古伊万里の魅力に出会ってから早いもので20数年になります
収集を始めた頃はまだ好みがはっきりしていないこともあって、今考えるとなんでこれを買ったか?、という品も結構あります。
今回の品も、そんな収集を始めて日の浅い時期に購入した品です。
「染付魚文 魚形皿」
恐らく中期古伊万里の魚形皿としてはもっともスタンダードな品で、横26cmX縦13cmほどのわりと大ぶりなサイズです。
柴コレの7-555に同じタイプの品が掲載されており、同じ型から作っていますので、当然のようにサイズも同じです。
側面の文様はいくつかバリエーションがあるようですが、この品の場合は波文が描かれています
柴コレの掲載品は高台の紋様が違っており、しかも全体に上手に見えることを思えば、この品は中期でも時代が下がるのかも知れませんね。
ウロコの部分もそれらしく表現されています。
ところで、柴コレには6-262に同じ魚形皿でも全体に瑠璃釉が施された品が掲載されており
いつかは入手したいと思っていますが、未だに一度も見たことがありません。
やはり珍品なんでありましょうか。
初めのころ、伊万里は難しくてなかなか手が出ませんでした。魚関係の品が欲しかった当時、一番憧れていた品です。しかし、指をくわえて眺めるだけ。結局、手元にはきませんでした。
こうやってあらためて見ると、やはりオーソドックスな名品ですね。
昔はそこそこの値段がしていたんですが、最近はいたって人気薄のようで
4桁のお値段で買えるケースもあるようです。
当時はこれが魅力的に映ったんですが、今ならたぶん買わないかも知れません。
でも、結構なお値段がしましたので、結局は、私は買わないでしまいました。
どうしても欲しければかったのでしょうけれど、私は、魚の形は、好みではなかったのかもしれませんね(~_~;)
柴コレ6-262を改めて見てみましたが、これはそれと遜色ないですね。
これは、大きさもあり、なかなかのものですね(^_^)
近年はさっぱりのようです。
特長的な中期古伊万里には違いないんですが、決して上手ではありませんし
今なら安くても買わないタイプの品かも知れません。
もっとも、この20年で自分の好みがある程度確立したという面もあるかも知れません。