<近詠>
いいことを数え不安をふりはらう
過ぎ去れば笑いばなしになる苦労
止まり木がここにあるからまた飛べる
わたしにもすこし残っている鱗
<課題句>
「不意」 (藤森 ますみ 選)
まだ先と思う予定が不意に来る
不意の雨不意の別れに傘がない
直球を不意に投げられうろたえる
「やがて」 (安藤 義昭 選)
やがてゆくあの世あわてることもない
「哀れ」 (鈴木 順子 選)
哀れみは要らぬ野良には野良の自負
愛された記憶を持たぬ負の連鎖
<各・地・句・報>(森口 美羽 抄)
君のため別れようなどよくもまあ
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