きょうは、6年半前に当マクロ講座を開設して以来、
これまでに私がエクセルマクロを教えてきた数々の
エピソードの中で、
きょうのタイトルにもある「自分ではマクロが作れない人」
というのに共通する特徴というものについてひとつお話を
したいと思います。
まず、
■市販の入門参考書を何冊も買い込む
これは、まず間違いなく、いくら勉強しても実際に自分自身で
マクロが作れるようにはなれない人に、必ず共通する事柄です。
先日も、あるご相談者からこんな写真が送られてきました。
その方は、2年ほど前からマクロの勉強を独学で開始された
ということで、この様な参考書を実に15冊以上、これまでに
購入されてきたそうなんですが、
今だ、1つのマクロも自分で完成するに至っていないとの事で、
どうすればマクロができるようになるのか?とのご相談を受け
ました。
で、未だ動かない未完成のものでいいので、実際にご自分で
書いたマクロを見せてください。ということで、
その方が送ってくれたプログラムのコードを見てみると、
案の定、
Set sh = ・・・
オブジェクト指向に走ったプログラムとなっているわけです。
この私だって、C言語からC++言語(C言語をオブジェクト
指向型にしたもの)に移るまでに3年くらいを要しましたから、
プログラムの素人さんの初心者がこのようなものを最初から
(少なくとも、まだ1つも完成したものが作れていないという
段階であるのに・・・)使ってしまうのが、そもそもの間違い
であるのは明白であるわけです。
(まぁ、言ってみれば自動車教習所のまだ仮免も取っていない
教習生が、いきなりポルシェを運転するようなものです。。。)
この方の場合も、聞くと、これでやりたいことというのは、
このようなオブジェクト変数なんてものを使う必要など
まったくない、当講座で教えている初歩的な範囲で十分に
できるといった内容に過ぎません。
けれど、参考にした入門書にはこのようなコードが記述され、
そのようなものを用いる方法で作る勉強をさせられてしまった
人にとってこれはいたし方のないことです。
要するにこの方の失敗というのは、参考書選びを間違えた
という以前に、
市販のVBA入門書というのが大抵の場合、素人の初心者
向けではなくて、
プロのプログラマー(のVBA初心者)用に作られている
ということを知らなかったということにあるわけです。
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