ヤフオクに土江田コレクションが出品されています
伊万里好きならその良さが判ると思いますが、ワタシが氏のコレクションを知ったのは骨董雑誌「小さな蕾」の2001年2月号で
氏の友人である野口芳直のコレクションと共に「古伊万里蒐集事始」という特集記事でした。
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土江田佑三郎は本業は考古学と地質学の研究家のようですが、伊万里をはじめ多数のコレクションをお持ちの方で
特に陶片コレクターとして有名なようで、自ら「陶片僕」と名乗っていたようです。
「小さな蕾」では40ページにわたって氏と野口氏のコレクションが紹介されていますが、私が特に印象的だった品が↓の品です
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この品は里帰り伊万里で、カップ&ソーサーの皿の部分だけのようですが、この本が刊行された頃は古伊万里初心者だったワタシには
強烈な印象を残した品でありました。
そしてこの品が今回出品されています
ブログで取り上げない方が落札を目指す上では良いのかも知れませんが、そこはヤフオクですので貧乏コレクターには落札できない確率の方が高いので
とりあえず、憧れの品が出品されたことを記録に残すべくネタにしてみた次第です。
どんな事情で氏のコレクションがヤフオクに出品されるに至ったのかは不明ですが、是非後世に伝えたいものです。
実は、相当昔、土江田さんのお宅でお話をうかがったことがあります。
一見して物好きコレクターとわかりました。
向こうも同じように思っていた?(^^;
こうやってネットに物が上がって、散っていくのだなあ、と思うと、何とも言えない気持ちです。
↑ で遅生さんはお会いしているとのことですから、有名なかただったのですね。
今、その「土江田佑三郎」氏のコレクションがヤフオクで売りに出されているのですね。そして、散り散りになっていくのですね。
また、その値段を見ると、随分と安いですね。もっとも、これから、値上がりしていくのでしょうけれど、それほど高額にはならないのでしょうね、、、。
何か、自分のコレクションの将来を見ているようで、暗い気持ちになりますね、、、(~_~;)
私は、ねっとオークションをしていないので参加はしませんが、是非、自分の憧れだった小皿に挑戦してみてください。
氏も多方面にわたるコレクターのようですから、遅生さんとは話が合ったであろうことが想像されます。
市井の個人のコレクションというのは散逸を防ぐのは難しいんでありましょうか。
たまたま土江田さんのコレクションが掲載されていたものを購入していたんです。
この「小さな蕾」が刊行された時代に比べると伊万里の値段は下がってしまいましたが
コレクションには収集した人の「思い」が沁み込んでいる訳で
それが受け継がれていかないのが悲しいことなのは確かです。