さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

銀の笛&春はくろぼこ大会

2016-06-07 | 誌上大会
<銀の笛 第2回全国誌上川柳大会>

 「流れ」
  大海の流れをつくる雑魚の群れ 
       (岡崎 守 選・佳作) 

  激流を越えたあとから出るふるえ 
       (真島 久美子・長谷川 酔月 選・佳作)

<第16回 春はくろぼこ川柳大会>

 「飛ぶ」
  飛ぶ鳥はゆくべき空を迷わない
       (吉田 陽子 選・天 鳥取市議会議長賞)

 「祭り」
  前夜祭だけで終わった恋ひとつ
       (高木 勇三 選・五客)


選んでくださった選者の先生がた、
これらの句を心にとめていただきましてありがとうございます。 

春はくろぼこ大会では、
ほかに事前投句で「島」「色」「踏む」
当日投句では「笛」「枠」「的」「列」
の課題があり、欠席投句がゆるされていたので
すべてつくって出してみましたが、選外でした。

こころに響いた句がたくさんありました。

  万が一はずれる的がおそろしい (大杉 敏夫)

  君はまだ海辺で笛を吹いてるか (久保田 半蔵門)

  反戦を弓なりになり叫ぶ島 (渡辺 富子)

  安心をしたくて列の中にいる (橋倉 久美子)

  島はもう母の形になっている (平井 美智子)


  犬笛か拉致の悲鳴か日本海 (丸橋 野蒜)

  青臭いおばあさんでもええやんか (大久保 眞澄)

  譲れないものが自分の色になる (杉山 太郎)

  踏まれてもいつか私の花は咲く (大田 かつら)

  魂は売らぬ踏絵を踏もうとも (上嶋 幸雀)


  笛吹いて下さい生きていて欲しい (倉益 一瑤)

  外れ矢で射抜いた人と生きている (前田 一天)

  的になる覚悟ひとりの手を上げる (岩佐 ダン吉)

  難民の列で子供が泣いている (新家 完司)

  いつだって母は黙って最後尾 (福本 清美)


まだまだたくさんありますが、ひとまずこれにて。

敬称略で失礼しております。



   
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コメント (4)
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