Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

外国の切手

2022-11-11 00:12:30 | 日記
ワタシらが小学生だった昭和40年代前半は、手軽に集められる切手収集がブームだった時代で
クラスでも何人か切手収集している仲間がおり、記念切手の発売日には郵便局へ買いに行ったものでした。
ウチにその当時に集めた現在では二束三文といった感じの切手が残っています。
この時代、コカ・コーラのオマケとして世界の切手(多くは使用済み)が付いていた時期があり
当時はどこの国の切手か判らないものの、美麗で大型の切手がタダで手に入るのは妙に嬉しかった記憶があります
そこで、当時のオマケだった切手を数枚紹介したいと思います。

上段の二枚は1970年の大阪万博を記念して作られたもので、国名は「LIBERIA」となっています
「LIBERIA」は西アフリカの小国で、人口は500万人ほどですが、これらの切手は経済的に貧しい国が外貨獲得を目的に発行していたようです。
下段の二枚は野球物で、左側はベーブ・ルースと王選手、右側はルー・ゲーリックと伝説の投手、沢村栄治さんです
発行国は「RA SAL KHAIMA」となっていますが、これは何処だか判る人の方が少ないと思います。(ワタシも今まで知らなかった)
この国は「ラアス・アル=ハイマ」という小国で、アラブ首長国連邦を構成する国のひとつだそうです
調べたところ2008年時点での人口はたったの26万人のようです。


上段は世界の名画シリーズといった感じの大型で美麗な切手ですが、発行国は「YEMEN」となっています。
「イエメン」といえば中東紛争関連で聞いた国名ですが、アラビア半島の南端に位置する人口3000万人ほどの国です
今から50年以上前はこういった切手で外貨を稼いでいたんでありましょうか。
下段の花シリーズみたいな一群は国名が「MAGYAR POSTA」とないっています
そんな国知らんな~、ということでネットで調べたところ、なんとこれはハンガリー共和国の発行した切手であることが判りました
ちなみに一番左側の切手に描かれている肖像の人物は、「キタイベル・パール」という18世紀~19世紀に活躍した
ハンガリー出身の化学者のようです。(知らない・・・)
昔は全く判らなかったことが今はネットで検索すればすぐに判る訳ですから
ありがたい時代になったもんではあります。



六角灯台ライトアップ

2022-11-05 21:07:49 | 日記
酒田の日和山公園のシンボルである「木造六角灯台」(明治28年に建築)がライトアップされています
手持ちのコンパクトデジカメなのでブレまくっていますが、雰囲気だけ楽しんで下さい
ちょっと離れた場所から
ちょっとだけ近づきました

灯台のすぐ近くから
ちなみにオレンジ色は「児童虐待防止推進月間」の取り組みの一環です

パープルは「 女性に対する暴力をなくす運動 」の取り組みだそうです

オレンジからパープルに変わるタイミングで赤紫のような色になりました
夜の闇に浮かぶ六角灯台はいつもと違った魅力があります。


平戸(三川内焼)のお皿

2022-11-04 22:49:07 | 古伊万里
特に意識して購入した訳ではないんですが、ウチには平戸(三川内焼)のお皿が数枚あります
多くの品は伊万里も平戸も良く判っていない時代に購入したもので、単純に白くて綺麗とかそんな理由で購入したように思います。
そこで古伊万里再編集シリーズの番外編として、平戸のお皿だけをまとめてみました。

① 染付波兎文四寸皿

ワタシが初めて購入した平戸の小皿で、里文出版の「伊万里百趣」に掲載されているのと同手の品です
白抜きされた中に後ろを向いた兎が描かれており。その周りは薄濃みと墨弾きによる波文が描かれています
この世界の先輩によると、中央の白抜きされた部分は「月」を表現しているのでは、ということでした。

裏面は鍋島写し風の七宝文が二方に描かれており、薄作りの小皿ですが、恐らくは明治期の品と想像されます

➁ 染付水鳥文五寸皿

① よりは時代が下がるとお思われる小皿で、薄濃み、墨弾きといった技法は同じで、一部には金彩が施されています

裏面は唐草繋ぎですが、この描き方は平戸独特のものだと思われます

③  染付沢潟に鷺文五寸半皿

平戸の魅力である見事な薄濃みを生かしたお皿ですが、デフォルメされた絵画的な意匠も魅力的です

鍋島写しの裏文様と雑な櫛高台ですが、表の出来栄えとはギャップが大きいため、裏と表では絵付けした職人が違うのでは?
という意見を頂いた品でもあります。

④  染付枇杷文五寸皿

似たようなデザインの鍋島の栗文皿がありますが。恐らくそれをモチーフにして文様を枇杷に替えた可能性もあるでしょうか
(ちなみに平戸は枇杷の産地だとか)

この品は裏面に見所があり、高台の中で入り込んだ絵付けで法螺貝が描かれています
裏面だけならこの品が一番かも知れません。

⑤ 染付鳥兜文六寸皿

ちょっと見ただけでは何の文様か判りませんが、中央に描かれているのは舞楽で頭に被る鳥兜だそうです
他に見たことが無い珍柄であることは間違いなさそうです

裏面はあっさりとした紅葉散らしです
ちなみにこの品はヤフオクで「藍柿」として出品されておりました。

➅ 染付桜川の図七寸皿

ウチにある平戸の中でも白さが際立つ美しいお皿です
桜川という和風な絵柄を余白を生かしたデザインで描き、水の流は墨弾きで表現されています

裏面は高台の周囲に墨弾きの技法で波文を描き、その周囲に千鳥を三羽絵付けしています
染付の発色、土の白さも見事な品です。

⑦ 染付牡丹文七寸皿

七寸サイズのお皿の器面に狂おしいばかりに大きく牡丹を絵付けした品です
後期の藍鍋島にも牡丹文がありますが、あちらは余白を生かしたデザインで、この品とはデザイン傾向が違っています。

典型的な鍋島写しであり、木盃形の器形に七宝繋ぎ、そして櫛高台という構成ですが、やはり本歌のようではありません。

今回紹介した平戸(三川内)はいずれも「幕末」として売られていたものですが
恐らくほとんどの品は明治期のものだと思われます。とは言え、同時代の伊万里よりも魅力のあう品だと個人的には思っています。


新着古伊万里(古九谷様式色絵五寸深皿)

2022-11-02 23:10:54 | 古伊万里
 かなり久しぶりに古伊万里を購入しました
ウチの品の中では数の少ない色絵古九谷の小皿です。
「無花果に鳳凰文五寸深皿」


赤、黄、緑。紫、これに色絵の青が入れば立派な五彩手なんですが、青は色絵ではなく染付というのが特徴的です。
色使い、絵付けを見た印象は古九谷様式といえますが、一部に過渡期的な特徴が見られます

鳳凰の左下に描かれた紅葉文を見て下さい
柿右衛門様式の特長である、輪郭線を黒で描く絵付けがされています
絵付けに染付けが併用されている点も、古九谷様式というよりは染錦手の柿右衛門のような印象があります

見込中央部の絵付けは、古九谷様式らしい色使いと厚塗りな絵付けです

落款は角福で、裏文様は寛文~延宝期にみられタイプのものです
古九谷様式から柿右衛門様式へ移行していく時代に作られた品で、過渡期的な面白さがある品ではと、勝手に思っています。
個人的にはこの品の存在は10年近く前から知っており、古美術〇川さんのHPで売りに出ていたのですが
当時は値段がそこそこ高く、完品はおろか傷物すら買えなかったものでした。
今回、若干の傷物とはいえ、手ごろな値段で入手できたのは「待ては海路の日和あり」みたいな感じでしょうか。