酒田も連日暑い日が続いており、かろうじて猛暑日にはならないものの、最高気温が34度くらいの日がしばらく続きそうです。
そんな中、以前から一度は見たいと思っていた「熊野神社の大スギ」(別名石山の大杉)を見に行ってきました。
この大スギは酒田市のお隣の鶴岡市の水沢地区にあり、ウチから車で50分程度で行けます
神社の参道の入口に注意書きがありました
注意書きにあるように国指定の天然記念物の巨木です
この階段を上った先にある社殿の後ろに大杉があります
社殿にお参りし、記帳を済ませますが、社殿の屋根の上から大杉の一部が見えています
社殿の少し手前から撮影してみました
社殿の裏側へ回ってみると、幹回り10mを超える巨木が鎮座しています
デジタル一眼に超広角レンズでも付ければ全体が撮れるのか知れませんが、コンパクトデジカメでは無理でした
幹の上の方の部分です
さらに上の方の部分
幹の下の方の部分
根に近い部分ですが、コンクリートの柵と比べると大きさが判るでしょうか
社殿の横にはこんな案内板がありました
細かすぎて見えないと思いますので、下記にそのまま書き写します
石山の熊野神社社殿の背後にあって、古くから「石山の大スギ」の名で知られていた
ゆるい斜面にあるため北側は南側より1.2メートルのばかり高く、高地面での根周は15メートル
その上1.5メートル(目通り)幹囲は10メートルである。
昭和二年、史蹟名勝天然記念物保存法で天然記念物の指定を受けた当時は、高さ四五メートルに達する県内随一の巨樹であった
昭和七年十一月、落雷のため火を発し、地区民決死の消火活動により消失は免れたが
昭和三十二年十二月の台風によって遂に主幹は二四メートルの高さで折損してしまった。
付近に鎮座する水上八幡神社の社伝によれば、延長年間(九二三~)に源義家が石山の大スギの下に
同社を勧請したとされていることから、このスギの樹齢は一千年をくだらないものと推測される。
落雷による出火、さらには台風による折損という歴史をくぐり抜けて千年以上生き続けている生命力に驚かされると共に
落雷による出火時に決死の思いで消火にあたった地域民の力には感動を覚えます。
昭和2年に国の天然記念物に指定されたのですね。
それから、もう、約100年が経過していますね。
指定後の落雷による出火、台風による折損がなかったら、現在の姿は、より凄い状態なのでしょうね。
なにせ折れたのはワタシが生まれる前のようです。
それにしても、樹齢千年を超える樹木が山中ではなく里にあるというのは
思っている以上に凄いことのようです。
このように10年もたてば相当の高さになります。
今回の杉は1000年以上、気が遠くなります。台風や火事をものともせずに生き残ってきた巨杉に霊的なものを感じますね。
伊勢湾台風で倒れたということは、ワタシの生まれた年です。
倒れても次々と小杉が大きく育つとなると、確かに一般の家にあったら大変ですよね。
とはいえ、1000年以上も歴史を見守って来たことを思うと
人智を超えたものを感じるのも確かです。