売り文句一匹99円「今年もやります!」初めて入ったスーパーの鮮魚売り場で、氷の入った水槽に、見た目も美しい秋刀魚の魚体が踊っていた。
ポンコツウイングロード、修理屋さんで減り気味のエンジンオイルを交換する作業の間を、直ぐお向かいに出来たスーパーに冷かしに入ったら生秋刀魚が置いてあった。何処のお店でも当日入荷してないのか、秋刀魚の影は薄いのみならず べら棒に高い価格が付いている作今、沢山の秋刀魚が一匹99円とは驚きである、生秋刀魚がである。
携帯で妻に電話「秋刀魚買うけど、大根有るの?」普通の太さの大根一本百円も安く感じたのはこのスーパーが八百屋商売が始まりとチラシに書いて有るのを思い出したからだが・・「有る」の返事で決まりです。
昼飯が未だだったので、あんかけそばとコロッケ2個、それに和菓子のセットも籠に入れて、レジへ・・他のスーパーと同じと思って、レジの女性に「ポリ袋も一枚入れて下さいな」女店員無言で私が買った商品と袋を私の前に置いて・・「アレッ?いつもと違うな?」籠の商品を前に呆然と佇む私に、レジを済ましたらしい前のおばさん、私より余程若いけど矢張りおばさんが「籠の中の品、もう計算済んでるから、ここへお金入れて・・」見ると最新のレジには金額1503円と出ている、慌ててなけなしの1万円札をレジの札入れに入れた途端、おばさん「あ~1万円ね、そしたらお釣りがココへ・・」私ポケットから有りたけのコインを手の平に・・おばさん、瞬時に「お釣り細かいの有るわね、人のお金に手を出してゴメンね、500円と1円3枚」我手の平から503円也摘み出すと、脇のコイン投入口にザラザラと入れて「これで良いの、ほら釣りのお札出て来たでしょう」・・アッと言う間にレジ終了、おばさんも意気揚々に一緒に買い物に来たお友達と何か別の話で別方向へ、慌てて追いかけた私、「いや~助かりました、修理屋へ来たついでに、初めて来たので・・本当に助かりました。」
向かいの修理屋に戻った私、社長に「ベルクス行って買って来た、これ秋刀魚3匹だけど、未だ沢山有ったから、食べたきゃ又買いに行けば有るよ」「それはそれは有難う、そういえば今年の初物だ、悪いね~」秋刀魚3匹喜んで呉れれば、こちらも満足なり。
意気揚々帰って来て事の顛末と共に、生秋刀魚を冷蔵庫に一旦入れて晩御飯が楽しみ・・
夕飯の時間、台所から秋刀魚焼く匂いと共に、出て来た秋刀魚の塩焼き、妻の浮かぬ顔「頭を切ったら、腸がズルズル出ちゃって、煙も余り出なかったし・・・」
私が2匹、妻の皿には1匹の焼き秋刀魚、用意したたっぷりの大根おろしにチョッと醤油を垂らして、秋刀魚を一口、そして続けて又1口と・・焼いて小さくなった、初秋刀魚の味は?自分で買って来た秋刀魚、妻に小声で「マアマアだね・・」妻「そうワタがね~・・」ワタが殆ど無い秋刀魚は苦くもなく、意気込んだのに、それ程でも無かった秋刀魚の味、残念とても秋の味覚とは言えない味でした・・・
本日彼岸墓参り出掛ける途中、昼前、スーパー西友の鮮魚売り場へ、先日の解凍秋刀魚が今日は沢山有ったが、こちらは1匹97円也、食べた生秋刀魚が99円也、解凍の秋刀魚はどんな味なんだろう、北千住のお寺さんへ墓参りの帰りに又寄って見るか、「いや止そう、今夜はサイゼリアだ」