七草セリと猫の部屋

猫と料理に夢中な漫画家のグダグダ日記

感謝できる人

2014-01-17 09:02:23 | 日記





ダスキンの交換時に、必ず「喜びのタネまき新聞」というのをいただくのですが。

社長の山村輝治さんのコメント記事が最初に掲載されています。
この方は人格者なんだなぁ、と読むたびに感じ入るのですが。
今回の記事は「感謝のできる人」というタイトルで。

ご自身が駅構内で探し物をしていた老婦人を助けた時に、
別れ際にそのご婦人が何度も深々とお辞儀をして喜んでおられたそうで。
その時に「針ほどの事を棒ほどに喜べば棒ほどのおかげがある」という
ダスキン創業者の言葉を思いうかべ。
「世界中で一番幸福な人間とは、感謝のできる人である」とは、まさしくあのご婦人のような方だな、と思い至ったそうです。

日々仕事をしていて、楽しいことよりも考え悩むことが多いのだけど、
あの方のように針ほどの些細なことでも棒ほどに大きく感謝できる人になりたい、と。
今の自分の足りなさを感じたそうです。

人の振る舞いや行動は、その時の気持ちによって表れます。
毎日「ありがたいな」と喜べる人間を目指さなければ、と
通勤途中に出会った方から教わりました、と結んであったのですが。

山村さんはダスキンの社長さんなんですよね。
なのに電車通勤をしていらっしゃる?
やはり人格者であらせられるんだなぁ…。
いろんな意味で感心した記事でした。
毎日たくさんの「ありがとう」を見つけていけば、必ず幸せが訪れるんですよね。
何が起こったかではなく、何を感じたか、というのが大切なんでしょうね。
心のありようは、自分で何とかできる部分ですもんね(^∇^)

そして今朝の毎日新聞の「ひと」欄では、直木賞を受賞された姫野カオルコさんが取り上げられていて。
「小説家になりたい、と言えるのは他のこともできる人。
小説家になるのはそれしかできない人」とは本人の弁、とあって。
高校時代から漠然と「自分は小説家になるんだな」と思っていたそうです。

う~ん、まるで同じ。
自分も同じ。
ご同業の佐香厚子さんも言っていた。
まわりになんと言われようと、
「だって自分は絶対に漫画家になるからさ」と根拠のない自信があったとのことで。
実は私も…どうせ漫画家になるんだもんなぁ…と勝手に自分の人生を合点していたし。

なってからもそうです。
もう漫画家以外にはなれない、とわかる。
何度も、こんなシンドイ仕事やめよう!…と思うことはあったのだけど。
結局続けなくてはいけないのだと、どこかで思い知っているんだなぁ。

ジミヘンさんのブログに、ある漫画家さんのとの話が書かれていて、そこで納得。
自分の力では漫画家を勝手に辞めることはできないんだそうです。
背後さんの強い力が作用しているので、描き続けなくてはいけない運命…なんだそうです(~_~;)
ちょっとした二人羽織ですな。

思い当たる節があるので納得だったわけです。
薄々…これは何かの力で漫画を描いているな…と感じることがあるんだも。
多分何かを運命的にやるように義務づけられている人は、皆同じように感じているんだも。

よく役者になるにはどうすれば、いいですか?
とか、どうすればなれますか?的な質問をする人がいるけど。
人に訊いて何とかその道を知ろうとしている人は、まず違うんだなといつも感じています。

姫野さんが仰る通り、他のこともできる人たちなんですね。
「なる」人たちは、まず訊く前に行動しているもん。
誰かに教えてもらおうなんてハナから考えない。
何かに突き動かされて進んでいるんですよね。
小説家になる為に頑張る、ではなく。
小説家として頑張る、というのが正解なんですね。
目指してなるものではない、というかな(;^_^A

冒頭の写真は、歯を抜いて口元がスッキリしたタビくん。
食事時も楽になったみたいです。
今日も寒いのでストーブの前から離れませんわ~(^^;;