Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

大きな意思が存在するような

2010-01-21 16:51:29 | 本と雑誌
単純な脳、複雑な「私」 単純な脳、複雑な「私」
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2009-05-08

単純な脳、複雑な「私」 池谷裕二

母校藤枝東高校(サッカーで有名な高校だと思うけど、学業も優秀なんですね)での3日間の連続講義を収録したもの。
以前読んだ「進化しすぎた脳」がアメリカの高校生への講義録だとするとこちらは日本の高校生への講義録。
高校時代にこんな刺激的な講義を受けたら、その先の人生が変わってしまいそう。
それにしても、池谷さんは本当に頭のいい人だと思う。難しい話を易しく話すことのできる人って、スゴイ。
内容はかなり高度。ラングトンの蟻のシュミレーションは、驚愕以外のなにものでもない。単なる単純なルールが、繰り返しの中で、突然意思を持ったかのような動きをする。こういうのを見てしまうと、神とか、そういう大きな意思が存在するのではないか?と思ってしまう。

ラングトンの蟻の驚愕シュミレーション動画はこちら
自分が環境に影響を与え、その環境に自分が影響を受ける、というのは、まさに社会そのものだ。ある時から急激な意思を持って、ある方向へ暴走して行きそうで、不安になる。
自由はあるのか、というのも、衝撃的だった。自分で動かそうとする前に、脳は既に無意識で準備をしている、未来を予測して行動している、というのも。
読後の感想は、、、、いったいぜんたい、「自分」って、なんなの?!
科学的であり哲学的な本です。


思春期前夜のざわめき

2010-01-21 16:33:56 | 本と雑誌
12歳たちの伝説〈1〉 (ピュアフル文庫) 12歳たちの伝説〈1〉 (ピュアフル文庫)
価格:¥ 567(税込)
発売日:2007-01

12歳たちの伝説1 後藤竜二

パニック学級と言われた学級崩壊のクラス。5年の時のベテランおじいちゃん先生は胃潰瘍で辞めていった。そこへ赴任してきたのは小柄な森みどり先生。
様々な問題を抱えている子どもたちひとりひとりにスポットをあてて、成長を綴る。
深刻な家庭環境も描かれているけど、「ハッピーバースデイ」ほど空々しくなく、重松ほど重すぎない。
最初の章を音読していたら、私の読後、12歳の子どもが読みはじめた。
子どもが今生きている世界を思いつつ、12歳だった自分を思い出す、、、といいつつ、私はきちんとした記憶が全くなくて、ある印象的な場面の映像だけが少しあるだけなのだが。
実家の父親が引っ越すにあたり引き取ったガラクタの山から、小学校の卒業文集やサイン帳が出て来て、6年生の時の自分を、少しだけ、思い出す。

5まで出ている!6年1組はどうなるんだろうね?

12歳たちの伝説〈2〉 (ピュアフル文庫) 12歳たちの伝説〈2〉 (ピュアフル文庫)
価格:¥ 546(税込)
発売日:2007-05
12歳たちの伝説〈3〉 (ピュアフル文庫) 12歳たちの伝説〈3〉 (ピュアフル文庫)
価格:¥ 567(税込)
発売日:2007-09-10
12歳たちの伝説〈4〉 (ピュアフル文庫) 12歳たちの伝説〈4〉 (ピュアフル文庫)
価格:¥ 567(税込)
発売日:2008-01-10
12歳たちの伝説〈5〉 (ピュアフル文庫) 12歳たちの伝説〈5〉 (ピュアフル文庫)
価格:¥ 567(税込)
発売日:2008-01-10