ここ2~3か月、庄内地方の里にあるケヤキの大木を何本か紹介してきましたが
今回は真打登場ということで、鶴岡市の文下(ほうだし)地区にある「文下のケヤキ」を紹介します。
見ての通りの巨木で、高さは28m、幹回りは9.1mほどあり、樹齢は推定で800~900年のようです
このケヤキは国の天然記念物に指定(昭和26年)されており、赤い鳥居が見えることから判るように、当家の屋敷神である八坂神社の御神木でもあります
ケヤキの隣の祠と比べると、いかに巨大な樹木であるか判るでしょうか
これは別方向から撮影した枝分かれしている部分ですが、とんでもない太さであることが判ります
この「文下のケヤキ」ですが、古来より神社も含めて個人宅の所有になっているという点も驚きです。
このケヤキにはこんな言い伝えがあるようです
「幹の中ほどにある空洞には耳のある白蛇が棲みついており、この白蛇を見た者はたちまち失明する」
このケヤキのあるお宅、さらには隣家の住民は屋根の葺き替え時には空洞の部分を見ないようにして作業したようです。
個人宅なんで撮影には気を遣いますが、隣家との間に私道(?)があり
ここを入っていくと大ケヤキの横に出るので
そっと撮影してきた次第です。
社とセットで、これまた民話の舞台にピッタリです。実際、言い伝えもあるのですね。
そして今回の巨木も個人宅にあるのが驚きです。
空洞はできているものの、いまだ樹勢は衰えていないようです。
とは言え、これだけの巨木となると、落雷や台風などはかなり怖い訳でありまして
個人宅の裏庭ということもあり、かなりのご苦労はありそうです。
国の天然記念物になっているのですか。
ホント、「古来より神社も含めて個人宅の所有になっているという点も驚きです」ね!
しかも、木の空洞には白蛇が棲み着いていて、その白蛇を見た者はたちまち失明する、との言い伝えまであるのですね。言い伝えが出来るほどに、古くから存在していたということですね。