ウチの伊万里もお終いかと思ったら、まだありました
とは言え、今回の品は伊万里かどうかすら判然としない品で、ある意味では「番外編」とでも言いたいような品です。
「陽刻葉文変形皿」
江戸期の伊万里でないのは誰でも判る、横18cmX縦12cmほどの洋風の形をした変形皿で
左右に葉の形の陽刻があり、その上を淡い染付で塗っています。
左側の陽刻はこんな感じです
右側はこんな感じ
この品の素性ははっきりしませんが、この形から判断すると、明治後期~昭和期の輸出手ではないのか?、という想像はできます
さて、この品はどこの焼物でしょうか?
あくまでも素人判断でしかないのですが、土の手触り、白磁の釉薬感、陽刻の感じから判断して、「平戸(三川内)」の可能性が強いのではと考えています
値段が安かったので購入したという記憶がありますが、今思うと、「なんでこれを買ったかな?」という思いはあります。
陽刻は細かいですね。
でも、よく見ると、葉脈など白釉で描いてあるような気がします。筆の起点らしきものが見られます。右の方には、花でしょうか、丸い点々も。
そこまでこだわった理由は何でしょうね。単なる輸出品?
酒田の人さんの解説と遅生さんのコメントを読んで、私も、平戸(三川内)で作られた明治頃の輸出用食器だろうと思うようになりました。
このような手の物を、たまに見かけますね。
時代となると微妙で、正直なところ明治も大正を昭和もワカランというのが現実です
葉脈の部分、確かに陽刻にしてはかなりくっきりしてますんで、白釉が使われているのかも知れません。
裏文様でかろうじて国内で焼かれたもので
しかも伊万里系であろうか、という想像ができなたように思います。
骨董としての価値は?ですが、数が揃えられたら生活骨董としていけるかも知れません。