Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

江戸時代の江戸

2010-01-19 13:30:30 | 本と雑誌
杉浦日向子の江戸塾 (PHP文庫) 杉浦日向子の江戸塾 (PHP文庫)
価格:¥ 620(税込)
発売日:2006-05

杉浦日向子の江戸塾 杉浦日向子

2005年に46歳で亡くなってしまった江戸風俗研究家杉浦日向子をお師匠さんに、宮部みゆき、北方謙三、山崎洋子、田中優子等等の江戸マニア?との対談集。
カムイ伝の世界が江戸初期の地方の苦しい世界だとすると、こちらはまさに落語等でおなじみの、江戸中期以降の大都市江戸の華やかでのんびりしていて、しかし刹那的な世界。なぜ刹那的かというと火事が多くて、生きていてもいつ死ぬかわからない、いつ燃えてなくなってしまうかわからない、という環境の中で、今を楽しみ謳歌する文化が栄えたと言う。「江戸っ子は宵越しの銭は持たねえのよ」
知らないこともたくさんおもしろく描かれていて楽しい。例えば江戸は極端な女性不足(参勤交代や出稼ぎ等で男ばかりが都会である江戸に出て来ていたため)で、おっかあは菩薩様のようなもので、非常に大切にされていて、その一方で浮気も盛んだったとか。女性が力を持っていたのは、仕事もやっていて、経済力があったから。食べる分はおっとおが稼いでも、その他の住居費、教育費、娯楽費等々はおっかあのかせぎでやっていたので、女性が非常に強かった、とか。
関西の方の「情」は嫉妬があるけれど、江戸の「色」はそんなに重たくなく、気軽に行われていた!とか。。。
江戸時代、と一口に言っても、長かったし、いろいろな世界があったのですねえ。


下町を歩きたくなる

2010-01-14 15:06:57 | 本と雑誌
江戸を歩く (集英社新書ヴィジュアル版) 江戸を歩く (集英社新書ヴィジュアル版)
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2005-11

江戸を歩く 田中優子

田中さんの講演会を聴いて、図書館にリクエストして読みました。写真も美しいフォトエッセイ。(写真は石山喜美子さん)
ブラタモリというNHKの番組で古地図などを手がかりに東京を散歩するものがあって、大変面白いのですが、これも同じ系列。
しかも「江戸を歩く」でアマゾン検索するとDVDやらたくさんヒットする~。今、ブームなのかな??
築地で生まれ(聖路加病院で産まれたと言うだけだけど)3歳までは目黒で育った、3代目のチャキチャキ江戸っ子を自称する私ですが、実際の江戸である下町についてはまったくわかってない~。(暗に山の手育ちと言いたい???笑)
先日会議があって御徒町へ行きましたが、ガイドブック片手に、もっとゆっくりブラブラしたいですね、下町。
特に深川江戸資料館と、江戸東京博物館に行きたくなりました。


これで終わり~???

2010-01-06 17:03:48 | アニメ・コミック・ゲーム
のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス) のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)
価格:¥ 440(税込)
発売日:2009-11-27

「のだめカンタービレ♯23」 二ノ宮知子
だいぶ前に読んでいたのですが、ブログに書くのを忘れていました。
♯22でミルヒーと共演し、抜け殻となってエジプトをさすらっていたのだめ。。。
作者の出産を挟んで、どうなるの?どうなるの??と思っていたのですが、終わりは「ええー???これでおわりですか???なんか無理矢理っぽくないですか?」という感じ。。。アマゾンの書評もみな同じ感想ですね。
作者の育児が一段落して、続編が出ることを期待!
年末封切られた映画を見たと言う友人annmamaさんは、映画は面白かったと言っていました。


大河江戸マンガ

2010-01-06 16:57:54 | アニメ・コミック・ゲーム
カムイ伝 (1) (小学館文庫) カムイ伝 (1) (小学館文庫)
価格:¥ 660(税込)
発売日:1995-03

「カムイ伝」白土三平
田中優子さんの講演で、カムイ伝を大学の江戸学の講義につかっているというので、ブックオフオンラインで大人買い。まず1~6巻を買って読破。
次に7~11、14、15を購入。12、13、16がなかったので。。。
現在10巻を読んでいるところです。
カムイ伝といっても、カムイだけが主人公ではなく、狼のカムイ、百姓の正助、抜け忍の赤目、商人、侍、、、そして徳川の秘密等、ものすごい大河マンガです。
江戸時代とはどんな時代だったのか、生きるということはどういうことなのか、学ぶということは、、、など、中身はかなり高度です。
江戸、というと「しゃばけ」シリーズや落語の世界のような、明るくておおらかな、のんびりした時代のイメージですが、「カムイ伝」はそのイメージをことごとく崩してくれます。士農工商という身分制度がどのようなものだったのか。その残酷な実態が赤裸々に描かれていつつも、現状に満足せずに努力を怠らない真面目な人々の生き様に感動、デス。


図書館にマンガがあった!

2010-01-06 16:48:16 | 本と雑誌
百物語 (新潮文庫) 百物語 (新潮文庫)
価格:¥ 860(税込)
発売日:1995-11

「百物語」 杉浦日向子

田中優子さんの講演会から江戸つながりで杉浦日向子さんの「百物語」を図書館にリクエストしたら、文庫なのですが、マンガでした!
もともとこの方、漫画家で、それから小説家に転向されたんですよね。
100の怪異掌話がマンガになっていて、こういう怪異譚は好きなんですけど、あまりに短すぎるというか。
子どもも「あ!マンガだ!」と喜んで読んでいたのですが、今市子の「百鬼夜行抄」の方が面白いと言っていました。