Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

レテノールモルフォの仲間

2019-12-08 23:19:44 | 
青く金属的な輝きを放つ美麗な蝶、モルフォについては今までも何種類か取り上げましたが
今回取り上げるのはモルフォ蝶の中でも特に強い輝きを持つことで知られるレテノールモルフォの仲間3種類です。
3種類とも翅を開くと12~14cmほどあり、モルフォのなかでも人気の高い種類です。

まずはギアナ高地からブラジル、ペルーのアマゾン流域に生息している、「レテノールモルフォ」です


続いてはペルーのアマゾン流域に生息している「カキカモルフォ」です


レテノールとの違いは前翅に白く小さな斑文が並んでいる点ですが、より濃い青色をしています。
翅形などからレテノールモルフォの亜種とされ、「レテノールモルフォのカキカ型」として分類されているようです。

最後はモルフォの中でも最も人気の高い「ヘレナモルフォ」で、エクアドルからペルーにかけて生息しています

この種類の特徴は見ての通り翅に顕著な白い帯状の斑文があることで、このような斑文を持つモルフォは
以前に紹介した「キプリスモルフォ」くらいしかいませんので、美麗種として人気が高いのはうなずけますね。

実はレテノールモルフォの仲間はもう一種類います。
「アウグスティナエ」という種類のモルフォで、ベネズエラのオリノコデルタにだけ生息しています
しかし、絶滅に近い状態にあるようで、滅多なことでは標本は入手できないようです
(古いコレクションが売りに出された時だけ可能性がある)
↓は借りてきた「アウグスティナエ」の画像ですが、やはりレテノールモルフォの最高峰と言われるだけのことはあります。


いつの日か入手したいものです


回想の古伊万里 31(騎馬人物文七寸皿)

2019-12-08 21:13:48 | 古伊万里
 中期の古伊万里(享保あたり)には裏文様に手の掛かった品が見られますが
今回の品は表よりも裏面の文様が印象的なことが理由で購入した品です。



見込みには、何やら公家というか平安時代の貴族のような姿で馬に乗っている人物、そして垣根が描かれ
その周囲は10に区割りされ、それぞれに文様が描かれています。
ちょっと面白いのは、この10個の区画のうち半分の5個には同じ秋草文(?)が描かれているのに
残りの5個には全部違う文様が描かれている点です。
中期あたりのまで伊万里だと、一区画おきに同じ文様を描くのが一般的ですので、この品はちょっと変わっているというか
多少の手の掛かった絵付けがされているように思います。

さて↓が問題の裏面です



表に合わせたのか、中国人(?)と思われる人物が10人描かれ、その間をちょっと変った唐草文で繋いでいます



表の文様とはどう見ても無関係なようにも感じますが、なにがしかの関係性があるんでしょうか?
正直なところさっぱり判りません。

落款は一般的なものですが、あまり類品を見かけないようにも感じますので、特注品という可能性もあるんでしょうか
面白い特徴を持った中期の古伊万里ではあります。