまったのです。これを、飛び込み電波と言ってアナログでは2重映りなどの原因でした。デジタル放送というか、今回の機種だけかも知れませんが、同じ放送局を2箇所から受信すると、両方とも拒否されるようです。デジタル放送では、今までの判例に無い現象が、ちょくちょく起こります。今回の例も一つだと思いますが、これから益々このような事例が出てくると思われるので、今回の例はとてもいい勉強になりました。