あまり面白くないシリーズですが、古伊万里に興味を持っていただければ幸いです。
裏側シリーズの三回目は個人的に大好きな寛文期の染付皿を集めてみました
①芙蓉手の裏面のようなデザインですが、楕円の中に描かれた文様に時代なりの特長が見られます。(何の文様かは知りません)
表を見ると、延宝に近い時代の品にも見えますね
➁ ①の文様をさらにシンプルにした作例で、この手の小皿はわりと見かけます
表を見ると、染付の発色は藍九谷ですが、多少なりとも濃みの技術が進歩しており、やはり寛文末の品だと考えています。
③ 寛文期によく見られるタイプで、葉と細い茎(茎)が描かれます
表は藍九谷らしいアバンギャルドで力強くインパクトのある品です
④ これも寛文期では珍しくないタイプですが、いくつかバリエーションがあるようです
表は墨弾きの技法を使った大胆なデザインです
⑤ 最後に紹介するのは古九谷様式らしい変形皿ですが、裏文様としてはかなり珍しいタイプでしょうか
唐草文の原型のような文様を渦巻き状に描いています。
表もまるで騙し絵のような面白い図柄です
ワタシの大好きな薄く鋭い高台を持つ寛文期の品は、裏文様が描かれていない品が多いようで、このあたりの違いは窯による差異なんでしょうか、それとも別の原因があるんでありましょうか。