昨日、初期柿右衛門の四寸皿を紹介しましたが、やはり「初期赤絵」と「初期柿右衛門」の違いは何か?
という大きな疑問を、遅生さんから投げかけられましたので、とりあえず一般的に「初期赤絵」と呼ばれる品をUPしてみました。
昨日の「初期柿右衛門」と違い、余白が少なく、色使いという点でも黄色が使われていません
赤はあくまでも古九谷の時代の赤であり、柿右衛門様式の赤ではありません
さらに、柿右衛門様式に比べると色絵が全体に厚塗りで、古九谷様式に近いことが判ります。
土も柿右衛門のように上質ではなく、成形と言う点でも柿右衛門のように薄造りではありません
伊万里についての本を読むと、柿右衛門の特徴として「輪郭線を黒で書いて中を塗る」という記述を見かけますが
初期赤絵も同じような特徴が見られますので、やはり過渡期的な様式であることが感じられます。
ご覧の通りのニュウがあるキズ物ですが、昔はこの手の品は結構なお値段がしたので
とりあえず一枚欲しくて購入した品です。
という大きな疑問を、遅生さんから投げかけられましたので、とりあえず一般的に「初期赤絵」と呼ばれる品をUPしてみました。
昨日の「初期柿右衛門」と違い、余白が少なく、色使いという点でも黄色が使われていません
赤はあくまでも古九谷の時代の赤であり、柿右衛門様式の赤ではありません
さらに、柿右衛門様式に比べると色絵が全体に厚塗りで、古九谷様式に近いことが判ります。
土も柿右衛門のように上質ではなく、成形と言う点でも柿右衛門のように薄造りではありません
伊万里についての本を読むと、柿右衛門の特徴として「輪郭線を黒で書いて中を塗る」という記述を見かけますが
初期赤絵も同じような特徴が見られますので、やはり過渡期的な様式であることが感じられます。
ご覧の通りのニュウがあるキズ物ですが、昔はこの手の品は結構なお値段がしたので
とりあえず一枚欲しくて購入した品です。
これは一種の芙蓉手皿ですね。こんな時期から、本歌どりをして、しかも、色絵にするとは、伊万里の自由な発想とチャレンジ精神には驚かされます。小さな名品ですね。中国物でこんな芙蓉手赤絵が出たらそれこそ美術館行きです。
「初期赤絵」と「初期柿右衛門」の違いは、なかなか難しいですよね。
以前、拙ホームページに、その色絵芙蓉手小皿をとりあげた際、「初期赤絵」と「初期柿右衛門」の違いについて、コメントを書いたことがあります。
近日中に、その色絵芙蓉手小皿と、以前、その小皿に関連してホームぺージに載せたコメントを、このブログでも再度紹介しようと思います。
Dr.kさんの登場を待ったほうが、より正しい知識と判断が得られるように思います。
この品は確かに芙蓉手のデザインになっていますが、一般的に「初期柿右衛門」とされている品にも、この手のデザインの品が多く存在します。
(栗田美術館の館長さんは「柿右衛門とは無関係の品」と切り捨てていますが)
こういった一群の品は、過渡的な面白さのある品であることは確かです。
豊富な知識と経験を持つドクターさんの御意見こそが道しるべとなりそうです
ブログでの再度の紹介をお待ちします。